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2018年4月13日 (金)

仲井戸麗市×新谷祥子「2018春に奏でるDuet。」南青山 MANDALA<Day-1>

今日は南青山 MANDALAへ、仲井戸"CHABO"麗市×新谷祥子「2018春に奏でるDuet。」を観に行く。
CHABOと新谷さんのデュオは、昨年の4月以来一年ぶり。このところ年に一度のお楽しみだ。
18時30分に開場して、整理番号A-044で入場。ステージほぼ正面の三列目に座る。
空いている席になんとなく座ったけど、CHABOも新谷さんもよく見える絶好のポジション。
金曜日ということもあってか、フロアにはなんとなくのんびりとした雰囲気が漂っている。

予定より少し遅れて、19時35分ごろ開演。
“The Shadows”の「Spring Is Nearly Here(春がいっぱい)」が流れる中、CHABOがステージに登場。
新谷さんとの出会いのエピソードを話すのかと思いきや、「知ってるヤツに聞いてください」と言うCHABO。
毎年春に行われる新谷さんとのデュオ、来年のタイトルは「春の園遊会」に決まっているのだそうだ。
ここでCHABOは退場し、入れ替わりに新谷さんがステージに登場、そのまま演奏が始まる。
まずは穏やかな雰囲気のインスト曲。マリンバの音色はとても不思議。心の中にほわんと溶け込んでくる。
そして弾き唄い。書き下ろしの新曲2曲に続いて、ベートーヴェンの交響曲第九番「歓喜の歌」。
年末に唄われる事が多い「歓喜の歌」を、春が来た歓びを唄う歌に解釈しているところが素敵。
Pete Seegerのカバー「花はどこへ行った」は、新谷さん流の歌詞で披露。ちょっと意外な選曲にビックリ。
恒例のCHABO曲カバーは「荒野へ」をセレクト。バンドの演奏を一人で表現しようという大胆なチャレンジ。
マリンバとパーカッションを駆使しての演奏。歌詞の通り「自分の首を自分でしめる」ようだと新谷さん。
最後に「Fly Me To The Moon」をしっとりと唄いあげて、1時間ほどで新谷さんのステージは終了。

そして20時55分ごろから、CHABOのステージが始まる。
Nina Simone「Spring Is Here」が流れる中を登場したCHABO、Rock'n'Rollのフレーズを弾き出す。
一曲目は童謡「春が来た」のRockバージョン。このあたりのセンスは、近頃のCHABOっぽい。
続いて“The Beatles”の「I'm Happy Just To Dance With You」、
Bob Dylanの「Going, Going, Gone」をカバー。
「Going, Going, Gone」の日本語詞とギターのかき鳴らし方が、なんだか“古井戸”っぽくて良かった。
それからリズムボックスをバックに、Leyonaのために書いた「サ・イ・フ」のCHABOバージョンを披露。
「そんなことより無くすな落とすなサイフ~♪」と唄いながら、お客さんを指差すポーズが笑える。
サイフの話から「ブルースマンが鞄をさげたままステージに立っていた」という話になり、
自分もRCのときに何度か鞄をさげてステージに立ったと言うCHABO。んーなんか覚えがあるような・・・。
新谷さんがCHABOの曲をカバーした『仕返し』に、CHABOは新谷さんの「鐘は鳴る」をカバー。
さまざまなパーカッションの音の響きを、ギターの弦だけで表現しようとするところがスゴイ。

ここでCHABOは新谷さんをステージに呼び込み、「歌ってよジョニ」を二人でセッション。
聴きなれた早川さんの流れるようなベースの替わりに、新谷さんのマリンバが美しい旋律を奏でる。
息があった二人の演奏で、Joni Mitchellに対するCHABOの想いがいつも以上に心に響いてきた。
書き下ろしの新曲「君はHoney Pie」は、明るいタッチでほんのりと甘いメロディー。
続く「ホームタウン」では、マリンバの音色と新谷さんの唄声が幻想的にCHABOの世界を彩る。
そして「ま、いずれにせよ」で、二人のプレイはグングンと加速していく。
新谷さんスタートだったので超絶テンポではないけれど、CHABOがギターを弾きながら新谷さんを煽ると、
それに呼応してダイナミックにマリンバとパーカッションを叩きまくる新谷さん。
新谷さんを見つめるCHABOの表情が、これ以上ないぐらいにイキイキとしている。
ここでひとまず新谷さんは退場して、再びCHABOひとりで弾き語り。
ラングストン・ヒューズの詩「Final Curve」を織り込んだBluesを演奏したあと、
Tom Waitsのカバーで「Ol'55」。そして梅津さんと共作したナンバー「祈り」。
この流れはとっても心に染みた・・・。これにて本編は終了。

アンコール、STAXレーベル風のオリジナルTシャツ(白)に着替えてCHABOがステージに登場。
そして新谷さんをステージに呼び込んで「BLUE MOON」。やっぱりこの曲が出ないとね。
あまりにも動きが激しくて、じっと観ていても何をやっているのかわからないけど、
とにかく新谷さんのプレイが凄すぎる。いつもながら、ものすごいモノを観ている。
続いてBette Midlerの「The Rose」。新谷さんの凛としたヴォーカルに、CHABOのスライドギターが重なる。
「ガルシアの風」は、新谷さんのパーカッションをバックにしたCHABOの朗読からスタート。
ミディアムテンポのアレンジが、新谷さんのマリンバとほどよく調和している。
そして橋 幸夫と吉永小百合の「いつでも夢を」。これは個人的に今日一番お気に入りの演奏。
イントロのマリンバがオリジナルを彷彿とさせ、二人の掛け合いのヴォーカルがまた楽しい。
CHABOが一人で歌ってるのを聴いていて「誰かとデュエットすればいいのに」と思い、
Leyonaあたりはどうかなと考えていたけど新谷さんがいた! まさにナイスキャスティング。
CHABOは「橋 幸夫で終わるのもなんだから」と言い、ラストは新谷さんの「長い旅」を演奏。
CHABOの「風樹」「MY WAY」「明日の為に、今日もある。」を織り込んだスペシャルバージョン。
何度も共演してきた二人ならではの試み。そしてその完成度たるや、まさに歳月の収穫。
新谷さんの唄声とチャボの唄声、言葉と音が素敵に折り重なっていく。
SE「What A Wonderful World」が流れる中、23時過ぎにライブはすべて終了。

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