仲井戸麗市×和田唱「STAND ALONE Vol.8」品川プリンスホテル クラブeX
今日は品川プリンスホテル クラブeXへ、仲井戸"CHABO"麗市×和田唱「STAND ALONE Vol.8」を観に行く。
「STAND ALONE」はぴあによるライブ・シリーズ。ロック・シーンで活躍するアーティストが、
360度観客に囲まれた円形ステージにたった一人で立ち、声と楽器のみで勝負するという
普段のステージではなかなか観ることのできないスペシャルなライブ・・・とのこと。
この手の円形ステージはあまり観る機会が無いので、否が応でも期待でイッパイになる。
会場のクラブeXは品川プリンスホテルの3階。17時40分ごろ着いたら、入場待ちの列が出来ていた。
けれども程なくして入場。今日の席はCブロック19番、前から二列目の好ポジション。
円形のステージを取り囲むように椅子が並べられ、1階最後列はソファー席、2階にはバルコニー席もある。
予定時間の18時をちょっと過ぎたころ開演。
本日のMCはジョー横溝。おぉーこれがジョーさんなのか! ナマで見るのは初めて。
そんなジョーさんに呼び込まれて、まずは和田唱がステージに登場。
キーボードを弾きながら、そしてアコースティックギターを弾きながら、次々と曲を披露していく。
私の席からはちょうど左横から観るような感じ。この位置からライブを見られるのは珍しい体験。
唱さんは360度を意識してのステージング。伸びのある唄声とともに、そのあたりの巧さが印象的。
曲の途中でステージが回転し始めると、客席からは大きなどよめき・・・
なかなか見られない光景だから仕方ない。
唱さんは今回のオファーが来たとき、瞬時にCHABOを相手に指名したとのこと。
「CHABOはシンガーソングライターとして確立していると同時に、
ギターヒーローとして確立しているところが好き」という唱さんの言葉、
確かにこのところのCHABOはそういうイメージだよなぁ~と納得。
「今日はBluesyに攻めるのはやめて、テクノロジーを使っていく」と唱さんは言い、ループペダルを駆使して演奏。
そのときはちょうど後から見る形になっていたので、ギターとキックを巧みに操っていく様子がよく見えた。
どこかほのぼのとした雰囲気のステージ、およそ50分ほどで終了。
インターバルをはさんで、19時10分頃からいよいよCHABOのステージ。
ジョー横溝の思い入れたっぷりの呼び込みを受け、The Beatlesの「Good Day Sunshine」が流れる中、
花道を通ってCHABOがステージへと向かう。途中で引き返そうとするお約束ももちろんアリ。
フロア中央の円形ステージにひとり立つCHABO、私の席からは左横から観る形。
CHABOのリクエストでステージ回転はしなかったけど、「声をかけられた方に向くよ~」と言うのが可笑しい。
「Final Curve」から始まり「よォーこそ」を少しだけ演奏して、季節感を意識したという「春よ来い」。
短い曲の連続。「今日は短い曲ばかり演るよ。もう年齢的に長い曲は演らない」とCHABO。
そして「ブルースでぶっ飛ばせ」では、お客さんとコール&レスポンス。イイ感じに温まっていくフロア。
今夜は唱さんファンが心持ち多いような気がするけど、みんな盛りあがってくれるのが嬉しい。
続いて、唱さんがCHABOのトリビュートで唄ってくれた古井戸の「ポスターカラー」。
CHABOはこのところ黒縁のメガネをかけて唄うことが多かったけど、今夜はかけていない。
スポットライトに照らされたCHABOの横顔を見ていたら、なんだかホントに妖精のような気がしてきて、
そのまま天高く昇って行ってしまうのではないか?と、ちょっとばかり切ない気持ちになった。
ここでCHABOならではの表現、唱さんのソロアルバムから「夜の雲」をリーディングでカバー。
ギターでつま弾いているのは「インナー・ビジョン」だっけか? ものすごく歌詞とマッチしている。
そして「君が僕を知ってる」から、The Beatlesのカバーで「The Long And Windhing Road」。
この流れは最近のCHABOのライブの中でも、特筆すべき素晴らしさだったような気がする。
唄もギターもすごく丁寧で、一音一音に魂を込めて演奏している感じ。
CHABOは「おまけをやってやろう」と言って、土曜日ならではのナンバー「映画に行こう」を唄う。
エンディングのキメのフレーズ、ここは品川なのに何故か新宿ピカデリーを織り込む。
最後は「ゆく歳 くる歳」を思わせるイントロから、ちょっとラフなタッチで「歩く」を演奏して終了。
セッティングのためのインターバルのあと、ジョー横溝に呼び込まれてCHABOと唱さんが再び登場。
イベントのタイトルとは違うけど、どうせなら「STAND TOGETHER」ということで二人揃ってのセッション。
まずは「ティーンエイジャー」から。ステージが回転し出すと、CHABOは思わず「やめろって言ったろ!」。
そして「回るのは意外と大丈夫だというのがわかったけど、どこがどこだかわからなくなる」とポツリ。
続いてCREAMの「CROSSROADS」。CHABOが弾くクラプトンというのは珍しいかもしれない。
CHABOのいつもの手癖やお気に入りのBluesソロ以外のフレーズをたくさん聴けたのは良かった。
「同世代のアーティストとはこういうことは出来ません」という唱さんの言葉になんだか納得。
そしてCHABOがつま弾くアコースティックギターをバックに、唱さんが「スローバラード」を唄いあげる。
唱さんの唄声はすっきりと澄み渡っていて、この曲に新たな解釈を加えているような気がする。
「これで終わりにしようと思ったけど、CHABOさんに駄目だと言われて」ということで、
最後はTRICERATOPSの「NEW WORLD」。回転するステージで演奏する二人はとても楽しそう。
こうして20時45分ごろ、本日のライブは終了。
| 固定リンク
コメント