ケラリーノ・サンドロヴィッチ「KERA CROSS 第一弾 フローズン・ビーチ」日比谷 シアタークリエ
今日は日比谷 シアタークリエへ、「KERA CROSS 第一弾 フローズン・ビーチ」を観に行く。
「KERA CROSS」は2019年から数年にわたり、一年に一本ずつさまざまな演出家の演出で、
ケラリーノ・サンドロヴィッチの名作をシアタークリエで上演していくという企画。
第一弾の今回は、1998年にナイロン100℃によって上演された「フローズン・ビーチ」。
勝手な思い込みで渋谷文化村で上演されると思っていたら、出かける間際に違うことに気づく。
それでも千代田線に乗りこめばあっと言う間に到着。なんとか開演時間に間に合った。
今日の席は13列7番、フロアほぼ中央の好ポジション。客席はあいかわらずギッシリと埋まっている。
予定より遅れて、12時35分ごろ開演。
1987年、カリブ海と大西洋の間にある島に建てられた別荘の3階にあるリビングが舞台。
別荘の持ち主は双子の姉妹である愛と萠(花乃まりあ二役)の父親・梅蔵で、
千津(鈴木 杏)とエキセントリックな友人・市子(ブルゾンちえみ)は愛に招かれてここに滞在している。
千津と愛は同性愛の恋人同士だが、千津は愛に憎しみを抱いており、市子と共謀して彼女をベランダから突き落とす。
ところが愛はベランダの向こうにぶら下がって、間一髪のところで命を取り留めていた。
一方、双子の姉妹の義理の母・咲恵(シルビア・グラブ)は、萌と二人きりでいる際に彼女といさかいを起こし、
体が弱かった萌はそのさなかにあっさり死んでしまう。咲恵はベッドルームに萌の死体を運ぶ。
これによって咲恵と、死体を愛のものと勘違いした千津・市子との間で滑稽な行き違いが起こる。
結局、萌は心臓麻痺であったことが判明するが、千津と市子は真相を知らないまま日本に発ってしまう。
第二場は、8年後の同日・同じ場所が舞台になる。愛と咲恵は仲良くやっており、千津と市子もやってきている。
しかし千津は3年間のあいだ自分が殺人犯だと思い込まされていた恨みから、再び市子と共謀して愛と咲恵に毒を盛る。
実際には死に至るほどの毒ではなかったのだが、愛は解毒剤を求めて千津を刺してしまう。
毒殺が狂言であったことを市子に知らされて愛は後悔するが、千津はなんとか一命を取り留める。
第三場は、さらに8年後。水没しかかっている同じ場所に集まった4人のやりとりが描かれる。(上演時間:133分)
1980年代後半から2000年初めにかけてのストーリーとうことで、バブルやボディコン、オウム真理教など、
当時を思わせる要素が組み込まれ、その中で四人の女優が強烈な個性をぶつかり合わせている感じ。
中でも鈴木 杏は、千津の波瀾に満ちた人生を思わせるキャラクターを演じきっているところがさすが。
ブルゾンちえみもかなりぶっ飛んだ性格の市子を、軽快な感じで演じているところが良かった。
けれどもやはりストーリーにオチは無く、なんとなく釈然としない中で終わってしまった感じだ。
14時45分ごろ芝居が終わったので、どこかで呑んでいこうと店を探す。
まだ時間ガ早いので、良さげな店はやっていない・・・かと言って、いつも行く店ではねぇ~。
というわけで「まぐろ一代」という寿司屋で、寿司をつまみながらビールを呑む。
けっこう高くつくかなぁ~と思ったけど、意外とリーズナブルで良かった。
16時前には店を出て、ギンギンの日差しに負けずに日比谷公園をブラブラ。
千代田線で代々木上原駅まで戻り、16時40分ごろから「ジャンプ」で二次会。
普段は人気のこの店もさすがにこの時間は空いていて、カウンターでのんびりと呑む。
黒ホッピーと日本酒を呑んだだけなのに、けっこう酔っ払ってしまった。
18時にはおひらきにして、帰りに偶然見つけた「POPOCATE」という店でプリンを買って帰宅。
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