« あいむそーたいあーど | トップページ | 東京都知事選挙 »

2016年7月29日 (金)

仲井戸麗市「Duet:Ladys & Gentleman 2016」南青山MANDALA

今日は南青山MANDALAへ、仲井戸麗市「Duet:Ladys & Gentleman 2016」を観に行く。
「Duet」シリーズは5月の横浜でのLeyona以来の開催、本日のゲストは中村中だ。
久しぶりの南青山MANDALA、情け容赦ない18時開場は社会人にはキツイ・・・。
だから16時に仕事を切りあげて、どこかへ寄り道してから行こうと思ったのだけれど、
あまりの暑さにブラブラする気にはなれず、しばらく会場近くのビルで待機。
開場時間にあわせて会場へ、友達と落ち合って話をしながら開場を待つ。
ちょっと待たされて整理番号97番で入場、ステージ正面後方の席に座る。
かなり後方の席だけど、ステージが意外とよく見えるポジションでこいつはラッキー。

20160729_1852

予定より少し遅れて、19時05分ごろ開演。
いつものように、まずは“司会の滝川クリステル”CHABOがステージに登場。
中村中とは2010年の「Golden Circle」で初めて出会い、それ以来接点は無かったのだけれど、
突然エミ社長が「私が見たいんです!」と言い出して、今回共演することになったのだそうだ。

というような話があった後、CHABOに呼び込まれて、中村中がステージに登場。
「上から読んでも中村中、下から読んでも中村中」と、中村中は自己紹介。
そしてピアノの前に腰掛けて唄い出す。透明で美しい声がフロアに響き渡る。
中村中の唄は自分の中で、鬼気迫るというか怖い印象があったのだけれど、
なんだかとって穏やかな唄声に「中村中は芸風を変えたのか?」とさえ思ってしまった。
だけどギターを手に唄い出すと、やはり中村中らしい情念の世界・・・グイグイと惹き込まれていく。
「CHABOさんは“司会の滝川クリステル”というのを20回練習していた」と暴露話を交えつつ、
「私の元彼が“古井戸”を好きだったのでよく聴いていた」とCHABOとのつながりを語る。
美空ひばりのカバーや松山千春の「恋」、そしてデビュー曲の「汚れた下着」、
Blues色のかなり濃いナンバーまで、バリエーションに富んだ選曲の1時間であった。

セットチェンジをはさんで、20時20分ごろからCHABOのステージが始まる。
演奏はRCの「忙しすぎたから」でスタートし、「BLUES IS ALRIGHT」を少しだけ唸ってから、
先日終了したツアー「旅に出る二人」で育ててきたアッパーチューン「祝祭」へと続く。
「梅雨は明けてしまったけど、悔しいのでそのまま演る」と言いながら「カビ」を演奏したあと、
「中村中が“古井戸”を好きなのは元彼の影響」という話から“古井戸”の「Love Song」。
そして中村中の「不良少年」をリーディング。ここで中村中の世界とCHABOの世界とがシンクロ。
生きてきた時代は違うけれども、お互いの共通点をCHABOはそこに見つけ出したのであろう。
続いて「ONE NITE BLUES」から「さらば夏の日'64 AUG.」。「THE仲井戸麗市BOOK」の再現。
どうしてCHABOは今夜この曲を演奏しようと思ったのだろうか? いったい何がそうさせたのだろうか?
中村中の唄が、CHABOの心の中にある何かに火をつけたのではないだろうか?
それほどまでに今夜のCHABOの演奏には、鬼気迫るものが感じられた。
マチャミさんが奏でる涼しげな氷の音をバックに「カルピス」を唄ってから、
これまたツアーでお馴染みの「やせっぽちのブルース」に続いて、ラストの曲は「R&R Tonight」。
この選曲も今夜ならでは・・・。ロックンロールが溢れている今夜にピッタリの曲で本編は終了。

アンコール、ステージに登場したCHABOは、すぐに中村中をステージに呼び込む。
いつもならグッズ紹介とかインフォメーションとかあるところだけど、今夜はそういうMCは一切ナシだ。
ちなみに二人のユニット名は、「仲中いいぜ!」に決まったのだそうだ。
そしてRCの「2時間35分」を思わせるようなイントロから始まったのは「シーサイド・バウンド」。
中村中はこの曲を知らなかったそうだけど、お客さんも交えて大盛りあがりの演奏。
続いて“古井戸”の「飲んだくれジョニイ」。中村中へヴォーカルを任せて、ギターに徹するCHABO。
間奏で中村中に「もっとちょうだい~」とおねだりされて弾いたCHABOのギターソロは、
これまで聴いたCHABOのどんなフレーズよりも、どっぷりとBLUESしていたように思う。
それから中村中はピアノへとパートチェンジし、“古井戸”の「ポスターカラー」を演奏。
暑いけれどどこか切ない夏の情景が思い浮かぶような、美しい二人のプレイに聴き惚れる。
演奏はそのまま「夏の思い出」へと続く。「夏が来れば~思い出す~♪」というあの曲だ。
気分はすっかり夏。これから来る今年の夏、過ぎ去ったあの年の夏・・・思いはさまざま。
最後は「オレが聴きたいから」とCHABOが言い、中村中のナンバー「愛されたい」でフィナーレ。
SE「What A Wonderful World」が流れる中、ステージからなかなか去らない二人が印象的だった。
今夜のライブは、中村中の毒にあてられて、CHABOの中の何かが覚醒したような感じ。
これだからこそライブはおもしろい、それは演っているほうも観ているほうもだ。
今後の展開を楽しみにしつつ、素晴らしいライブは22時過ぎに終了。

終演後、友達とともに「和民」で打ち上げ。
今夜のライブの素晴らしさを語り合うたびに、その感動がさらに膨らんでいく。
黒く輝く物体の乱入も何のその、思いっきり楽しく呑んで語ったひととき。

|

« あいむそーたいあーど | トップページ | 東京都知事選挙 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« あいむそーたいあーど | トップページ | 東京都知事選挙 »