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2019年4月26日 (金)

仲井戸麗市×Char「Char×Chabo “宝箱”」EX THEATER ROPPONGI

今日は平成最後の出勤日。
平成初日はそのまま徹夜仕事になったなぁ~と、なんだか感慨深い気持ちになる。
このところ悶絶して取り組んでいたレポートがあっさり承認されて、無事に平成の仕事納め。
17時過ぎに業務終了させて、六本木へと向かう。

今日はEX THEATER ROPPONGIへ、「Char×Chabo “宝箱”」を観に行く。
大好きなCHABOと大好きなCharとの共演。いったいどんなお宝が飛び出すのか楽しみ。
18時ごろ六本木に着いたので、しばらく時間調整して18時40分ごろ会場入り。
今日の席はB3F E列28番。ステージ上手五列目の通路際。なかなかの好ポジション。
10連休前の金曜日、座席はお客さんでギッシリと埋まっている。

予定時間の19時を少し過ぎたころ開演。
赤い緞帳の向こうでCHABOが「おい竹中、やめようか。やめるなら今のうち」と言って幕が開く。
ステージ上手にChar、下手にCHABO、二人ともアコースティックギターを抱えて椅子に腰掛けている。
軽快なリズムで「開けてビックリ宝箱~♪」と軽くジャムったあと、Buddy Hollyのカバーで「Well Aright」。
バリバリと弾きまくるCharに対抗して、弦をパーカッシブに叩くCHABO。お互いの個性がぶつかり合う。
CHABOは今回のためにCharの戸越銀座の家に何度も行ったそうで、Charいわく「サークルみたいだった」。
そんな穏やかなトークを交えて、偉大なるロック・フォーク・ブルースの先人たちに捧げる演奏が繰り広げられる。
“Johnny,Louis & Char”の「Cloudy Sky」、Fred McDowell の「You Gotta Move」、
そしてPercussion:古田たかし、Upright Bass:澤田浩史 、Keyborads:Dr.kyOnが加わって、
“ザ・テンプターズ”の「フリフリ」、“ゴールデン・カップス”の「愛する君に」。

CHABOは初めてCharに出会った時、「こいつ生意気だけど、絶対スターになると思った」と話す。
そして“村八分”の「夢うつつ」。CHABOが唄う“村八分”ナンバーは、Bluesフィーリングに溢れていて大好き。
チャー坊は昨日が命日。それを知ってか知らずかわからないけど、天国のチャー坊へきっと届いたと思う。
このあたりからkyOnはアコーディオンをプレイ。kyOnのアコーディオンはどこかもの悲しい響きがして素敵。
続いてCharが選曲したという泉谷しげるの「春夏秋冬」。ちょっと意外だけど、Charの唄が良かったな。
そしてCharのオリジナル「Osampo」。このあたりは完全にCharの世界。CHABOはバッキングに徹する感じ。
それでも「ま、いずれにせよ」が始まると、今度は完全にCHABOの世界。CHABOの言葉が空間を切り裂く。
CHABOとCharの激しいギターバトルに続いて、kyOn、澤田さん、しーたかの順でソロまわし。
熱のこもった演奏に鳴り止まない拍手の中、始まったのはあのカッティング・・・「Smoky」じゃないか!
ひょっとして演らないかなぁ~?と期待はしていたけれど、まさか本当に演るとはね。
CHABOがあのキメのフレーズでウラを刻んでいるのは、なんだか不思議な感じがしてドキドキした。
Charはカッティングと唄に専念する感じで、ソロはCHABOとkyOnというスペシャル・バージョンであった。
アコースティック・パートは20時10分ごろ終了して、インターバルに入る。

20時30分、「ムーンライト・セレナーデ」が流れる中、再び赤い幕が開く。
第2部はエレクトリック・パート。ステージ中央にテレキャスを抱えたCHABOとストラトを抱えたChar。
CHABOはグリーンのサテン地のシャツ。メガネをかけていないのは久しぶり。やっぱり素顔のほうが好き。
ミディアムテンポにアレンジされた「よォーこそ」が、いつの間にか「Hold On I'm Coming」に変わる。
Charが「立ってもいいぜ。って言うか、立て!」と言ったところで、お客さんは全員スタンディング。
なんだかすごくドキドキする。こんな気持ちは久しぶり。まさに「ロックのコンサート」という感じ。
続いて“Rolling Stones”の「Don't Stop」。CHABOが唄う歌詞は、もちろん自分なりに解釈した日本語詞。
これがまたすごく良くて・・・「ドント・ストップ! このまま行こうぜ~♪」なんて歌詞、普通書けないだろ。
おまけに「ナチュラル・ヴァイブレーション」「風に吹かれてみようぜ」と、Charの歌詞を織り込むところもさすが。
そのあと「Let's Spend The Night Together」「雨!」と、“Rolling Stones”のナンバーが続く。
Charはどの曲を唄っても洋楽に聞こえるのに対して、CHABOはどの曲を唄っても日本の唄に聞こえる。
それほどにCHABOの言葉のパワーは強い。唯一無二という感じ。それを再認識した瞬間。
kyOnが弾くRockin'なキーボードもいい。もう見どころ満載で、ステージの誰を見ていいのかわからない。

ここでちょっと流れが変わり、石田長生の「ラ・ジ・カ・セ」。ここに石やんが居ても不思議じゃないよな。
続いて「あこがれの Southern Man」。いきなりスライドギターを弾き出すCharに、思わず声をあげてビックリ。
ベースが早川さんではないのも斬新だし、キーボードが入っているというのもかなりレアなバージョン。
CHABOとCharの激しいギターバトルも見応え有ったし、キメのユニゾンもこれまたゴキゲン。
「For Your Love」「Old News」といったCharのナンバーはもちろん、今夜は全体的にCharのライブっぽい印象。
バックがCharバンドだからというのもあるけど、Charのいつものお遊びにCHABOが乗っかっているという感じ。
だけどCharがいつも以上に本気で遊んでいて、とっても素敵な空間を創り出している。憧れるなぁ~こういうの。
CHABOが「嬉しいなぁ~これでツアーに出たいぜ」と言うと、Charは「断る!・・・先輩ついていきます」と返す。
そして「旅だったたくさんの友人たちに捧げます」ということで、「Little Wing」が始まる。
CHABOの唄声がフロアに響き渡り、テレキャスとストラトの音色がどこか哀しげなサウンドを奏でる。
「もうあまり時間がないけど、もうちょっと自由時間あるよ」とCHABOは言って「Free Time」。
久しぶりに聴くなぁ~この曲。メンバー紹介を兼ねて、各パートのソロが挿入される。
最後は再び石やんの「Happiness」。ここはもう完全に“BAHO”。お客さんに手拍子させたり唄わせたり。
すべて唄い終わったところで、Charが関西弁になっているところが可笑しかった。

アンコール、CharはギターをSGに持ち替えて「Gimme Shelter」のイントロを弾き始める。
それにあわせてCHABOはリーディング。その言葉の力強さに、叩きのめされ、打ちのめされる。
ステージ上手にはスタンドマイク。Charが「CHABOもよく知ってる。土屋、土屋!」と言ったとき、
SGを抱えたあの人が登場するのではないかと思ったけど、登場したのは土屋アンナ。
だけどこれがまた良くて、Lisa FischerばりにシャウトしながらCharと絡むところはもう~たまらん。
Charが「ここはどこでしょう?」と言うと、CHABOは「六本木と言えば!」と言って「六本木心中」が始まる。
アン・ルイスの唄だからつながりはあるだろうけど、まさかこの曲をCHABOが演奏するとは!
CHABOは譜面を見ながらじっとギターを弾くだけだったけれど、思わずじっと見入ってしまった。
続いて「Jumping Jack Flash」を少しだけ演奏して、アンナの「オーケー!CHABO!」から「雨あがりの夜空に」。
ここでアンナは退場して、Bluesyなブリッジをはさんで“Cream”バージョンの「Crossroads」。
Charにとっては定番中の定番だけど、CHABOが弾くEric Claptonというのはなんとも嬉しいものがある。
交互に繰り広げられる二人のソロを聴いていて、テレキャスとSGとはこうも違うんだなと思った。
そんな中でもしっかりと日本語詞をぶち込んでくるCHABOは、もうさすがとしか言いようがない。
これで終わりかと思いきや、「遊ぼう。当分会えないかもしれないし」とCharが言ってもう一曲。
土屋アンナも再び加わって、「Route 66」からそのまま「Johnny B. Goode」。
CHABOはかぶっていたグリーンの毛糸の帽子を脱ぎ捨て、Charと揃ってダックウォーク。
エンディングはお客さん含めてみんなでジャンプ。Rockっていいなぁ~と心から思った瞬間であった。
「サイドギター、CHABO!」「セカンドギター、Char!」「戸越銀座、Char!」「銀座のフーテン、CHABO!」と
二人はお互いを紹介して、22時30分過ぎに終了。

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