汝、我が民に非ズ「「つらい思いを抱きしめて」CD発売記念ライブ」Shibuya WWW
今日はShibuya WWWへ、“汝、我が民に非ズ”の「「つらい思いを抱きしめて」CD発売記念ライブ」を観に行く。
“汝、我が民に非ズ”は、今や芥川賞作家として有名な町田 康のニュープロジェクト。
とは言ったものの、自分にとってはやはり町田町蔵だよな。ナマで観るのは、実に30年ぶりぐらい。
会場のWWWへ来るのも久しぶり。すぐ隣にWWW Xが出来たので、ちょっとややこしい事になってる。
開場時間19時ちょうどに会場へ。整理番号順に入場だけど、Aチケット・Bチケットの呼び出し順がメチャメチャ。
よくわからないうちにA129番で入場。WWWのフロアは、三つの大きな段差で区切られている。
一段目がステージと同じ高さでベストなんだけど、最前のガードフェンスを取りたかったので二段目にした。
スペースにわりと余裕があると思っていたのに、始まる頃にはたくさんのお客さんでフロアは埋め尽くされる。
開演予定時間の19時30分を少し過ぎたころスタート。
ドラム、ベース、ギター、ピアノ&キーボード、サックス&フルートという編成のバンド、
そして胸に大きなスパンコールの十字架があしらわれたTシャツを着て町田 康がステージに登場。
町田は譜面台に載せた歌詞カードを一枚づつ手に取り、まるで朗読するかのように唄っていく。
“汝、我が民に非ズ”はプロモーション音源をちょっと聴いたぐらいで、ほとんど聴いたことが無い。
アルバムもあえて買わずにいたから、一曲始まるごとに新鮮な出会いがある。
ハードなNew Wave調の曲、昭和モダン歌謡のような曲、プログレ風の曲、民族音楽のような曲、
壮大なバラード、やたら前向きで爽やかなタッチの曲、とにかくバリエーションが豊富。
それを支えているのはバンドの演奏力。女性ドラマーはいとも簡単そうに強力なビートを叩き出す。
ベースはフレットレスのジャズベース。うねうねとうねるフレーズがたまらなくイカしている。
ギターはレスポールを使用。創り出されるフレーズには、プログレっぽさが随所に垣間見える。
サックス&フルートはソロをとるだけでなく、一曲を通してずっと演奏されるところが特徴的。
そして一番ぶっ飛んでいたのがピアノ&キーボード。狂ったように弾きまくる姿はとにかく圧巻。
そこに唄が加わると、そこはやはり町田の世界。絞り出すようなあの声を聴くだけでたまらない。
唄の合間にはメモを確認しながらのMC。おもしろおかしくいろいろな話題を話すところは意外。
アンコールで「インロウタキン」が披露されると、フロアのボルテージが一段と上がる。
この曲では完全に町田町蔵が顔を覗かせる。町田の眼がギラリと光る。
21時40分過ぎに終了。いやぁ~イイもん観させてもらった。
終演後はアルバム購入者を対象にしたサイン会。
最後のほうにフロアを出たら、既に始まっていたのでビックリした。
フランクな感じで話してくれるけど、その瞳を見ているだけでドキドキ。
22時過ぎに会場を後にして、久しぶりに「鳥市」で呑むことにする。
水曜日のこの時間なのにとても混んでいる。カウンターが空いていて良かった。
かつお刺身、焼鳥、くまたまを食べながら、ビール、酎ハイ、にごり酒、日本酒のフルコース。
大満足のうちに23時半ごろ店を出て、深夜バスに乗って帰宅。
| 固定リンク
コメント