梅津和時「プチ大仕事 2018春『新宿の男』」新宿 PIT INN
今日は新宿 PIT INNへ、「梅津和時 プチ大仕事 2018春『新宿の男』」を観に行く。
毎年恒例の梅津さん「プチ大仕事」、今日はCHABOと早川さんとの共演だ。
仕事が忙しい時期ではあるけれど、今日ばかりはなんとか18時過ぎに退社。
春の嵐が来ているけれど、新宿に着くころには雨があがっていて良かった。
19時30分に開場して、整理番号9番で入場。通し券との並列入場なので、実質15番目ぐらい。
前から三列目、ほぼ中央の席に座る。CHABOのマイクスタンドの真正面だ。
予定時間ピッタリ、20時ちょうどに開演。
まずはシルクハットをかぶった梅津さんが登場し、早川さんとCHABOを呼び込む。
早川さんのウッドベース、梅津さんのサックスをバックに、アコギを弾きながらCHABOが唄い出す。
『新宿の男』というタイトル通りオープニングは「ホームタウン」、続いて「ブルース2011」。
それから「つぶやき」「BLUE MOON」と、CHABOのライブではお馴染みのナンバーが続いていく。
三人の音はひとつの塊ではなく、かと言ってバラバラではなく、その時々でいろいろな表情を見せる。
その一瞬一瞬を逃さないように集中して観ていると、時間があっという間に過ぎていく。
やはりこの三人の組み合わせは特別なんだろうな・・・三人ともすごくリラックスした雰囲気。
CHABOがMCしている最中に、早川さんがデジタルメトロノームみたいな機材をピコピコやって、
それを梅津さんに聴かせているところが笑えた。それを見たCHABOは「人が喋ってんのによぉ~」と苦笑。
ここでライブタイトル通りの新曲「新宿の男」を披露。アップテンポのイカしたSOULナンバー。
ひたすら言葉を紡いでいく感じの歌詞が、おもしろい中にもCHABOっぽいなぁ~と思った。
CHABOは来年、新宿区長に立候補すると宣言。「レコード屋を充実させます!」という公約がイイ。
ウッドベースとフルートをバックに「絵」を朗読したあと、新宿の雑踏のSEから「マイホームタウンの夜に」。
新宿・・・夜・・・故郷・・・生活・・・いろいろなイマジネーションを巡らせながら、その世界に深く入り込む。
新宿育ちのCHABOに対して、早川さんは青山に住んでいた事があるそうな。
CHABOはすかさず「今、すげぇ~自慢げに言ったよなな!」とツッ込む。
早川さんが「あの頃の青山は大したことないです」と言うと、「お前に言われたくないだろ~」とCHABO。
それに対して梅津さんは、「青山といっても青山墓地かもしれない」とナイスなツッコミ。
続いて、Leyonaに提供した曲のワンフレーズを使った新曲「サ・イ・フ」を披露。
Leyonaバージョンも大好きだけれど、Bluesフィーリング溢れたこちらのバージョンも最高。
今日の早川さんは、アンコールの一曲を除いて全編ウッドベースをプレイ。
出来ればずっとCHABOを見つめていたいのに、ついつい目が惹きつけられてしまう。
左手の指づかいがスゴイ。「ま、いずれにせよ」は、例によってテンポが早くて大変そうだったけど。
続く「Loving By The Pound」は、Otis Reddingのカバー。梅津さんがひとりホーンセクションを演じる。
「オーティスが出たからRCを演ろう」とCHABOは言って「君が僕を知ってる」。
梅津さんのバスクラリネットをフィーチャーして「ボスしけてるぜ」を演奏したあと、
CHABOが“本日の目玉”だと言う梅津さんヴォーカルの「多摩蘭坂」。
梅津さんの唄はとっても優しく、CHABOが弾くギターの音色と相まってフロアを包む。
CHABOは国立の清志郎の部屋に遊びに行った時の事を話してから「毎日がブランニューデイ」。
それからTom Waitsのカバーで「Ol '55」。梅津さんが弾くピアノの音色がとってもドラマティック。
続いて「やせっぽちのブルース」。早川さんのランニングベースだけでもゴキゲンなのに、
梅津さんのサックスが加わると更に強力にSwingしていく。CHABOも気持ち良さそうに唄っている。
そして本編最後は、久しぶりにリーディングではない「ガルシアの風」。
最初はフォーク調で始まったのに、急にレゲエ調バージョンに変わったのはちょっとビックリ。
それでもCHABOに「どうにもならぬ事など、なにも無かったのです」と言われるとグッとくる。
アンコール、梅津さんとCHABOが二人ステージに登場。
始まったのは「りんごの唄」。梅津さんのクラリネットに合わせて、CHABOが詩を朗読する。
「プチ大仕事」でしか聴けないこの曲、心のこもった演奏に心が熱くなる。
そして早川さんをステージに呼び込んで、再び三人で「Coffee break」。
いつもはホンワカとした雰囲気の曲だけど、今日はちょっとばかりBluesyな演奏。
「いい事ばかりはありゃしない」はヴォーカルを三人でまわす。早川さんの唄がイイ。
ここでCHABOと早川さんは、オモチャのエレキに持ち替えて「雨あがりの夜空に」。
これまでずっと座って聴いていたけれど、ここばかりは立ち上がって盛りあがる。
間奏で早川さんはベースソロ。弾きにくいと言いつつも、やっぱりゴキゲンなソロ。
CHABOは「ベースソロが入るのは初めて。すいません、リンコ・ワッショ~!」と叫ぶ。
これで終わりかと思いきや、再びアコースティックセットで「太陽のあたる場所」。
Stevie Wonderのカバー、梅津さんはピアノを弾いて今夜のライブを締めくくった。
22時40分ごろ、演奏はすべて終了。
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