VA「僕らのポプコンエイジ ~Forever Friends, Forever Cocky Pop~」さいたま市文化センター
今日はさいたま市文化センターへ、
「僕らのポプコンエイジ ~Forever Friends, Forever Cocky Pop~」を観に行く。
4月29日の府中から始まり、5月14日の市川と続いたこのコンサートも、三日目の今日で最終日を迎える。
今回は26年ぶりにユッコ復活、そんな記念すべきコンサート。だけど楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。
嬉しく哀しい・・・そんな気分を抱えつつ、埼京線と京浜東北線を乗り継いで南浦和駅を目指す。
個人的にはコンサートへ行くというより、初恋の人に会いに行く感じ。なんだかとてもドキドキする。
南浦和は初来日。会場のさいたま市文化センターは、駅から歩いて10分ぐらいのところにあった。
なんだかんだといろいろあって、16時45分ごろ会場入り。ユッコあての手紙を受付に預ける。
今日の席は、1階14列13番。こじんまりとした会場だからか、ステージがかなり近くてゴキゲン。
予定通り、17時00分ちょうどに開演。
まずは元“雅夢”の三浦和人とChageがステージに登場。
三浦さんが「じゅんでーす! 長作でーす!」と言うと、
Chageが「南浦和でございます~」と返して場内を沸かせる。
そのまま三浦和人のステージとなり、ドラム、ベース、ギター、キーボード×2のバンドをバックに唄い出す。
三浦さんは「愛はかげろう」「追憶」の二曲を披露。セットリストは三会場とも同じだった。
続いて登場したのは相曽晴日。まずはポプコン出場曲の「コーヒーハウスにて」を唄う。
その後の演奏は今は亡き明日香さんに捧げられ、「花ぬすびと」をワンコーラスと「神の宮」を演奏。
「彼女が存命だったら、今日のこのステージに参加したかったのではないか?」という言葉が泣かせる。
三番手は辛島美登里。名前は知っていたけれど、この人の唄を聴くのは今日が初めて。
ピアノを弾きながら唄う「雨の日」、童歌のような雰囲気を感じさせるなかなか独特なタッチ。
それからスタンドマイクで「サイレント・イヴ」を唄うも、途中で演奏が止まってしまうハプニング。
本人も「生まれて初めてです」とちょっと驚いた様子だったけど、なんとか最後まで演奏されてなにより。
続いて登場したのは渡辺真知子、こちらはあいかわらずのグイグイしたイケイケのパフォーマンス。
「オルゴールの恋唄」のピアノ弾き語りから「かもめが翔んだ日」、そして「唇よ、熱く君を語れ」。
あっという間に会場内を自分の色に染めて、盛りあげてみせたところはさすがだ。
ここで三浦和人とChageが再び登場して、バンドメンバー紹介とトーク。
そしてChageのコーナーとなり、三浦和人といっしょに「夏は過ぎて」を演奏。
それから一人になって「終章(エピローグ)」を唄う。一人なのは寂しいけど、この唄はやっぱり心に染みる。
そしてChageが「素晴らしいアーティストが久しぶりに登場します!」と言うと、
「シンデレラ・サマー」のイントロとともに白いパンツルックのユッコがステージに登場。
会場は一気にヒートアップ! ユッコのクリスタルボイスがキラキラと響き渡り、これ以上ない最高の瞬間。
ユッコはこのイベントへ出演するに至ったいきさつと、ファンからの花や手紙へのお礼を述べる。
二曲目は「春でも夏でもない季節」。うーん、選曲は変わらず・・・他にも聴きたい曲はたくさんあるのに。
ここでChageがステージに登場して、ファイナルコンサートと同じようにガッチリと握手。
「YAMAHAのアイドルでしたからね~。今もそうですけど!」と、Chageはユッコをやたらとヨイショ。
そして「二人の愛ランド」が始まる。Chageは懐かしいマイクスタンド(上半分だけ)を手にシャウト。
お客さんは一気に総立ちとなり、二人のハツラツとしたパフォーマンスに大盛りあがり。
こうして本当にあっという間に、ユッコのコーナーは終わってしまった。
これで本日のクライマックスは過ぎたような気がするけど、コンサートはまだまだ続いていく。
ステージには元“オフコース”の鈴木康博が登場。鈴木さんは前回の市川に続いての登場。
“オフコース”のデビュー曲「群衆の中で」と、同じく“オフコース”のナンバー「でももう花はいらない」を披露。
貫禄たっぷりのステージだったけど、ある意味どっぷりとディープなパフォーマンスであった。
続いて谷山浩子がステージに登場。この人も前回の市川に続いての登場。
ピアノを弾きながら「カントリーガール」と、ポプコン出場曲「おはようございますの帽子屋さん」を唄う。
あいかわらず独特な存在感は、谷山浩子ならではの世界を創りだしていた。
そしてステージには小坂明子が登場。ピアノを弾きながら「初空に泣いて」を唄う。
この人は初めて観るけど、声量があって唄がめちゃめちゃ上手いな。
小坂明子といえば「あなた」。前半はインストのみで「えっ?」と思ったけど、後半から唄が始まる。
この曲が世界歌謡祭でグランプリを獲得したのは1973年。私だってまだ小学校低学年の頃だ。
そんな曲をこうしてナマで聴くことが出来るなんて、なんだか不思議な感じがする。
小坂明子は渡辺真知子と谷山浩子と同い年で、こんど還暦を迎えるというのはちょっと意外に感じた。
そしてコンサートはいよいよ終盤に突入し、ステージには“スリーハンサムズ”が登場。
ヴォーカル&ギターが元“ふきのとう”の細坪基佳、もうひとりのヴォーカル&ギターが元“NSP”の中村貴之、
ベースが元“NSP”の平賀和人というユニット。もうすっかりお馴染みという感じだ。
“NSP”のナンバーから「汗」、そして“NSP”の代表曲と言うべき「夕暮れ時はさびしそう」を演奏。
それから“ふきのとう”のナンバー「春雷」を演奏して、“スリーハンサムズ”のステージは終了。
そして最後は本日の出演者全員がステージに登場し、ポプコンから生まれた曲のメドレー。
「大都会」から始まり、「六月の子守唄」「待つわ」「夢想花」と懐かしいナンバーが続いてお客さんもノリノリ。
「完全無欠のロックンローラー」の高原兄役は、今日はユッコでなく辛島美登里が担当。
そして「サルビアの花」に続いて「時代」。ポプコンが生んだ最大の名曲と言えばこの曲だな。
今日は出演者が多かったこともあり、演奏時間は3時間を超えて20時10分ごろ終了。
本日をもって、「僕らのポプコンエイジ」はひとまずおしまい。
コンサートを観ていて思ったのは、ロックやブルースをまったく感じないこと。それはちょっと驚き!
いわゆるフォーク、ニューミュージックなんだな。だからってもちろん嫌いじゃない。
まさに「ポプコンエイジ」だから。
当時はよく「一発屋」とか言われてたね。まさにその通りの人も多く・・・(苦笑)。
今回のメンツはどうかはさておき、ずっと活動してきた人、休業していた人、どちらも歌が異常にうまい。
そのへんはまったく変わってない。コンスタントに活動を続けてヒット曲を何曲も出している人でも、
歌が劣化してしまっている人がいるからね。それを考えると、今回はホントに良かった。
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