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2017年8月31日 (木)

山下達郎「PERFORMANCE 2017」ホクト文化ホール 大ホール

今日は休みをとって、長野へ弾丸ツアー。
平日の木曜日、しかも月末だけれど、山下達郎のツアー千秋楽をどうしても観たくて強行する事にした。
12時24分東京駅発の新幹線に乗って、車内で弁当を食べながら14時ごろ長野駅に到着。
今日は東京も涼しかったけど、こちらは涼しいのを通り越して肌寒いぐらい。
善光寺に行く時間はなかったので、権堂商店街や中古盤屋を覗いて時間調整。
そして15時過ぎに今夜泊まる「長野プラザホテル」へチェックイン。
フロントはウッディーな造りだけど、部屋はいたって普通なビジネスホテル。

しばらくホテルで休んだあと、16時15分ごろ再び出かける。
今日はホクト文化ホールへ、山下達郎「PERFORMANCE 2017」を観に行く。
3月から始まった今回のツアーも、今日で49本目。いよいよ千秋楽を迎える。
個人的には七本目の参加。回数は運次第という感じもするけど、何回観ても飽きない。
16時半に会場へ到着。本人確認の開始時間に合わせて来たけど、既に長蛇の列。
それでも15分ほどで本人確認は終了。巻いてもらったリストバンドはライトグリーン。
今日は達郎のサイン色紙をゲットしようと思っていたので、CD購入者のための列に並ぶ。
「ご当地プレート」は長蛇の列だけど、こちらはそれほどでもなくて10番目ぐらい。
予定より遅れて、17時35分過ぎに開場。「Melodies」のアナログ盤を購入。
ホントは「COME ALONG」のどれかを買おうと思っていたけど、サイン色紙がつかないと言うので。
今日は再入場可ということなので、しばらくあたりを散策してから18時15分過ぎに再び会場入り。
今日の席は2階こ列26番。二階席ほぼ中央の10列目。
ステージまではちょっと遠いけれど、傾斜がかなり急なので観やすい。

今夜も開演予定時間18時30分ピッタリに1ベルが鳴り、その後18時35分ごろ開演。
フロアが暗転すると、SE「ポケット・ミュージック」が流れて今夜のライブが始まる。
流れるメロディーに合わせて沸き起こる手拍子、こんなノリは初めてかもしれない。
その中をメンバーがステージに登場。Drums:小笠原拓海、Bass:伊藤広規、Guitar:佐橋佳幸、
Keyboards:難波弘之、Keyboards:柴田俊文、Sax:宮里陽太、Chorus:三谷泰弘・ハルナ・ENA、
そしてステージ下手のCAFEのドアを開けて、ブルージーンズに黄色いシャツをインした達郎が登場。
沸き起こる拍手がフロア全体に響き渡り、達郎が言う「拍手が降ってくる」状態に思わずゾクゾクする。
オープニングの「SPARKLE」に続いて「いつか(SOMEDAY)」、この流れはいつ聴いても最高。
「今日は千秋楽なので、やれるだけやりたいと思います」と、達郎から嬉しい一言。
そしてイントロで「「さよなら夏の日」をちょっとだけ唄ってから「ドーナツ・ソング」。
続いて夏のツアーにちなんで、「僕らの夏の夢」「風の回廊」と夏っぽい曲を演奏。

達郎は鈴木雅之に以前提供したという「GUILTY」を情感たっぷりに唄ったあと、
「FUTARI」「潮騒(THE WHISPERING SEA)」をステージ上手のキーボードで弾き語り。
それから達郎はステージ下手へと移動してアコースティックギターを手に取り、
ベースの伊藤さんとキーボードの難波さんとともに“城北トリオ”で「ターナーの汽罐車」を演奏。
達郎も言っていたけど、三人編成ならではの音の響きが感じられるこのアレンジは好きだな。
それから「一緒にカラオケに来たと思って聴いてください」と言って、Tom Jonesの「IT'S NOT UNUSUAL」。
ハンドマイクでいつものようにステージ上手の花道へ行ったかと思うと、そのまま客席へ降りる。
残念ながら私の席からは見切れてその様子はよく見えなかったのだけれど、
通路を駆け抜けてステージ下手の花道にあがった達郎の手には花束がいくつか握られていた。

そしてガラリと雰囲気は変わって「THE WAR SONG」。昨今の世界情勢に妙にマッチしてしまっている。
イントロの柴田さんのキーボードと、エンディングの宮里さんのサックスが印象的な演奏。
ここで達郎はパネルを取り出して上に掲げ、8月2日に発売された「COME ALONG III」を宣伝。
続いてアカペラコーナーに突入して、「SO MUCH IN LOVE」「STAND BY ME」を唄う。
今回のツアーは「わかりやすい曲中心」ということで、アカペラ曲も非常にわかりやすい選曲。
「STAND BY ME」は達郎が好きだというこの曲のストリングスが、アカペラで完璧に再現されている。
そしてステージが暗転して「JOY TO THE WORLD」が流れて「クリスマス・イブ」。
この素敵なプロジェクションマッピングが見られるのも今夜で最後かと思うと寂しい。

難波さんが奏でるピアノのイントロに続いて、「蒼氓」をじっくりと唄いあげる。
重厚なコーラスをバックに自由自在にオブリガードを入れながらシャウトする達郎。
ステージ上空から照らされるスポットライトが、まるで後光のように光り輝いて見える。
続いて「ゲット・バック・イン・ラブ」を演奏したあと、映画のタイアップで新曲「REBORN」を書いたときの苦労話。
そしていよいよライブ終盤、「唄えや踊れやのあの頃を思い出して」と達郎は言って「メリー・ゴー・ラウンド」。
ここで早くもお客さんは総立ち。本当に今夜のお客さんはノリが良くてサイコー。
それに応えるかのように、広規さんはブリブリのベースを聴かせる。ソロもいつもより長めに感じた。
続く「LET’S DANCE BABY」ではお客さんのクラッカーが炸裂、曲の後半には夏の唄を次々と織り込む。
ここでも「さよなら夏の日」が登場。今日という日にはやっぱりピッタリとくる。
三人のコーラスがひとつになって、大きなうねりとなって曲を引っ張っていく様子は圧巻としか言いようがない。
「高気圧ガール」で更に盛りあがったあと、本編最後は「CIRCUS TOWN」でフィナーレ。

アンコール、達郎はピンク色のチェックのシャツに着替えて登場。
「今回のツアーでは三時間切りを狙っていたけど、結局一度も実現出来なかった」と達郎は話し、
「自分のキャラに合わない曲を唄ってやろうかと。辛気臭く座って聴く曲じゃない」と言って「ハイティーン・ブギ」。
お客さんは総立ちで大盛りあがり。だってマッチだもの~。コーラスのENAさんのキメのポーズがまたイイ。
そして達郎がテレキャスでリズムを刻むと、「RIDE ON TIME」が始まる。
ふと気がつくと、いつのまにかコーラスが四人に増えている。おぉ~まりや様降臨!
気がつかない人も多かったらしく、曲間で「コーラス、何故かうちのかみさん!」と達郎が紹介すると、
地響きのようなどよめきと歓声がホールを包み込む。なんだかすごいことになってるぞ。
エンディングではステージ中央のお立ち台でナマ声シャウト。二階席でももちろん充分聴こえる。
そんな様子を観ていたら、涙が溢れてきた。こんな幸せな瞬間は無いんじゃないかと思って・・・。

ステージ中央に全員並んで挨拶をしたあと、再びスタンバイして「DOWN TOWN」を演奏。
ここでメンバーはハケるはずなのに、いっこうに動く気配がない。「もしや?」と思っていると、
「東京でしか演ってないけど、千秋楽なのでおまけです」と達郎は言って「パレード」。
こういうおまけは初めて観たかもしれない。本当に今日観に来て良かった~。
ここでメンバーは退場し、達郎は「時間大丈夫ですか?」と言いながらテレキャスを手にする。
そして「LAST STEP」の弾き語り。この曲まで聴くことが出来るとは、本当に幸せな瞬間。
達郎は「今回のツアー49本を支えてくれた」と言って、スタッフに感謝の言葉を述べる。
「音楽は人を救うことは出来ないけれど、慰めたり癒したりは出来る。
僕の音楽をそういう風に使ってくれれば僕は充分です。カッコ良く歳とって行きましょう!」と達郎。
そして最後は、アカペラのテープをバックに「YOUR EYES」。間奏で宮里さんのサックス。
エンディングSEの「THAT'S MY DESIRE」が流れる中、達郎はお客さんの拍手を全身で受け止める。
ライブが終わったのは22時10分過ぎ。とうとう三時間半超え!
今夜は千秋楽という事もあって、想定外のおまけが盛りだくさんだったな。
本当に山下達郎のファンで良かったと思う夜。感無量・・・。

ライブ終了後、お腹が空いたので駅前で呑むことにする。
行きつけの「大久保西の茶屋」へ行こうとしたら既に閉店・・・まだ22時半なのに。
近くにあった「小林農場」はまだやっていたので、そこに入ってみる。
「飲み放題30分399円」というシステム、だけどお酒は自分で入れるのだと。
正直「ちょっと面倒くさいなぁ~」と思ったけど、やってみると意外と楽しい。
調子に乗って生ビールジョッキ三杯と日本酒グラス三杯を1時間で堪能。
料理もなかなか美味しかったし、けっこうイイかもしれない。
23時半にはおひらきにして、ホテルへと戻る。

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