仲井戸麗市「CHABOのKing Biscuit Time #7」南青山 MANDALA
今日は南青山 MANDALAへ、仲井戸麗市「CHABOのKing Biscuit Time #7」を観に行く。
毎月開催中のCHABOのDJナイト、5月から始まって今夜はその第7弾。
指定席という事で、19時15分ごろ会場入り。座席番号は6番、前から二番目のテーブル、CHABOの真正面。
天井に吊るされたスピーカーの位置もバッチリで、視覚的にも聴覚的にもベストポジション。
いつものようにステージ中央には、CDラジカセが置かれたテーブル。
そしてステージ下手のスクリーンに、プレイ中のアルバムジャケットが投影される。
開演予定時間の19時30分を5分ほど過ぎたころ開演。
ボーダーのカーディガンを羽織り、黒字に細かい白ドットが入ったシャツを着たCHABOがステージへ。
頭にはグレーの毛糸の帽子をかぶり、黒縁のメガネをかけている。
CHABOはステージ中央の椅子に腰かけ、椅子の上に積まれたCDを手に取りながらかけていく。
というわけで、以下はDJナイト恒例のメモをたよりに書き起こし。
OpeningSE. Hey Mr. DJ [Van Morrison]
⇒このシリーズ定番となっているオープニング曲。今夜も楽しいDJナイトが始まる。
M01. Chain Of Fools [Aretha Franklin]
⇒この一ヶ月の自分のライブを振り返り、麗蘭のライブでちょっとだけカバーした曲という紹介で。
CHABOは今年68歳、68歳→68年ということで、今夜は1968年にリリースされた曲の特集。
M02. Crossroads [Cream]
⇒1968年は自分が18歳の年、いろいろな意味で自分にとってのクロスロードだったとCHABO。
M03. Piece Of My Heart [Janis Joplin]
⇒DJナイトでジャニスがかけるのは初めてかも? 「この時代の王道はどうだったか?」という話から、
ビートルズなら「White Album」、ストーンズなら「Beggars Banquet」と説明。うーん、勉強になる。
M04. Hello, I Love You [The Doors]
⇒「ダークな少年としては、こういう質感は大好き。天井桟敷と演っていた頃よく聴いた」とCHABO。
「みんなは40代か50代? みんなもやってみたら?」と言うけど、1940年代~1950年代は結構難しいかな。
M05. 40,000 Headman [Traffic]
⇒「王道で無いマニアックなところをかけたい」ということで。“古井戸”でこれをモチーフに曲を作ったとの事。
M06. The Entertaining Of A Shy Girl [Donovan]
⇒歌詞カードを見ながら、歌詞を朗読するCHABO。いつもながらに表情豊かなリーディング。
M07. I Thank You [Sam & Dave]
⇒清志郎に誘われてBlue NoteへSam Mooreを観に行き、清志郎が飛び入りでステージで唄ったときの話。
CHABOは「よくやったなぁ~」と感慨深くて、より心に残る曲になったのだそうだ。
M08. Those Were The Days [Mary Hopkin]
⇒Paul McCartney来日記念ということで、Paulがプロデュースしたというこの曲を。
当時かなりヒットしたらしく、まだ幼かった私もなんとなく聴いた記憶があるメロディー。
ここで1時間が経過。いつものようにお店からクッキーと紅茶の差し入れ。丁寧にお辞儀するCHABO。
M09. Both Sides Now [Judy Collins]
⇒Joni Mitchellが書いたという歌詞を朗読。そして1968年生まれのお客さんにクッキーをプレゼント。
「誕生日がPaul McCartneyと一緒」「Robert Johnsonと一緒」と、言うことがCHABOみたいでおもしろい。
M10. Light My Fire [Jose Feliciano]
⇒CHABOが有線でアルバイトしていたときに、よくリクエストがあってかけていた曲。
M11. 1968 [加藤登紀子]
M12. 1968 [仲井戸"CHABO"麗市]
⇒加藤登紀子の著書「登紀子1968を語る」を読み上げ、2016年に日比谷公園で共演したときの話。
そしてその時のリハーサル音源を。こいつはなかなか貴重な音源で、かなり得した気分。
M13. The Legend Of Xanadu [Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tich]
M14. キサナドゥーの伝説 [ザ・ジャガーズ]
⇒「当時ははっきり言ってダサいな・・・と思ってました」とCHABO。
だけど同世代の連中がグループサウンズで頑張っているのを見て、思うところがあったと話す。
M15. Albatross [Fleetwood Mac]
⇒「こんな曲がヒットチャートの一位になるなんてスゴイよね」と言いながら、
天井桟敷と一緒にやった時、“Fleetwood Mac”の「Oh Well」を延々と弾いていたとギターで再現。
M16. Hello Brother [Louis Armstrong]
⇒「時代も分野も超越してしまった人」という紹介で。なるほど、本当にそうだよなぁ~。
M17. Old Friends/Bookends [Simon And Garfunkel]
⇒ニューヨークのセントラルパークへ公平と一緒に行ったとき、ベンチに二人で座る自分たちの景色が
この曲の歌詞そのままだと気づき、同行していた林渉さんがのちに映像化してくれたのだそう。
歌詞をリーディングしてからプレイ。ここでおかわりの紅茶が運び込まれる。2時間経過の合図。
M18. All Along The Watchtower [Jimi Hendrix]
⇒「グジグジ言っているのを全部ぶっ飛ばしてくれる」という紹介。なんだかとっても納得。
M19. 銀河のロマンス <LIVE> [仲井戸"CHABO"麗市]
⇒ここでギター弾き語り。グループサウンズのナンバーをセレクトする理由として、
「この年齢だからか、なんか懐かしいんだもん。いいじゃん、懐かしくったって」とCHABO。
わかるなぁ~それ。10代の頃に吸収したものは、一生離れられないと言うからね。
「今日お客さんあまり来なかったら、キャンセルしようかなと思っていた」と言った時には、
一瞬何のことかわからなかったけど、意味がわかった瞬間に思わず爆笑。
M20. (Sittin' On) The Dock Of The Bay [Otis Redding]
⇒最後にCHABOは、今後の予定をいくつかインフォメーション。
CHABOはここで何かのスイッチが入ったようで、やたらと饒舌に話しまくる。
「自分が68歳になるなんて思ってないだろ。みんなも50歳とか、思わなかっただろ?
だけどおおくぼさんとの会話の中で、『いろいろあるけど、昔より良くない?』という話になった」と。
CHABOは「居酒屋のオヤジみたい。ナシ!」と言っていたけど、言いたいことはすごくわかる。
確かにいろいろな事がある。だけど、少しづつでも良くなっていければ・・・それが人生なんだと思う。
そんな話をしているところで曲が終わってしまい、最初から曲をかけなおすCHABO。
EndingSE. Back In The U.S.S.R. [The Beatles]
⇒今夜の選曲はさもありなんというところもあったけど、CHABOの素の部分が感じられて良かった。
18歳のCHABOが見て・聴いて・感じたことを、そのまま話してくれたような感じ。
私の席はCHABOと差し向かいになるような位置だったので、自分に語りかけてくれているようだった。
こういうDJナイトもいい・・・。こうして今月のDJナイトは21時50分ごろ終了。
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