今日は新宿LOFTへ、「毎年恒例!1月2日に新宿ロフトでやってやる!仲野茂 生誕57周年!!」を観に行く。
このところ数年、新年初ライブはこいつを観に行くことにしている。
正月気分のままちょっとばかりのんびりとした感じで、シゲルの誕生日をお祝いする。
なんとも言えないピースフルな雰囲気が、とっても気に入っているのだ。
というわけでガラガラの電車に乗って新宿へ行き、開演時間15時の10分前に会場入り。
例年通りとってもまったりとした雰囲気が漂っているフロア、ひとまずステージ上手へ。
予定通り、15時ちょうどに開演。
“G.D.FLICKERS”のDEBUに呼び込まれて、本日の主役:シゲルがステージに登場。
豹柄のジャンプスーツというスタイル、シャンパンで乾杯したあとはお約束通りフロアに向けて噴出。
それを受けて、15時05分ごろから“ニューロティカ”の演奏が始まる。
2017年、最初に観るライブが“ニューロティカ”というのは、なんとも幸先がイイ。
いつものようにピエロのメイクをしたあっちゃん、元気ハツラツという感じで唄い出す。
「...To be HARLEM」「カ・ブ・キ・モ・ノ」「チョイスで会おうぜ」など、新旧織り交ぜてのセットリスト。
あっちゃんはオレと同い年・・・。そんなあっちゃんが唄っている姿を観ていたら、胸が熱くなった。
明るく楽しいパンクロックのはずなのに、何故だか涙があふれてきた。
好きなモノに真摯に取り組んでいく姿勢、すっごく思うところがあった。
最後に「50の夜」を唄って、30分ほどで演奏は終了。
続いて15時55分ごろ、“ロリータ18号”がステージに登場。
ガードフェンスがちょうど空いていたので、かぶりつきで堪能。
いつものように「あけまして、おめ~!」という掛け声から演奏はスタート。
“RAMONES”のカバー「ROCKAWAY BEACH」から始まり、小気味の良いパンクナンバーが続く。
「聞こえるか、ガキども」「スパーラー」といったお馴染みのナンバーばかりなんだけど、
「あきらめるな」とか「強くなれ」とか、その歌詞を聴いているうちに思わずグッと来てしまった。
最後はマサヨがプラカードを持って登場し、「「YES, PUNK ROCK」call with me!!!」を合唱して終了。
こちらも30分ほどの演奏時間、だけど満足度はマックス。
16時35分からは、“木暮"shake"武彦バンド”の演奏。
Drums:小林高夫、Bass:岡本雅彦、Guitar:クモン、Guitar:木暮"shake"武彦、
Vocal:仲野 茂という豪華なメンツで、Rockのスタンダードナンバーを演奏していく。
Neil Youngの「Like A Hurricane」、“村八分”の「水たまり」、
シゲルとシャケが住んでいる上九一色村の風景を唄った「ホタル」。
昨年とまったく同じセットリストだけど、シャケの演奏をこの距離で見られるだけで最高。
ラストは「Knockin' on Heaven's Door」。大好きなこの曲だけど、シゲルが唄う歌詞がまたイイ。
「だけど明日、死ぬかもしれないんだぜ・・・」というところ、深く感じるところがあった。
25分にも満たない演奏時間、だけど心に残るものは大きかった。
そして17時05分過ぎから、“宙也†幸也”のステージが始まる。
リズム隊抜きの“アレルギー”、Vocal:宙也とGuitar:内藤幸也とのユニット。
一曲目は「帰れない二人」。清志郎と陽水が共作した曲、昨年と同じオープニング。
幸也はアコースティックギターのみでの演奏だけど、色とりどりの音色を奏でる。
宙也は少し演劇じみたステージング、その唄声に思わず惹き付けられる。
昨年も披露された“THE ANIMALS”の「朝日の当たる家」に続いて、
“JAGATARA”のカバーで「タンゴ」。これもまた驚いたけど、とっても良かった。
宙也の世界を充分に堪能できた40分間であった。
18時からは、三代目魚武濱田成夫のステージ。
自分の詩集をめくりながら朗読し、終わるとそれをフロアへ投げ込むというパフォーマンス。
「オレ!オレ!」という感じが正直言って苦手だったけれど、今夜のステージは感じるところあった。
「自分のやりたいことがあったんちゃうの? 俺は諦める装置を池に捨ててきた」とか、
「いつか幸せになりたいでなく、今日中に幸せになったると言うべきや」とか、
ストレートで真摯な言葉がバンバンと投げつけられてくる。
ROCKのコール&レスポンスよろしく、詩の一部をお客さんに言わせたりしているうちに、
フロアの空気を完全に自分のものにしているところがスゴイ。
最後はギター一本をバックにシゲルと「風鈴」を唄って、40分を超えるステージは終了。
そして19時過ぎから、いよいよ“LTD EXHAUST Ⅱ”の演奏が始まる。
メンバーは、Drums:茂木左、Bass:西田代洋海、Guitar:越川和磨、Guitar:丸山康太、Vocal:仲野 茂。
全員がナッパ服を着込んで、“アナーキー”のナンバーを次から次へと演奏していく。
「READY STEADY GO」「心の銃」「あぶらむし」、初期のナンバーがやっぱり最高。
途中で“村八分”の「水たまり」をインストで演奏し、「東京 イズ バーニング」へとなだれ込む。
今夜もまた、レコードに収録されたのままの歌詞。もちろんブザー音は入っていないけど。
個人的にナマでは初めて聴いたかもしれない「ジョニー・B・グッド」から
「ノット・サティスファイド」へと続いて、大盛りあがりのうちに30分のステージは終了。
19時35分からはPANTAのステージ。
アコースティックギターを抱えて、PANTAはひとりで弾き語る。
「鉄橋の下で」から始まり、Bob Dylanのカバー、そして「クリスタル・ナハト」からのナンバー。
「2017年はヨーロッパにとって激動の年となる」と言い、その結果を憂いている様子。
ルックスはすっかり変わってしまったけれど、さすがはPANTA、なにひとつブレていない。
「七月のムスターファ」を唄ったあと、最後はシゲルのリクエストだという「さよなら世界婦人よ」。
PANTAの唄って、やっぱりイイわ・・・。メロディーがとっても美しい。
こうして30分ちょっとで、PANTAのステージは終了。
そしていよいよ本日のトリ、“LTD EXHAUST”の演奏が20時25分ごろからスタート。
こちらは、Drums:坂詰克彦、Bass:よーかい、Guitar:越川和磨、Guitar:佐々木亮介、
Vocal:仲野 茂というメンツ。どういう使い分けなのか?は、正直なところわからない。
こちらも全員がナッパ服を着て、“アナーキー”のナンバーを演奏していく。
「叫んでやるぜ」から始まり「アナーキー」「3・3・3」「缶詰」、より初期のナンバーが中心の選曲。
更に「団地のオバサン」「屋根の下の犬」「ホワイト・ライオット」と畳みかけ、
「ⅠとⅡの差を見せてやるぜ!」と言って本日二度目の「ノット・サティスファイド」。
“アナーキー”、やっぱり最高だ! これぞまさに初期衝動。
最後は出演者全員がステージに登場して、「コミック雑誌なんかいらない」をセッション。
結局すべてが終了したのは21時ちょうど。6時間に渡る長時間のライブだったけど、
テンポの良い進行だったのでまったく長さを感じさせなかった。
2017年もこの調子で、出来る限りライブへ行きたいと改めて誓ったのであった。
終演後はいつもの隠れ家で一杯。お正月だけど、うまいこと開いていて良かった。
カウンターに座り、いつも通りに料理を注文して、いつも通りにお酒を呑む。
こういうなんでもないことが幸せなんだと思う今日この頃。
しっかりと仕上げ蕎麦まで満喫して、22時半ごろおひらきにして帰宅。
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