泉谷しげる×仲井戸麗市「Feel The Fire」渋谷 CLUB QUATTRO
今日は渋谷 CLUB QUATTROへ、泉谷しげる×仲井戸"CHABO"麗市「Feel The Fire」を観に行く。
泉谷しげるとCHABO・・・この対決を観るのは、2011年の「チャボのしっぺ返し」以来になるかな?
2013年の「LOSER 25周年」や、昨年と今年の「One of Love」での共演はあったけど、
ガチで対決するのは久しぶりのような気がする。こいつはもう楽しみで仕方がない。
15時には仕事を切り上げて、とりあえず渋谷へと移動。暑くてアタマがクラクラする。
開場まではかなり時間があるので、「disk union」や「HMV record shop」を覘く。
“麗蘭”ファーストのアナログを16Kで見つけたけど、ジャケットにかなり難があったので見送り。
それから東急本店で「竹久夢二 作品展」を見る。繊細なタッチの美人画が並ぶ。
木版画も素敵だけど、肉筆画の素晴らしさに圧倒される。値段は700万円・・・納得。
それから屋上へ。出入り口の造りは昔のまま。子供の頃よく来ていた事を思い出した。
そんなことをしているうちに開場時間が近づいて来たので、17時半過ぎに会場へ。
今夜はステージ前に3列ほど椅子が並べられていて、あとはスタンディング。
私は整理番号99番で入場。スタンディングの三列目ぐらいに陣取る。
ステージ下手側のCHABO前なので、番号にしてはなかなかの好ポジション。
チケットはSOLDOUTということで、フロアはあっという間に一杯になる。
予定より遅れて、19時05分ごろ開演。
パーシー・フェイス・オーケストラの「夏の日の恋」が流れる中、二人揃ってステージに登場。
ステージ上手に黒いTシャツを着た泉谷、下手にパイナップル柄の黄色いアロハを着たCHABO。
CHABOがこれ見よがしにBluesyなフレーズをつま弾いたあと、泉谷がギターをかき鳴らして唄い出す。
まずは「1/2ブルース」「里帰り」と泉谷のナンバーから。途中でCHABOもヴォーカルをとる。
「この暑いのに“セーターズ”はイヤなので、今回は“サマーウォッシュ”で行きます!」と泉谷は言い、
「客の事を考えず、二人が演りたい曲をやる」ということで、“古井戸”の「落ち葉の上を」を演奏。
CHABOはギターにカポタストをつけてプレイ。こいつはけっこうレアかもしれない。
かなりFolkyな展開・・・完全に「青い森」の世界。それを渋谷で聴く事が出来るのは感慨深い。
続いてCHABOのナンバーから「キューバの唄」。泉谷が主にヴォーカルをとる。
CHABOは「こいつのギターを聴きたくないから唄わせる」みたいな事を言っていたけど、
泉谷の打楽器のようなギター(ドラムギターとは言い得て妙)は強力なビートを生み出し、
泉谷にヴォーカルをまかせてギタリストに徹するCHABOはやっぱり最高にカッコいい。
そして「今を生きる」から「春のからっ風」。この曲をCHABOのギターで聴くことが出来るとは!
二人で演奏する第一部、最後は「行きずりのブルース」を演奏して終了。
それからそれぞれのソロパートになるのだが、順番はジャンケンで決めるとのこと。
「最初はグー!」からあいこの後、勝ったのは泉谷。というわけで泉谷のソロが始まる。
激しく叫ぶように「KEEP OUT」を唄ったあと、「白雪姫の毒リンゴ」「A HA HA HA」。
このあたりは初期曲になるのかな? 泉谷の曲はたくさんあり過ぎて把握出来ていない。
泉谷を観るのは久しぶり。なんだかんだ言って、唄はやっぱりスゴイ。心にグリッとくる。
「黒いカバン」をコミカルに唄いあげたあと、「つなひき」でホロリとさせる。
最後に「終わりへの旅」を唄って、泉谷のソロパートは終了。
泉谷と入れ替わりでステージにCHABOが登場。CHABOのソロパートが始まる。
「じゃんけん買っても負けてもイヤだったけど、後に演るのはやっぱりイヤだなぁ~」とCHABO。
「当時、後に演るのが一番イヤだったのが三上寛」だと・・・なるほどねぇ~そういうコトか。
まずは最近の十八番「Final Curve」を弾き語って、「ヒッピー・ヒッピー・シェイク」へと続く。
アコースティックアレンジでこの曲を聴くのは初めてかな? FunkyというよりRockinな雰囲気。
CHABOは泉谷と出会った頃の想い出を語りながら、当時の臭いを感じる曲という紹介で「忙しすぎたから」。
遠い夏の日、照りつける太陽、蝉の声、渋谷の街角・・・さまざまな夏の風景が目の前に広がる。
ちょっと変わった入り方をした「歩く」に続いて、ストーンズからタイトルをもらったという「アフターマス」。
今夜のCHABOは、どちらかと言うと「静」のイメージ。このあと繰り広げられる激しいステージに備えてか?
CHABOソロパートの最後は、「ガルシアの風」をリーディング。なんか・・・良かった。
そして白いワイシャツに着替えた泉谷が再びステージに登場。
泉谷が「座ってる人は立ちなさい! みんな前に来なさい!」と言ってくれたので、
スタンディングだった私も迷わずステージ前へ。結果、二列目までたどり着いた。
ふと気がつくと、まわりは知っている顔ばかり・・・みんなお茶目だなぁ~笑える。
古き良きロックンロール風なアレンジの「アイ・アイ・アイ」に続いて「打破」。
続いて「ま、いずれにせよ」。「これをキミとやるとは思わなかった」とCHABO。
CHABOの動きまわるリフに対抗して、パワーで押し切る泉谷のギターがゴキゲン。
それから「眠れない夜」「火の鳥」「国旗はためく下に」と、泉谷のお馴染みのナンバーが繰り広げられていく。
このところアコギ二本での演奏の素晴らしさにハマってるけど、二人の演奏も完全にロックで最高!
泉谷の唄とドラムギター、それに寄り添うチャボのギター。チャボは完全にギタリスト、
そしてこれは完全に“LOSER”。キラーチューンの連続に胸がドキドキする。
ここでCHABOは今夜唯一エレキを手に取って、「雨あがりの夜空に」をプレイ。
そして最後は泉谷ヴォーカルで「春夏秋冬」。うーん・・・やっぱりイイ曲だなぁ~この曲。
ここでひとまず楽屋へ戻るところだけど、泉谷は「どうせ演るんだから演っちゃおうよ」と言い、
そのままアンコールに突入。ホントに型破りなんだなぁ~泉谷は。
二人でヴォーカルを廻しながら「いい事ばかりはありゃしない」を演奏したあと、
そして泉谷ライブのラストでお馴染みの「野生のバラッド」。体力勝負の必殺のナンバー。
ギターをかき鳴らして唄う泉谷と、たくさんたくさんジャンプさせられる(笑)お客さん。
それをいささかクールに見つめるCHABO。それにしてもCHABOは汗をかかない。
泉谷は白いワいシャツが透けるほど汗だくだったのに、体質って怖いなぁ~と思った。
そして「泉谷に今回唄ってもらいたかったんだ」とCHABOは言い、泉谷の唄で「陽の沈むころに」。
二人の想いがあふれた最高のライブ、「エデンの東」が流れる中、22時05分過ぎに終了。
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