ナイロン100℃「45th SESSION 百年の秘密」下北沢 本多劇場
今日は下北沢 本多劇場へ、「ナイロン100℃ 45th SESSION 百年の秘密」を観に行く。
劇団結成25周年を飾るこの作品、2012年に上演された作品の再演だ。
このところKERAさんの芝居は欠かさず観るようにしているけど、
“ナイロン100℃”の公演を観るのは久しぶりなので、いろいろな意味で楽しみだ。
17時開演というので、16時15分ごろ下北沢へ行き、しばらくあたりを散策。
16時40分過ぎに会場入り。今日の席はF列1番。壁際にへばりつく感じだけど、観やすくて結構。
予定より少し遅れて、17時05分ごろ開演。というより、いつの間にか始まっていたという感じ。
裕福なベイカー家に仕える女中・メアリー(長田奈麻)の穏やかな語りによって物語は始まる。
ベイカー家の娘・ティルダ(犬山イヌコ)と生涯の親友となるコナ(峯村リエ)の友情を中心に、
彼女たちの親や兄弟、伴侶、子供たち、さまざまな物語が展開していく。
そしてベイカー家の屋敷の庭には、どっしりとそびえ立つ大きな楡の木。
その木の前では誰も嘘をつく事が出来ず、たくさんの秘密が楡の木に刻まれていく。
物語は時間を行ったり来たりしながら、断片的に進められていく。
そして舞台はベイカー家の広間と庭とが組み合わさったセットになっていて、
役者はそれぞれのシチュエーションを使い分けて演じているのがおもしろい。
キャストのステージングとプロジェクションマッピングがシンクロするオープニングも、
いつもながらのセンスの良さとカッコ良さに、思わず感心してしまった。
それぞれの人生にたくさんの波瀾万丈な出来事がありながらも、
80年という年月がそれをなんてことのないような事に思わせてしまう。
ティルダとコナの最期は悲劇と言えば悲劇だけれど、それすら取るに足りない事なのかもしれない。
上演時間は一幕が1時間45分、休憩15分をはさんで二幕が1時間25分。
ちょっと長いかなぁ~と思ったけど、終わってみればあっという間であった。
時間はまだ20時半、せっかくなのでどこかへ寄っていこうと思ったけど、
どこもかしこもメチャメチャ混んでいる。日曜日だというのに、さすが下北沢。
それではということで「珉亭」へ行き、ビールを呑みながらラーチャンをキメる。
帰りは小田急線に乗って、22時ごろ帰宅。
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