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2016年8月11日 (木)

早川義夫+梅津和時「存在そのものが音楽なんだ」渋谷 LAST WALTZ

今日は「山の日」でお休み。
今年から・・・なんで「山の日」なのかは知らないけど、休みが増えるのは嬉しい。

夕方から出かける。
今日は渋谷 LAST WALTZへ、早川義夫+梅津和時のライブを観に行く。
二人の共演は去年の8月以来だから、ちょうど一年ぶりということになる。
大好きな二人の共演、今夜もまた素晴らしい演奏が期待できそう。
そんな思いを胸に、バスに乗って渋谷駅を目指す。
公園通りはシブコーがなくなり、PARCOも閉店してしまって、すっかり寂しくなってしまった。
そしていつもとは違って渋谷駅の東側へ。六本木通りを会場へと向かう。
LAST WALTZは駅からけっこう距離がある。それほど暑くないのがせめてもの救い。
開場時間の30分前、17時半過ぎに会場に到着。既に7人ほど並んでいる。
予定通り18時ちょうどに開場して、ステージ下手の壁際の席に座る。
フロアに並べられた椅子がほどよく埋まる感じで、なかなかイイ雰囲気。

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予定より少し遅れて、18時35分過ぎ開演。
ステージ上手に梅津さん、下手のグランドピアノの前に早川さんがスタンバイ。
「梅津さん演るのは一年ぶり」と早川さんは言い、「サルビアの花」を唄い出す。
早川さんのピアノと唄に、梅津さんのサックスがねっとりとからみついていく。
早川さんの『うた』は、重く、暗く、いやらしく、情けなく、救いようがないぐらいに哀しい。
だけど何故だかものすごく愛しく感じる。ひょっとすると、男にしかわからない感情。
梅津さんはアルトサックス、テナーサックス、クラリネット、バスクラリネットを使い分け、
早川さんの『うた』に彩りを添える。時に激しく、時に優しく、まるで呼吸をしているようだ。
「風月堂」とか「埋葬」とか、けっこう珍しい曲が聴けたので嬉しかった。

50分ほどで第1部は終了し、休憩をはさんで19時45分ごろから第2部が始まる。
まずは梅津さんが一人で登場し、「東北のことを忘れないでください」と言って「東北」を演奏。
梅津さんのむせび泣くサックスと澄み切った唄声に、思わず胸が熱くなる。
それから再び早川さんがステージに登場して「梅津さんスケジュールいっぱいですね」と話しかけると、
「ステージでそんなことを話すのは珍しいですね」と梅津さんは絶妙のリアクションをとる。
第2部は明るく「猫のミータン」でスタート。梅津さんのサックスが、猫の鳴き声みたい。
演奏はどんどん深みを増していき、「僕の骨」「父さんへの手紙」あたりは感情を抑えるのに一苦労。
「身体と歌だけの関係」では梅津さんの邪悪なサックスが火を噴いて、「いつか」で本編は終了。
「いったん引っ込むのはわざとらしいので」と早川さんは言い、そのままアンコールに突入。
「H」を唄い出すと自然と沸き起こる手拍子、その中を梅津さんは客席に乱入してサックスを吹きまくる。
そしてそのまま「君でなくちゃだめさ」を演奏して、20時50分過ぎにライブはすべて終了。

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