今日は日比谷野外大音楽堂へ、CHABO BAND「雨あがりの夜空に★2017」を観に行く。
CHABOの67回目の誕生日である本日、想い出深い日比谷野音でCHABOのライブが行われる。
個人的にはCHABOを初めて観たのは野音、RCを初めて体験したのも野音なのだ。
何日も前から指折り数えて待ち続け、ワクワクドキドキしながら今日という日を迎えた。
だから居ても立っても居られずに、17時開演のところ13時前には会場に到着。
何人かの友達と落ち合い、グッズの先行販売の列に並ぶ。見事に一番ノリ!
予定通り14時ちょうどにオープンして、お目当てのサイン入りポスターとレコードを購入。
それからいつものメンツ、久しぶりに会う友達、初めてお会いする方々、
いろいろな人とお話をさせて頂きながら、開場するのをひたすら待つ。
会場からはリハーサルの音が聴こえてくる。完全にネタバレ・・・でもまぁイイか。
16時15分開場。ソッコーでガチャの列に並んで、今日のミッションコンプリート。
今日の席はB7列12番。ステージ下手寄りだけど、野音なのでステージはよく見える。
予定通り17時ちょうどに開演。
SE「MY NAME IS CHABO」が流れる中をメンバーが登場・・・と思いきや、
CHABOバージョンの「雨あがりの夜空に」が大音量で流れ出す。
今日のライブの重要なテーマではあるけれど、フルコーラスで流れたのは驚き。
改めてイカしたリズム&ブルースのSEが流れ、いよいよメンバーがステージに登場。
Drums:河村“カースケ”智康、Bass:早川岳晴、Keyboards:Dr.kyOn、
そしてVocal&Guitar:仲井戸"CHABO"麗市。この顔ぶれが揃っているのを観るのは久しぶり。
「Happy Birthday To Me~♪」と、今日の日を自ら祝うような歌詞の曲で演奏はスタート。
続いて「プリテンダー」。CHABOのお馴染みのテレキャスが、ものすごくイイ音を奏でている。
「天気になったよ~晴れ男なんだ」とCHABOは言い、「GREEN ONION」をセッション。
その中をAltoSax:梅津和時、TenorSax:片山広明が、サックスを吹きながらステージへ。
曲はそのまま「よォーこそ」へと変わり、更に「Born in 新宿」へと続いていく。
“CHABO BAND + BLUE DAY HORNS”という豪華な編成、ソウルフルでパワフルな演奏。
そしていきなりの「君が僕を知ってる」。オリジナルKEYでサックスが加わるたまらない展開。
CHABOは「日比谷野外音楽堂、久しぶりの来日です!」と言ってからメンバー紹介。
そして最新アルバム「CHABO」から、「QUESTION」「雨!」「ま、いずれにせよ」を披露。
ソロでは何度か聴いているものの、こうして“CHABO BAND”の演奏で聴くのは初めて。
おまけに梅津さんと片山さんのサックスまで入って、曲に広がりが出ているように感じる。
「歩く」はニューアレンジでの演奏。アルバムバージョンよりテンポアップしたRockなアレンジ。
「ちょっと気分を変えるぜ」とCHABOは言い、カースケはアコースティックギター、
早川さんはアップライトベース、kyOnはマンドリン、梅津さんはソプラノサックス、
CHABOはアコースティックギターという編成でインスト曲の「インターミッション」が始まる。
「片山は楽屋で酒を呑んでる」というフリで、途中からステージに出てきて演奏に加わる。
「これは実際に野音で起こった出来事を再現した」と、演奏後にCHABOはタネ明かし。
ここで梅津さんと片山さんは退場し、ここからは“CHABO BAND”四人での演奏。
早川さんがアップライトベースを弓で弾き、「遥かな手紙(ニジェールから)」が始まる。
この頃になると陽はとっぷりと暮れていて、会場のまわりから虫の声が鳴り響き、
その中をゆったりとしたメロディーが流れていく。とっても幻想的な世界。
そして「いろんな人生があるけど、俺は狭い世界で生きてきました」という紹介で「エピローグ」。
再び梅津さんと片山さんが加わり、Chuck Berryのカバーで「ROCK AND ROLL MUSIC」。
エンディングでCHABOはダックウォークを披露。CHABOはやっぱり野音のステージが似合う。
「清志郎と一緒に演りたかったけど、“CHABO BAND”で演らせてくれよ」とCHABOは言い、
清志郎との最後の共作「毎日がブランニューデイ」。幻に終わったあの夏の日を、いま取り戻す。
そして演奏は「LITTLE WING」へ。CHABOの渾身のギターソロとヴォーカルが、夜空高くへ溶けていく。
続いて「やせっぽちのブルース」。バンドになっても早川さんのベースは、ブリブリと演奏を引っ張る。
“CHABO BAND”というとライブ中盤のサイケデリックな演奏が個人的には好きなんだけど、
今日はサイケデリックな要素は無く、このあたりの演奏が一番“CHABO BAND”っぽいと思った。
「HUNGRY HEART」で一気に盛りあがったあと、ここでいきなり新曲の「AFTERMATH」を披露。
“ROLLING STONES”のアルバムタイトルではあるけれど、それとは直接関係ないと言うCHABO。
「裁判官」「執行猶予」「遠い少年の叫びを聞け」「HELP ME!」・・・歌詞が断片的に胸に突き刺さる。
「ロックンロールがあったから俺たちここで出会えたんだよね!」とCHABOは言い、
本編最後は「My R&R」。CHABOはチェットアトキンスを使ってのプレイ。
スライドギターを聴きたい気もしたけど、これが現在の“CHABO BAND”なのかもしれない。
アンコールに突入し、ステージにはCHABOと梅津さん。
始まったのは「NOW I'm 67」。CHABOのアコースティックギターに寄り添うような梅津さんのサックス。
「心配しなくてもイイよ。60歳過ぎても悲しいことなんかないぜ!」というCHABOの言葉が妙にリアル。
CHABOがメンバーをステージに呼び込んだところで、kyOnが「Happy Birthday」のメロディーを弾き始める。
マチャミさんが運び込んだケーキにシャブちゃんと蔦岡さんが火をつけ、それをCHABOが一気に吹き消す。
そしてRCのナンバーから「お墓」。ちょっとゆっくり目のテンポだけど、この曲が聴けるとは思わなかった。
kyOnがつま弾くキーボードをバックにCHABOは少し話したあと「THE LONG AND WINDING ROAD」。
アレンジが“The Beatles”そのままで感動してしまった。CHABOの意訳した歌詞が胸に染みる。
CHABOは黒のストラトを手に取り、「激しい雨」のサビをちょっとだけプレイ。
そして清志郎の「オーケー!チャボ!」という声が響き渡って「雨あがりの夜空に」。
もう何度も何度も聴いているこの曲、今夜こうして聴ける事がとても意味のある事に思える。
失意の中で涙ながらに唄ったあの時、もう二度とこの曲を聴くことは出来ないと思ったけど、
CHABOの強い意志によってこうして聴くことが出来ているのだ。
「俺のクロスロードには、ビートルズと清志郎とおおくぼひさこが居たんだ」とCHABOは言い、
CHABOの話によく出てくる「お世話になった大家のおばさん」が先日亡くなったと話す。
「とても静かな気分でそれを聞けたんだ・・・」というCHABOの言葉が胸を熱くする。
そして「ガルシアの風」をリーディング。ここでリーディングが入るとは驚いたけど、CHABOらしい。
漆黒の夜空に吸い込まれていくCHABOの声。なんだかとても神聖なものを見ているような気がした。
「これで終わるの寂しいからよ」と、CHABOはメンバーを再びステージに呼び込み「家路」。
ほんわかとした雰囲気のこの曲、みんなで「家~イエ~♪」と唄っていると、家に帰りたい気分になる。
SE「WHAT A WONDERFUL WORLD」が流れる中、メンバーとCHABOはステージを去って行った。
そのあと「ALL YOU NEED IS LOVE」に続いて、「雨あがりの夜空に」が再び流れる。
お客さんはほとんど退場してしまったけど、名残惜しくてここまで聴き入ってしまった。
こうして本日のライブは、20時30分にすべて終了。
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