今日は南青山 MANDALAへ、仲井戸"CHABO"麗市×湯川トーベン「Boys,be ambitious」を観に行く。
「Boys,be ambitious」シリーズ、7月の藤井一彦、ワタナベイビー、岡本定義、
そして11月10日のおおはた雄一に続いて五度目となる今夜がひとまず最終回。
昔からつながりの深い“子供ばんど”湯川トーベンとのライブ、これは絶対に見逃せない。
16時過ぎに仕事を切り上げて、表参道駅に到着したのは17時ごろ。
イルミネーションはまだ始まっていなかったので、表参道ヒルズをブラブラして時間調整。
開場時間の18時30分に合わせて会場へ。予定通り開場して、整理番号A-093で入場。
いまいちな番号だったので、今夜は立ち見とすることを決意。好ポジションをキープ。
予定通り19時30分開演。
まずは司会の高橋圭三(笑)が登場して、これまでのMANDALAでのライブを振り返ってから、
湯川トーベンをステージに呼び込む。トーベンはBrian JonesのTシャツを着て登場。
アコースティックギターを弾きながら唄う。こういうトーベンを観るのは初めて。
どっぷり濃いBluesでもなく、かと言ってFolkでもなく、ほど良いサウンドが心地良い。
二年前に渋谷公会堂で共演したことを、CHABOが覚えていないとボヤくトーベン。
2015年5月2日の「ロックンロール・ショー」での共演、CHABOもエミ社長も忘れているらしい。
「今日のステージも終わったと思って帰るかも? これからはそういう事も起こるから」とコメント。
トーベンの声は伸びやかで、とてもイイ感じに響く。けっこう好きなタイプ・・・こんな風に唄うとはね。
自嘲的なMCとは裏腹に、とても素敵な唄を聴かせてくれた約50分間のステージ。
セットチェンジをはさんで、20時30分ごろからCHABOのステージが始まる。
オープニングは「MANDALAのテーマ」的な唄から「You Gotta Move」。
そしてRon Woodの「I Can Feel The Fire」、“Lovin' Spoonful”の「Daydream」とカバー曲が続く。
カバー曲が続いてちょっとどうかな?という感じがしたけど、今夜はどれもイイ感じに響いてくる。
二曲目からCHABOはサングラスを装着。黒のレイバンではなくて、薄い色の丸メガネっぽいヤツ。
サングラスをかけるのは、「眩しさを防ぐため」か「他人と視線を合わせないようにするため」か
「単なるカッコつけ」かだと思うけど、今夜のは一番目の理由なような気がする・・・なんとなく。
CHABOの今夜の話題の中心は、いま世間で話題になっている横綱の暴力問題。
最前列のテーブルに置いてあったビール瓶を手に取って「危うく殴りそうになった」と言い、
「サイダー瓶でならやったことあるけど」ってホントなのかなぁ~?
ライブ中盤、「スケッチN.Y.'98」が久しぶりに演奏される。
この曲は大好きな曲。ニューヨークの風景(それも昼間の風景)が目の前に浮かんでくる。
ナイロン弦のギターでなくスチール弦のギターでプレイ、どことなく曲の耳障りが違う。
ここでCHABOは小川銀次のレパートリー「潮風でうたた寝」をバックに、
トーベンの「パナヌファ」「空」「坂道」をポエトリーリーディング。
CHABO、銀次、トーベンが昔組んでいたバンド“イージーズ”の再現。
CHABOは「お月様の唄をやろうかな」と言って「夜の散歩をしないかね」をつまびく。
てっきり「BLUE MOON」を演るのかな?と思ったので、意表を突かれてドキッとした。
続いて「真冬の熱帯夜」。昨日・今日とずっとCHABOの音源を聴いていて、
「あぁ~久しぶりにこの曲聴きたいな」と思っていただけにとても嬉しい。
そのまま「エネルギー Oh エネルギー」へと続き、大盛りあがり大会。
スタンディングで好き勝手にノリまくっていたら、暖房のせいもあって汗だくになってしまった。
「You've Got A Friend」をしっとりと唄ったあと、最後の曲は「いつか笑える日」。
この曲も久しぶりに聴く。その歌詞に心を撃ち抜かれる。
アンコールに突入して、CHABOはトーベンをステージに呼び込む。
ここからはCHABOとトーベンの二人で、アコースティックギターでセッション。
アコギとはいえ「Route66」「Locomotion」と、ノリはすっかりロックンロール。
CHABOはトーベンがやっている『声を出さずに「ありがとうございます」と言う』のを真似る。
上手く出来ているようで出来ていない様子が、可笑しくてたまらない。
トーベンはCHABOより三つ年下みたいだけど、完全にタメ口で話している。
だけど全然イヤな感じがしないのは、そんなコトを超越した間柄だからなんだろう。
ここでトーベンはギターをベースに持ち替えて、Donald "duck" Dunnのようなベースラインを弾き始める。
始まったのは「スーダラ節」。トーベンらしいトンチの効いた選曲、これがまた素晴らしい出来。
このときCHABOはストローハットをかぶって白いドット柄のシャツを着ていたのだけれど、
それが植木 等のカンカン帽とダボシャツに見えた。これは立派な褒め言葉。
CHABOがトーベンに送ったデモテープは「スイスイスーダラダッタ♪」の部分が小声になっていたとの事。
「家で録音してたからよ~おおくぼさん寝てるの起こさないようにさ」と言い訳するCHABOが可笑しい。
続いて「 歌ってよジョニ」。トーベンのベースがメロディアスに鳴り響いて痺れた。
早川さんのIbanez MC924も鳴りまくるけど、トーベンのフェンダープレベもすごい鳴り。
トーベンは指のタッチがすごく軽いのに、腹にズンズンとくるのがスゴイな。
トーベンは再びアコースティックギターを手に取り、遠藤賢司の「不滅の男」を唄う。
エンケンのバックでベースを弾いていたトーベン、どんな気持ちで唄っているのだろう?
CHABOは今年になって、「不滅の男」を三回ステージで演奏したことになる。
5月に京都と下北沢でリクオとオーケンと一緒に、そして今回トーベンとともに。
どちらも素晴らしい演奏だと思うけど、両者にはひとつだけ大きな違い。
それはエンケンが今はもう居ないということ・・・その違いは曲の聴こえ方を大きく左右する。
続いて「銀次が楽しそうに弾いていた」というCHABOの紹介で「ティーンエイジャー」。
そして最後はトーベンが唄う「天国行きのバス」でフィナーレ。
SE「What A Wonderful World」が流れる中、22時半過ぎにライブはすべて終了。
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