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2019年7月 8日 (月)

山下達郎「PERFORMANCE 2019」キッセイ文化ホール

今日は休みをとって松本へプチ遠征。
新宿駅11時ちょうど発のあずさに乗り込み、ビールを呑みながら2時間半の旅。
13時半ごろ松本駅に到着。暑くも寒くもなくちょうどいい、申し分の無い天気。
長野と言えば・・・ということで、さっそく「和利館」という店で信州きのこと蕎麦のセットを食べる。
ホテルに荷物を預けてから、ブラブラと歩いて松本城へ。ちょっと枯れた感じの外観がカッコいい。
城の中に入ると、ものすごく急な階段。六階建ての天守閣を昇っていくのはかなりハード。
それでもなんとか昇り切って外を眺めると、なんだかとってもイイ気分。先人の想いに浸る。
階段を降りるのもひと苦労で、すっかり筋肉痛になってしまった。。。
松本城を眺めながらしばらく休んだあと、縄手通りを通りながら駅前へ戻る。
時間はちょうど16時。今夜泊まる「ホテル飯田屋」へチェックイン。

17時過ぎに再び出かける。
今日はキッセイ文化ホールへ、山下達郎「PERFORMANCE 2019」を観に行く。
今年も始まった達郎のツアー。キーボードの難波さん入院・手術でスタートが遅れたけれど、
6月14日の岩手から無事に始まって、今日で10本目のパフォーマンス。
会場のキッセイ文化ホールは駅から歩いて50分というので、駅前からバスに乗ることにする。
ところが乗るべきバスは、ちょっと離れた「松本バスターミナル」から出発する事がわかって少し焦る。
それでも無事に17時30分発のバスに乗り込み、20分ほどで最寄りのバス停「松本第一高校」に到着。
大きくて立派な建物だけれど、まわりには何も無くて、スゴいところに来てしまったなぁ~という印象。
既に開場していたので、18時ごろ会場入り。面倒臭い本人確認もスムーズに終了。
今日の席は1階12列21番。なかなかの好ポジションに思わず顔がほころぶ。
2,000人収容のこじんまりとしたホールだけど、どこからも見やすそうでイイ感じ。
ステージ上手には「CENTRALNA」という看板のかかった駅舎。ステンドグラスなので教会かと一瞬思った。
中央には「07 KADRIORG」と行き先が表示された路面電車、下手には「Diamant RESTAURANT」。

開演予定時間の18時30分に場内アナウンスがあり、それから5分ほどして開演。
フロアが暗転すると、アカペラのオープニングSEが流れて、メンバーがステージに。
Drums:小笠原拓海、Bass:伊藤広規、Guitar:佐橋佳幸、Keyboards:難波弘之、
Keyboards:柴田俊文、Sax:宮里陽太、Chorus:ハルナ・ENA・三谷泰弘、
そしてブルージーンズにライトグリーンのシャツをインした達郎が最後に登場。
一曲目は「SPARKLE」。達郎のギターカッティングに、広規さんのぶっといベースが絡む。
だけど私の位置からは、広規さんが達郎の陰に隠れてしまってほとんど見えないのが残念。
続いて「あまく危険な香り」。二曲目に演奏するにしては、なかなかシブい選曲。
達郎は「月曜日に演るのはイベンターに文句言って」と言い、「夏への扉」を少し唄って「ドーナツ・ソング」。
曲が進んで行くに連れて、佐橋さんのスライドギターが次第に熱を帯びていく。
ここで改めて挨拶。達郎は「ツアーの始めでギクシャクしたけど、難波くんはすっかり元気になりました」と報告。
そして「今回は明るい目の曲を並べたセットリスト」という紹介で「土曜日の恋人」を演奏。
そう言いながらも「売れない時代はペシミスティックな曲が多くなった」と言って「PAPER DOLL」を唄う。
ブラウンのテレキャスでイントロのギターソロを弾く達郎。後半はキーボードの二人を中心にソロまわし。

難波さんがピアノを弾く中、達郎はステージ上手に置かれたYAMAHAのMONTAGE 8に向かい「FUTARI」を唄う。
続いて「SOUTHBOUND #9」。この曲は長い間演奏不可能だったが、テクノロジーの進化で演奏可能になったらしい。
達郎はチェットアトキンスSSTをいつも使っているけれど、このあたりはサウンドホールが無いタイプのSSTを使用。
「長いことミュージシャンをやっていると、仲間の訃報に接することが多くなる」と達郎は言い、
「この人が居なければ僕のミュージシャン人生は大きく変わっていた」と大瀧詠一に捧げる「君は天然色」。
この曲をナマで聴けるとは思わなかった・・・達郎のヴォーカルはさすがで、完璧に唄いこなしていた。
そして「この曲は自分にとってポイントになっていくであろう曲」という紹介で「REBORN」を唄う。
達郎の想いに呼応するかのように佐橋さんのギターに魂が入りまくっていて、思わず聴き入ってしまった。
それから達郎は、ステージ上手のYAMAHAのMONTAGE 8に再び向かって「セールスマンズ・ロンリネス」を弾き語り。
演奏前、娘さんと「モスバーガー」へ行ったときに見かけたサラリーマンの後ろ姿にインスパイアされたという話を披露。

ここでアカペラのコーナー。まずは「レパートリーがあり過ぎて、10年前に演ったきり」という「La Vie En Rose」。
続いて「健康管理が大変なのでツアーは夏に行うようにしたけど、クリスマスの曲をたくさんお送りします」と、
「Bella Notte」「Have Yourself A Merry Little Christmas」を唄ったところでステージが暗転。
「クリスマス・イブ」が始まるとプロジェクション・マッピングが駆使されて、気分はすっかりクリスマス気分。
そしてそのまま「蒼氓」。この流れはすっかり定番だけれども、何回聴いても胸に染み入る。
曲の後半では、「People Get Ready」「Blowin' In The Wind」「希望という名の光」が挿入される。
「GET BACK IN LOVE」を唄ったところで、達郎は「来年はツアーをお休みすることにしました」と宣言。
東京オリンピックで会場が借りにくいというのと、テクノロジーの進化に合わせた研究をしたいというのが理由。
とても残念ではあるけれど、リマスター盤や「JOY II」の制作をするというので、それはそれで楽しみ。
「このところCity Popブームらしく、先日レコード屋へ行ったら外国人から「GO AHEAD」にサインをねだられた。
こんどライブへ行くからこの中の曲を演って欲しいと言うので、来たときのために」ということで「BOMBER」。
広規さんのゴリゴリのベースソロ、達郎のシャープなカッティングソロ、小笠原さんのドラムソロへと続く。
そのまま「LET'S DANCE BABY」が始まり、お客さんはオールスタンディングになってクラッカーを鳴らす。
曲の後半は竹内まりやメドレー。「不思議なピーチパイ」から始まり、「もう一度」「けんかをやめて」「リンダ」
「純愛ラプソディ」「毎日がスペシャル」「素敵なホリデイ」「元気を出して」と続いていく。
エンディングのブレイクのあと、「一昨年も演りましたけど、またウケ狙い」と言って「ハイティーン・ブギ」。
本編ラストは「アトムの子」。曲の途中で、アンパンマンの歌詞がステージに映し出される。
最後に達郎はメンバーを紹介して、華々しい雰囲気の中フィナーレ。

アンコールに突入して、達郎は赤い色のシャツに着替えて登場。
「ホールでのライブを出来る限り続けていきたい。ドームで演るのとは説得力が違うんです。
引き続きガチンコでいきますので、よろしくお願いします」と達郎は力強く宣言。
そして竹内まりやデビュー40周年を記念して、一番人気だという「プラスティック・ラヴ」を演奏。
続いて「もう一曲ウケ狙い」という紹介で「硝子の少年」。ヴォーカルがちょっと埋もれがちなのが気になる。
「RIDE ON TIME」が始まると、その違和感は更に大きくなっていく。達郎には珍しく不調なのかしら?
それでも演奏は素晴らしく、各パート入り乱れてのソロまわし。そして最後のブレイクでのシャウト。
「37年前こんなことをやっていたら脚立が用意され、いつの間にかお立ち台が出来ていました」と達郎は言い、
ステージ中央の電車の前に設けられたお立ち台でシャウト。「さすがに今日は声が枯れたぞ」とポツリ。
バンドメンバー全員がステージ中央に出てきて挨拶してから、再びバンドで「DOWN TOWN」を演奏。
三谷さんがキーボードを弾き、宮里さんがパーカションを叩くのはお決まりのパターン。
演奏が終了してメンバーが帰ろうとするところ、達郎は宮里さんに何やら耳打ち。
「お詫びにもう一曲」ということで、「LAST STEP」を宮里さんのサックス入りで披露。
「世の中のトゲトゲした空気は、知らない人が他人を罵倒するようなSNSが大きな原因だと思います。
だからこういう音楽の場は、寛容さといたわりと癒やしの場にしていきたいと思います」と達郎は宣言。
最後に「YOUR EYES」を唄い、エンディングSE「THAT'S MY DESIRE」が流れて、21時55分ごろ終了。

終演後、どうやって駅まで戻るかが問題。まだバスがある時間けれど、あたりは真っ暗で身動きが取れない。
仕方なく観念してタクシー待ちの列に並ぶ。既に30人以上並んでいるのだろうか?
それでもタクシーは次々にやって来たので、15分ぐらいの待ち時間で乗ることが出来た。
22時半過ぎに駅前に戻り、そのまま「手前ざる 俊」という店で呑み始める。
どこの店も早じまいで、ココだけが遅くまでやってくれているので助かる。
馬刺と天麩羅を食べながらビールと日本酒を呑み、シメはもちろんざるそば。
大満足で24時ごろおひらき。ホテルへ戻って、ちょっとだけ呑み直して就寝。

 

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