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2016年7月12日 (火)

映画「帰ってきたヒトラー」TOHOシネマズ新宿

今日はTOHOシネマズ新宿へ、映画「帰ってきたヒトラー」を観に行く。
この映画のことは全く知らなかったのだけれど、ネットで偶然見かけて観に行こうと思ったのだ。
ほぼ定時ダッシュで、通勤経路を辿って新宿三丁目駅へ18時過ぎに到着。
新宿三丁目駅から花園神社を抜けて、ゴールデン街から歌舞伎町へ行くのが最近のお気に入り。
だけど今日は道を間違えてホテル街まで行ってしまい、かなり遠回りになってしまった。
それでもなんとか開映時間18時40分にギリギリ間に合うことが出来た。

20160712

映画は一言でいうと、ヒトラーが2014年にタイムスリップしたというもの。
テレビ局をクビになったばかりのザヴァツキはヒトラーを物まね芸人だと思い込み、
いっしょに各地を行脚していく間に、SNSやYouTubeを通じてヒトラーは一躍人気者になっていく。
しまいにはテレビの人気番組に出演して大好評を得るが、犬を撃ち殺した映像が流出して降板。
しかしヒトラーとザヴァツキは自伝を執筆してベストセラーになり、映画化の話も決まる。
タイムスリップものによくある新しい文化との遭遇(例えばパソコンやインターネット)に笑わせられながらも、
ヒトラーの巧みな言葉に魅せられていく民衆にちょっとした恐怖を感じる。
むかしも今も政治家と民衆との関係は、何ひとつ変わっちゃいないのだ・・・。

そのうちザヴァツキはヒトラーが「過去から蘇った本物」であることに気づいてしまうが、
それを言葉にした途端、キチガイ扱いのうえ強制入院させられてしまう。
映画と現実との境目が曖昧となった終盤、ヒトラーがザヴァツキに投げつけた言葉。
「私は怪物ではない。私を選んだ皆さんはみんな普通の人間だ」
「私は死なない。何故なら私はあなたの心の中にいるからだ」
これが民主主義の正体・・・ 民主主義の恐ろしさ・・・。
数日前の参議院選挙のあと、同じようなコトを言っていたヤツがいなかったか?
ヒトラー内閣の発足は1933年のドイツ、そして今・・・2016年の日本。
世の中の仕組みも、そこに生きる民衆も、まったく変わっちゃいない。
この映画にはオチは無く、そのまま続くような感じで唐突に終わってしまう。
風刺の効いたブラックコメディーというわけでなく、ドキュメンタリー映画のように。。。
(上映時間:116分)

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