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2019年8月 4日 (日)

山下達郎「PERFORMANCE 2019」静岡市民文化会館 大ホール

6時前に目覚める。
それからずっとテレビを観ながらウダウダして、10時半ごろチェックアウト。
そのままホテルの前にある新静岡セノバへ行き、5階の「炭焼きレストランさわやか」を目指す。
11時の開店時間に向けて整理券を受け取る。整理番号は42番、目安案内時間は11時57分だと。
思っていた以上の人気ぶりだなぁ~。でもこれぐらいなら待てるかもしれない。
静岡駅へ行ってロッカーに荷物を預けたり、新静岡セノバの店を巡ったりして時間調整。
そして12時ごろいよいよ入店。ビールとげんこつハンバーグを思う存分堪能する。

13時ごろ昼ごはんを食べ終わって、さあどうしよう?と思いを巡らす。
外はものすごい暑さで歩き回る気になれず、スマホケース買ったりとか東京でも出来ることをやる。
それでも意を決して中古盤屋巡り。「Good Timin' Record」は落ち着いた雰囲気で品揃えも豊富。
「CORNER SHOP」は好きな品揃えだけど、エサ箱にレコードを詰め込みすぎでストレスたまる。
「Sound Kitchen」は広くて綺麗なお店。楽器店と繋がっていて、音楽好きにはたまらない感じ。
それからブラブラと駿府城公園へ。ものすごい暑さにアタマがクラクラする。

今日は静岡市民文化会館 大ホールへ、山下達郎「PERFORMANCE 2019」を観に行く。
6月14日の岩手から始まった今年のツアー、達郎の体調不良で中野サンプラザ公演が中止になり、
どうなることかと思ったけれど、無事に再開されたようで良かった。とにかく身体がなによりも大切。
15時45分から物販の先行販売があるというので、少しだけ並んでTシャツなどを購入。
物販が30分で終わるのを見届けて、それからずっと大ホール隣の文化会館のロビーで待機。
涼しければ駿府城公園でのんびりとするのが最高だろうが、こうも暑いとさすがに出来ず・・・。
17時に開場したけど、ギリギリまで粘って17時半ごろ会場入り。本人確認もスムーズに終了。
今日の席は1階16列8番。ステージ下手寄りだけど、ステージが近くて見やすい。
2,000人収容のこじんまりとしたホール、客席はお客さんでビッシリと埋まっている。

開演予定時間の18時ちょうどに場内アナウンスがあり、それから5分ほどして開演。
フロアが暗転すると、アカペラのオープニングSEが流れて、メンバーがステージに登場。
Drums:小笠原拓海、Bass:伊藤広規、Guitar:佐橋佳幸、Keyboards:難波弘之、
Keyboards:柴田俊文、Sax:宮里陽太、Chorus:ハルナ・ENA・三谷泰弘、
そしてブルージーンズにイエローのシャツをインした達郎が、セットのレストランのドアを開けて登場。
一曲目はもちろん「SPARKLE」。続いて「あまく危険な香り」と、なかなかシブい選曲でスタート。
伸びやかな声で唄いあげる達郎。心配されていた喉の調子も、問題無さそうでなにより。
「この会場は二階席がちょっと遠いけど、二階の一番後のあなたにも届くように演ります」と達郎は言い、
「LOVELAND, ISLAND」をさわりだけ唄って、「しかし暑い!」と叫んでから「ドーナツ・ソング」。
今夜も佐橋さんのスライドギターが心地よく響く。私の席からは、キーボードに若干隠れてしまっているのが残念。
そして「今回は明るめの曲を並べたセットリストにしました」という紹介で「土曜日の恋人」を演奏。
三谷さんはコーラス隊のお立ち台から降りて、難波さんの隣でキーボードをプレイ。
「我ながら長くやってきたけど、売れない時代はペシミスティックな曲が多くなった」と言って「PAPER DOLL」。
ブラウンのテレキャスでギターソロを弾く達郎。こういうソロを弾く達郎を見るのは、ちょっと珍しいかも。
曲の後半はギターの佐橋さん、サックスの宮里さん、そしてキーボードの二人で白熱のソロまわし。

難波さんがピアノを弾く中、達郎はステージ上手に置かれたYAMAHAのMONTAGE 8に向かい「FUTARI」を唄う。
続いて「SOUTHBOUND #9」。この曲は長い間演奏不可能だったけどテクノロジーの進化で演奏可能になったらしい。
達郎のチェットアトキンスSST、松本ではサウンドホールが無いタイプをここで使ったけど、今夜は全編有るタイプ。
「このところミュージシャン仲間に限らず、友人・親族の訃報に接することが多くなった」と達郎は言い、
今は亡き大瀧詠一について語る。「この人が居なければ僕の進む方向は大きく変わっていた」と達郎。
そして大瀧さんとカラオケに行ったとき、達郎がこの曲を唄ったという話から「君は天然色」を演奏。
重厚でゴージャスなナイアガラサウンドを、完璧にステージで再現してみせるところはさすが。
「最近の私のライブの傾向として、カバーのほうがウケる」と言って達郎は苦笑い。
そして「この曲は自分にとってポイントになっていくであろう曲」という紹介で「REBORN」を唄う。
達郎の想いに呼応するかのように佐橋さんのギターに魂が入りまくっていて、思わず聴き入ってしまった。
それから達郎は、ステージ上手のYAMAHAのMONTAGE 8に再び向かって「セールスマンズ・ロンリネス」を弾き語り。
達郎が娘さんと「モスバーガー」へ行ったとき、偶然見かけたサラリーマンの後ろ姿にインスパイアされて作った曲。

ここでアカペラのコーナー。達郎はハーモニカでKEYを確認してから「La Vie En Rose」を唄う。
そしてクリスマスムード満載の「Bella Notte」に続いて「Smoke Gets In Your Eyes」。
この曲をナマで聴けるとは感激。伸びやかな声で朗々と唄いあげるエンディングは鳥肌モノ。
「クリスマス・イブ」が始まるとプロジェクション・マッピングが駆使されて、気分はすっかりクリスマス気分。
続いて「蒼氓」。曲の後半では「People Get Ready」「Blowin' In The Wind」「希望という名の光」が挿入される。
「GET BACK IN LOVE」を唄ったところで、達郎は「来年はツアーをお休みすることにしました」と宣言。
東京オリンピックで会場が借りにくいというのと、テクノロジーの進化に合わせた研究をしたいというのが理由。
「このところCity Popブームらしく、先日レコード屋へ行ったら外国人から「GO AHEAD」にサインをねだられた。
『こんどライブへ行くからこの中の曲を演って欲しい』と言うので、来たときのために」ということで「BOMBER」。
広規さんのゴリゴリのベースソロ、達郎のシャープなカッティングソロ、小笠原さんのドラムソロへと続く。
そのまま「LET'S DANCE BABY」が始まり、お客さんはオールスタンディングになってクラッカーを鳴らす。
曲の後半は竹内まりやメドレー。「不思議なピーチパイ」から始まり、「もう一度」「けんかをやめて」「リンダ」
「純愛ラプソディ」「毎日がスペシャル」「素敵なホリデイ」「元気を出して」と続いていく。
エンディングのブレイクのあと、「一昨年・去年に続いて今年もウケ狙い」と言って「ハイティーン・ブギ」。
本編ラストは「アトムの子」。曲の途中で、アンパンマンの歌詞がステージに映し出される。
最後に達郎はメンバーをひとりひとり紹介して、華やかな雰囲気のままフィナーレ。

アンコールに突入して、達郎は青と白のストライプのシャツに着替えて登場。
「ホールで演るのは、ドームで演るのとは説得力が違うんです。本物を観たい人しか来ないので良いです。
引き続きガチンコでいきますので、今後ともよろしくお願いします」と達郎は力強く宣言。
そして竹内まりやデビュー40周年を記念して、ネットで大人気だという「プラスティック・ラヴ」を演奏。
バスドラムの連打から「硝子の少年」が始まり、そしてそのまま「RIDE ON TIME」へと続く。
松本はちょっと残念な状態だったけど、今夜は完璧なヴォーカル。各パート入り乱れてのソロまわし。
「37年前こういうことを始めたら脚立が用意され、いつの間にかお立ち台が出来ていました」と達郎は言い、
ステージ中央の電車の前に設けられたお立ち台でシャウト。タイタニック・ポーズのおまけ付き。
バンドメンバー全員がステージ中央に出てきて挨拶してから、再びバンドで「DOWN TOWN」を演奏。
三谷さんがキーボードを弾き、宮里さんがパーカションを叩くのはお決まりのパターン。
「最近の世の中の殺伐とした空気は、匿名による批判・罵倒が蔓延するSNSが大きな原因だと思います。
だからこういう音楽の場は、寛容で思いやりがあって優しい場所にしていきたいと思います」と達郎は宣言。
そして最後に「YOUR EYES」を唄い、エンディングSE「THAT'S MY DESIRE」が流れて、21時10分過ぎに終了。

今日は静岡にもう一泊するつもりだったけど、新幹線の最終に間に合いそうなので帰ることにした。
終演後ブラブラと静岡駅まで歩き、弁当などを買い込んでもまだまだ時間に余裕がある。
新幹線の予定を一本繰り上げて、22時11分発のひかりに乗ることにした。
ひかり号の車内はガラガラ。ビールを呑み弁当を食べ、ゆっくりとくつろぎながら東京駅へと向かう。
それでもあっと言う間の1時間、23時過ぎには東京駅へ到着。

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