仲井戸麗市「「月曜の夜」RCを歌う。」南青山MANDALA
今日は南青山MANDALAへ、仲井戸"CHABO"麗市のライブを観に行く。
週イチで行われるCHABOのソロライブ、三回目の今夜は「「月曜の夜」RCを歌う。」。
CHABOがRCサクセションのナンバーだけを唄う・・・それだけでもうたまらない。
千代田線で表参道駅まで行き、そこからブラブラと歩いて会場へ向かう。
開場予定時間18時の10分前ぐらいに会場へ到着。予定通りに開場して、整理番号75番で入場。
ステージ下手の一段高くなったスペース、その二列目のソファに座る。
一列目に座っている人の隙間からステージを観る感じ。それでもそれなりによく見える。
開演予定の19時を4分ほど過ぎたころ開演。
今夜もおニューと思わしきシャツを着て、CHABOがステージに登場。
オープニングは「よォーこそ」。リンコさんのベースのフレーズを真似てイントロを弾き、
「ギター弾くしか能のないヤツさ~♪」とCHABO自らを紹介してお客さんを煽る。
続いて「たとえばこんなラヴ・ソング」。オリジナルのアレンジに近い感じの演奏。
「2009年の“I STAND ALONE”を最後にRCをまとめて唄うことはないだろうと思ったけど、
今回それをやろうと思ったのは間違いなく『時間』だと思う」とCHABOはコメント。
ライブ前半は「エネルギーohエネルギー」「ボスしけてるぜ」「よそ者」と、
RCがエレキバンドとしてブレイクした当初、すなわちCHABOが参加した当初の曲を中心に演奏。
「清志郎みたいには唄えない」「リンコが居たらなぁ~」「コーちゃんはどこ行った?」と言いながら、
CHABOは5人編成のRCを再現するような感じで、次々とRCナンバーを繰り出していく。
古井戸の「のんだくれジョニイ」ではない、「BLUE」に収録されたRCの「Johnny Blue」が披露され、
曲の途中では「1タイム!・・・HEY!」「2タイム!・・・HEY!」というやり取りが始まる。
こいつは懐かしくて嬉しかったけれど、私の知っているパターンとはちょっと違っていたな。
ライブ中盤に入ると、初期のハードフォーク時代に作られたナンバーが中心の選曲となる。
「ベルおいで」から始まり、リズム&ブルースっぽいアレンジの「ダーリン・ミシン」、
それから「ぼくとあの娘」「もっとおちついて」「ぼくの自転車のうしろに乗りなよ」。
CHABOは「清志郎っぽい匂いのするナンバー」と言っていたかな?
「清志郎の歌詞は『僕のことをもっと見てよ』という叫びだった」と語るCHABO、
加入していない頃に客席から観た清志郎が、CHABOにとってのRCのひとつなのかもしれない。
そして「清志郎の才能を感じた」という紹介で、フォークアレンジの「お墓」を演奏。
今夜のCHABOはいつもに増して饒舌で、清志郎に関する思い出をたくさん話してくれた。
他人に弱みを見せない清志郎が、オレに弱みを見せたのは三回ぐらいだとCHABO。
一回目は「OK」のハワイレコーディング、二回目は景子さんのお父さんに結婚を反対された時。
三回目はけっきょく最後まで語られることはなかった・・・ちょっと気になる。
CHABOは「甲州街道はもう秋なのさ」を唄いあげたあと、インストで「エンジェル」をつま弾く。
想いを込めて丁寧にメロディーを奏でるCHABO。その音を決して聴き逃すまいと神経を集中。
ここでちょっとムードを変えて、「ドカドカうるさいR&Rバンド」から「ブン・ブン・ブン」。
CHABOはエレキを弾くかのように、アコースティックギターを抱えてステージを駆け抜ける。
「ブン・ブン・ブン」では「ほら両腕を差し出すよ~♪」で両手を上にあげるポーズが定番だけど、
今夜はやってるお客さんが少なかった・・・。ひょっとして知ってる人が少ない?なんて思っていたら、
「そのポーズやりたいけど、ギター弾きながらじゃ出来ないからな」とCHABO。なんだか嬉しい。
このままフィナーレに突入かと思いきや、始まったのは「ヒッピーに捧ぐ」。
CHABOはこの曲を初めて唄うのだそうだ。「お別れは突然やって来て・・・」って、泣ける。
「清志郎が書く重た目の曲が好き」とCHABOは言い、「まぼろし」を唄い始める。
途中からアップテンポになるところは、「BLUE」に収録されたバージョンを意識しての事かな。
そしてCHABOはおもちゃのエレキギターを手に取り「雨上がりの夜空に」。
途中からマチャミさんがヴォーカルを担当。マチャミさんが唄っている間、ギターに専念するCHABO。
あぁ~これがRCのCHABOなんだ! そんなことを思いつつ、みんな総立ちで大盛りあがり。
エンディングでCHABOは、「新井田耕造! リンコ・ワッショ! Gee2wo! 仲井戸"CHABO"麗市!
SweetSoul~忌野清志郎!」と叫ぶ。CHABOの口からGee2woの名前が出るとは感激。
そして「We Are RCサクセション!」と・・・。そう、CHABOの中では今だに「We Are」なのだ。
アンコール、「屋根裏でよく演っていた」という紹介で「あの娘とショッピング」。
後半の部分は、お客さんとの掛け合い。転調してお得意の「HIDE AWAY」のフレーズ。
そのまま続いて「気持ちE」。みんなで「E!E!E!気持ちE!」と叫びまくる。
「君が僕を知ってる」では、お客さんにヴォーカルをまかせてCHABOはギターに専念。
それも悪くはないのだけれど、ここはやっぱりCHABOの唄を聴きたかったような気がする。
「いつもはキーを下げて唄っているけど、今年のフジロックではオリジナルキーのDで唄った」と
CHABOは言い、「やっぱりこの曲はDなんだよ」と力説。だったら今夜も・・・というのは贅沢かな?
「モーニング・コールをよろしく」は、自然に発生したお客さんのコーラスをバックに演奏。
「初めて演ったんだよ。すげぇ~みんな!」と、CHABOもとっても嬉しそう。
それから「スローバラード」。レコーディングしたときの清志郎の言葉を交えつつ、想いを込めて。
“I STAND ALONE”の前の晩に書いたという「Late-Summer」を朗読したあと「夜の散歩をしないかね」。
SE「What A Wonderful World」が流れる中、「We Are RCサクセション!」と何度も叫ぶCHABO。
リスナーとしてギタリストとして、CHABOにとっての“RCサクセション”をたくさん感じた夜。
そしてフロアにいるお客さん150人(ぐらい?)、エミ社長、マチャミさん、林さん、三浦さん、
スタッフのみなさん、それぞれの“RCサクセション”をたくさん感じた夜。
気がつけば22時10分をまわっていた。実に3時間におよぶ濃密な演奏。
週イチで行われてきたこのシリーズ、来週が最終回。
一回目は「今夜歌いたい唄」。最終回は「今日歌いたい唄」。「今夜」と「今日」との違い・・・。
このシリーズを通じてCHABOが何を感じて、それがどのように選曲に反映されるのか?楽しみだ。
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