今夜もなんばHatchで「なにわブルースフェスティバル」。
地下鉄千日前線でなんば駅まで行き、そのまま地下街を抜けて会場へ。
会場前で友達と合流。開演時間が近づいて来たので、16時50分ごろ会場入り。
今日の席は1階B列21番。昨日より若干中央に寄って、これまた最高のポジション。
昨日も今日もチケットはソールドアウトということで、2階席までお客さんでギッシリ超満員。
予定より少し遅れて、17時05分ごろスタート。
まずはVocal&Guitar:有山じゅんじ、Bass:清水 興、Harp:八木のぶお、
それにギターとバイオリンという編成で「梅田からナンバまで」。
今夜もギターは浪速区長、バイオリンはデザイナーさん、二人とも弾くマネ。
男女の司会者が出てきて進行するという形、まずは浪速区長のご挨拶から始まる。
本日のトップバッターは“OSAKA ROOTS BAND”。今夜はヴォーカルのイトキン抜きでの登場。
アッパーなBLUESナンバーを中心に、とっても軽快な感じで演奏を進めていく。
やはりこのバンドは、サックスの女性が断トツでカッコいい。今夜もまたブリブリに吹きまくる。
浪速区長がこのバンドを観て、今回のイベントを思いついたというのも納得できる。
二番手は大久保初夏率いる「SHOKA OKUBO BLUES PROJECT」。
ドラム、ベース、ヴォーカル&ギターという編成のスリーピースバンド。
初夏さんは以前から気になっていたのだけれど、今回ようやく観ることが出来た。
唄い出した瞬間、そのパワフルなヴォーカルに圧倒される。細身の身体に似合わないド迫力の声。
そしてギターもブリブリに弾きまくり、ちょっとJohnny Winterを思い出してしまった。
今夜はベースはレギュラーメンバーでないとのこと。その人も強力みたいなので、是非観てみたい。
三番手は“ザ・たこさん”。このバンドも以前から観てみたかったバンド。
ドラム、ベース、ギターがFunkyなサウンドを奏でる中、登場した男がお客さんを煽る。
「あれ?ヴォーカルってもっと濃いぃ~人じゃなかったっけ?」と思っていると、この人はMC。
MCに呼び込まれて登場したヴォーカルの安藤さん、覆面をかぶり腰にはチャンピオンベルトを巻いている。
ワンコードでグイグイとお客さんを巻き込んでいく様子は、まさにJBがのりうつっているかのよう。
しまいにはステージから飛び降りて客席を練り歩く安藤さん、インパクトは最大だった。
四番手は“SAKISHIMA meeting”、新良幸人(三線)と下地 勇(ギター)のユニット。
“ザ・たこさん”との落差が激しすぎて、ホッとするやら物足りないやら、なんだか変な気分。
だけど演奏はとっても心地よく耳に響いてきた。心地良過ぎて、ちょっと・・・してしまったけれども。
やっぱり三線の音色は、独特なグルーヴをかもし出すんだなぁ~と思ったりした。
続いて、ステージには内田勘太郎が登場。
今夜もまたボトルネックバーを駆使して、ゴキゲンなBLUESを奏でる。
石やんに捧げる「A Change Is Gonna Come」と、弾き語りの「Crossroads」を演奏したあと、
有山じゅんじが加わって一曲演奏。有山さんの唄と勘太郎さんのギターのからみが絶妙。
勘太郎さんはここで退場し、有山さんが「僕なりのブルース」ということで「Moon River」を唄う。
そして山岸潤史、清水 興が加わって、ここからは“有山岸+清水興”のステージ。
「誰か外タレを呼ぼう」ということで出演が決まったという山岸、ナマで演奏を聴くのは久しぶり。
アコースティックよりエレキが聴きたいと思ったけど、アコースティックでもエレキ並みの音なのが凄い。
1日目はずっと「演奏→転換→演奏→転換・・・」という流れで進んで行ったのだけれど、
2日目の後半は“有山岸+清水興”をバックに次々と入れ替わって唄うという流れ。
このほうがまとまりがあって、個人的には好みだなぁ~。それにふさわしいメンツなわけだし。
ということで登場したのは金子マリ。まずはドBLUESをじっくりと唄いあげる。
それから「LEAN ON ME」からの「ありがとう」。大好きなナンバーばかりでベストな選曲。
マリちゃんが「大阪出身ですか?」とよく訊かれるというのには、妙に納得してしまった。
そしていよいよお待ちかねのCHABOが登場。その瞬間、フロアの空気がガラッと変わる。
それでもCHABOはいつも通りのCHABO、トークで場をなごませつつ演奏を始める。
石やんが「CHABO、山岸ってええやろ~」「CHABO、有山ってええやろ~」と言っていたという話のあと、
石やんのレパートリーでもある「ティーンエイジャー」を唄う。もちろんリズミカルな石やんバージョン。
CHABOと有山さんとの出会い、CHABOと山岸との出会い、CHABOと石やんとの出会い、
それぞれの出会いのエピソードを話しつつ、石やんが好きだった“THE BAND”の「Twilght」をカバー。
そして有山さんのリクエストで唄うことが決まったというTom Waitsのナンバー「Ol' 55」を演奏。
今夜のCHABOのステージは石やんに捧げる演奏、石やんにきっと届いたよ。そして裕さんにも・・・。
続いて登場したのは香西かおり。「なんでココに?」と思ったら、有山岸とはつながりがあるのね。
かおりちゃんは着物姿ではなく、黒いスカート姿。ちょっとイメージ違うけど、これもまたイイかも。
「予定より一時間押している」ということで、ちゃっちゃと仕切る姿がなんとも良かった。
西田佐知子の「アカシアの雨がやむとき」、スタンダードナンバーの「ヴァイア・コン・ディオス」、
そして自身の代表作「無言坂」を、“有山岸+清水興”の濃い演奏をバックに唄う。
演歌の人って、ブルースとか唄うと上手いなぁ~。ちょっと坂本冬美ちゃんを思い出した。
そして上田正樹が登場し、“有山岸+清水興”をバックにAllen Toussaintのナンバーを唄う。
ここでバンド仕様にセットチェンジ。いよいよ「なにわブルースフェスティバル」も終盤。
“有山岸”に正木五郎、ベースとピアノとコーラスが加わって、上田正樹が唄い出す。
まずは「悲しい色やね」。オリジナルKEYでないのが残念だけど、ナマで聴けるのは単純に嬉しい。
曲は「In The Midnight Hour」となり、ゴキゲンでFunkyな時間が始まる。
五郎さんの強力なビートに乗って、“有山岸”のシャープなカッティングが冴えわたる。
山岸はテレキャスを使用。山岸というとストラトのイメージだけど、カッティングにはこちらの方がイイのかな?
キー坊のヴォーカルはとってもソウルフル。お客さんを煽りながら、グイグイと一気に引っ張っていく。
いまいち何を言っているかわからないところもあったけど、シャウトするとやっぱりスゴイ。
フロアは一気にダンスタイムに突入して、「Proud Mary」などで大盛りあがり。
アンコールに突入して、ステージにはくいだおれ太郎が登場。
くいだおれ太郎をキー坊と有山さんが囲んで唄えば「ぼちぼちいこか」の世界。
ほんわかとしたムードで「なつかしの道頓堀」を唄う。くいだおれ太郎ももちろん唄ってた(?)。
そして最後は出演者全員がステージに登場しての「バッド・ジャンキー・ブルース」。
豪華な顔ぶれのセッションだけに誰を観て良いか迷うけど、そこはどうしてもCHABO中心!に観てしまう。
CHABOは嬉しそうに笑ってたけれど、どことなく所在なさげな感じもした。
とりわけ隣にたこさんが来てしまい、ちょっと微妙な空気が流れてた・・・。でもまぁ、貴重なもの見られたわ。
こうして4時間50分におよぶライブは、たこさんの雄たけびで幕を閉じた。
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