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2019年4月 9日 (火)

仲井戸"CHABO"麗市×宮沢和史「南青山MANDALA 25th Anniversary Special Duet GIG!」南青山 MANDALA

今日は南青山 MANDALAへ、仲井戸"CHABO"麗市×宮沢和史のライブを観に行く。
「南青山MANDALA 25th Anniversary Special Duet GIG!」、先週の土曜日からCHABOはほぼ出突っ張り。
今日と明日は久しぶりにMIYAとの共演、どのようなライブになるのか楽しみ。
開演時間は19時。仕事を定時に切り上げて、開演時間の20分前ぐらいに会場入り。
本日の座席番号は8番、CHABO前正面のテーブル席。おそらくココがこの会場のベストポジション。

予定より少し遅れて、19時ちょっと過ぎに開演。
このシリーズでは定番となっている“The Shadows”の「春がいっぱい」が流れる中、
黒とグレーの太いボーダーのカーディガンを羽織ったCHABOがステージに登場。
「火曜日だよね。ウィークデーに花見にも行かず来てくれてありがとう~!」とCHABO。
そしてCHABOに呼び込まれてMIYAがステージ登場。あいかわらず落ち着いた雰囲気(笑)。
椅子に腰掛け、「人類が宇宙へ行く時代にチューニングだけは昔のまま」と言いながらチューニングを始める。
オープニングは「世界でいちばん美しい島」。久しぶりに聴くMIYAの唄、やっぱりすごく上手いな。
選曲はオリジナルナンバーに加えて、友部正人のカバー「こわれてしまった一日」を。
MCでは「お客さんが近いなー。この距離でCHABOさんよく『Yeah~!!』とかハジけていたね」と笑いを取りつつ、
唄と演奏はカッチリと進めていく。そんなところがMIYAらしいなぁ~と思いつつ、ステージを見つめる。

ところがローザ・ルクセンブルクのカバー「ひなたぼっこ」を唄い出したところでMIYAの様子が急変。
唄いながら感極まったのか、目がうるうると潤んでいく様子がよくわかる。こんなMIYAを見たのは初めて。
その思いをダイレクトに感じ取ってしまい、観ているこちらも動揺してしまった・・・でも、すごく良かった。
私の中ではクールなイメージのMIYAだけど、人間:宮沢和史を感じることが出来て、なんだかとっても嬉しい。
MIYAは「失敗したらごめんね」と前置きをしながら、RCサクセションの「夜の散歩をしないかね」。
ボサノバ風アレンジでの演奏。繊細なガットギターの音色が美しくて、これは名演だったと思う。
清志郎でさえファルセットで唄う「今夜は二人で歩かないか~」の部分を、普通に唄い切るところはさすが。
今夜のMIYAはアコースティックギター3本と、CHABOから持ってくるように言われたという三線をプレイ。
アンプを通さずにPAダイレクトだったのか? シャープでキレのあるとってもいい音。
最後に「銀河」を唄ったあと、「それではお招きします。仲井戸麗市さんです!」とMIYA。
いえいえココでいったん休憩・・・CHABOが出てくるはずもなく、20時05分ごろインターバルに入る。

20時20分ごろ、今度はちゃんと(笑)CHABOがステージに登場。
オープニングはLangston Hughesの詩をモチーフにした「The Blues」。
手拍子をしていいのか戸惑うお客さんに、「曲調的に迷ったでしょ。半端な手拍子、サンキュー!」とCHABO。
続いて「4月になれば彼女は」。この曲は新谷さんとの時も演奏されたな。この季節にピッタリ。
「宮沢はエライね。宮沢ファンが帰らないように、後でセッションがあると言ってくれて」とCHABO。
春らしい曲を唄うということで滝廉太郎の「花」。一番はお客さんも一緒に唄うけど、二番からはさすがに難しい。
このところCHABOは、こういった唱歌を自然とセットリストに組み入れてくる。それがまたイイ。
CHABOは「なんであんなに落ち着いてるんだろう。小憎らしいね」「釣りをやったり、サイクリングしたり。
だからあんなに落ち着いていられるんだろうな~」などと、たびたびMIYAの事に触れる。
そして久しぶりに聴く「サイクリング」。ほんわかとした曲調だけど、その前向きな歌詞に勇気づけられる。

「宮沢は旅をしているイメージだけど、北極とかはさすがにないよね。喫茶店のブラジルとか」とCHABO。
MIYAを意識してボサノバタッチの曲を演るということで「君に Night and Day」。
新谷さんの時にも披露した「祝!MANDALA 25周年」を唄ったあと、“THE BOOM”の「そこが僕のふるさと」。
「中央線に乗り、ゆで玉子頬張り」という歌詞に「呑気だね」とツッコミながらも、なかなかCHABOに似合ってる。
そして再びLangston Hughesの「思い出」という詩を、Bluesyなメロディーに乗せて唄う。
続いて「ちょっと重い曲なので、演るかどうか迷った」と言いながら「アフターマス」を演奏。
この曲は新谷さんの時にも演奏された。CHABOがいま思うこと、いま唄いたいことなんだろうな。
それからElton Johnのカバー「Your Song」。その歌詞に込められたCHABOの想いを噛みしめる。
「宮沢くんキューバ音楽が好きだから、俺もキューバの唄を唄うね」と「キューバの唄」。この曲、けっこう好き。
「宮沢は楽屋とかとても綺麗で、洋服とかちゃんと畳んでやがる。ニセROCKERだな」とCHABOは言い、
最後は30年越しで歌詞をつけることが出来たという新曲「名も無きメロディー」を唄ってから、
おまけということで“古井戸”の「夜奏曲」をしっとりと演奏して終了。

アンコールは、まずはCHABOがステージに登場してMIYAを呼び込む。
「新元号は令和ですよね。『令』を麗市の『麗』にして、宮沢和史の『和』ですから『麗和』でどうでしょう?」と言う
MIYAに、「その『麗和』でグループ作る? 『麗蘭』はもう古い!」とCHABOは返す。
そしてまずはCHABOのナンバーから「唄」。CHABOの唄もイイけど、MIYAの唄もイイ。
「MCで話すことがなくなると、俺をいじるのやめてくださいよ~」とMIYA。称して「MIYAいじり」というのが笑える。
続いてMIYAのナンバーで「24時間の旅」。CHABOはギターに徹する。アコギのギターソロが素敵。
それからCHABOのアコースティックギターをバックに、MIYAが書いた詩をリーディング。
ここでCHABOは、2002年に鎌倉で共演した際にMIYAからもらったという手紙を読みあげる。
「世の中にはたくさんの椅子があるのに、あなたは座らなかった。座ってしまうと、立ち上がれなくなるから。
あんなに重たいギブソンのギターを、あなたは置かなかった。置いてしまうと、二度と背負えなくなるから。
僕たちは歩き続けてきたから、ここでまた会えた・・・」 そんな感じの内容だったかな。
CHABOの本質を的確に表しているような気がして、なんだか胸が熱くなった。
その手紙へお返しするように、CHABOはMIYAのギターをバックにポエトリーリーディング。
途中で「ハウ・ハウ」の歌詞が挿入され、穏やかな中にも生活を感じさせる朗読。
そしてMIYAの「オーケー!カモンCHABO~!!」の掛け声とともに「雨あがりの夜空に」が始まる。
アコースティックギター二本をかき鳴らしながら、アコースティックバージョンの「雨あがり」。史上初?(笑)
最後はMIYAが三線を手に取り、「島唄」をセッション。CHABOはあまり唄わなかったけど、
なんだかイイもの観たなぁ~という感じ。MIYAの唄が胸に染みた・・・とっても良かったよ。
気がつくと久々の三時間超え、22時20分ごろ終了。

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