VA「夏の魔物 2019 in SAITAMA 2DAYS」埼玉 東武動物公園
今日は埼玉 東武動物公園へ、「夏の魔物 2019 in SAITAMA 2DAYS」を観に行く。
フェスは遠いし暑いしでちょっと苦手なのだけれど、電車で行けるお手軽さもあって参加を決めた。
のんびり出かけようと思っていたのに、お目当てのひとつがトップバッターというので早起きして向かう。
7時半に代々木公園駅を出発。千代田線と東武スカイツリーラインを乗り継ぎ、
8時50分ごろ東武動物公園駅に降り立つ。心配していた雨もどうにか大丈夫そうだ。
駅からちょっと歩いて東武動物公園に着くと、既にたくさんのお客さんが開園を待っている。
心配されたリストバンド引き換えはスムーズに終わり、やる事がないので列に並んで開園を待つ。
9時30分に開園。フェスが行われるエリアへは意外と時間がかかり、9時40分ごろ「HOLA! STAGE」に到着。
ここは屋外だけど屋根があって、しかも椅子席というゴキゲンなシチュエーション。
最前列は熱心なファンの皆さんで埋まっていたので、ステージ正面の二列目に座る。
予定通り9時45分開演。オープニングを飾るのは“ザ・たこさん”。
日曜日の朝から“ザ・たこさん”の濃い~ぃステージが観られるとは、なんとも贅沢な気分。
軽い肩慣らしという感じのインストに続いて、MCがお客さんを煽るとヴォーカルの安藤が登場。
安藤はいつものようにプロレスマスクをかぶり、チャンピオン・ベルトを肩にかけている。
「ザ・たこさんのテーマ」から始まって「突撃!となりの女風呂 (On A Blow)」。
ひたすらFunkyでGroovyで、みんな朝から圧倒されまくりの踊りまくり。
しまいに安藤はビールを呑みながら客席に乱入。いつも通りのハチャメチャさで楽しませてくれた。
25分ほどの短いステージだったけど、とっても楽しかった。早起きして来て良かった。
「HOLA! STAGE」はA・B・C三つのステージがあり、続けざまに演奏を繰り広げるというスタイル。
ほとんど間髪を入れずに、10時10分ごろからCステージで“GOMA meets U-zhaan"の演奏が始まる。
そのまま観ていたかったけど、次のお目当てを目指して「ROCK'N'ROLL GARDEN」へと移動。
「ROCK'N'ROLL GARDEN」は、D・E二つのステージが並んでいる完全屋外のシチュエーション。
まわりには観覧車やケーブルカーが通っていて、なんとものどかな雰囲気。
その静寂を突き破るかのように、ステージには“ザ50回転ズ”の三人がスタンバイ。
演奏開始予定の10時35分にはちょっと早いけど、音出しの「Johnny B. Goode」がスタート。
そしてそのまま本編に突入。笑いとユーモアを交えつつ、ゴキゲンなロックンロールをぶちかます。
「まだ朝早いし、年齢層も高いから無理しないでイイよ」と言われても、思わず身体が反応する。
芝生にスタンディングというスタイルで、自由気ままに楽しめた30分間であった。
11時30分になろうとする頃、Dステージに“SA”が登場。
ちょっとばかり遠慮がちなお客さんに向かって、「もっと前においで!」といきなり煽るTAISEI。
「RALLY-HO!」から始まって、「サマーホリディズスカイ」「KIDZ IGNITE」とキラーチューンの連続。
真夏のような厳しい陽射しではないけれど、太陽の下で暴れるとあっという間に汗だく。
「短い時間だったけど楽しかった」とTAISEIは言い、最後の曲は「DELIGHT」。
いつもながらに全てを巻き込んで燃え上がる“SA”のステージ、20分ほどで終了。
隣りのCステージではKENZIがスタンバイ。
12時から演奏開始。アコースティックギター一本での弾き語り。
このスタイルのKENZIを観るのは初めてだけれど、これがまぁ~とってもイイ。
まずは「Mark You」から始まって「Rock'n'Rock The Roll」と、お馴染みのナンバーが続く。
自然と唄い出すお客さん達、もちろん私も・・・。KENZIの歌は身体に染みついている。
「おっちゃんの唄」「幸せ」「私が初老になっても」と、最近のナンバーも胸にズシリと響いてくる。
気がつくとステージサイドに“SA”NAOKI。嬉しそうにステージを見つめる姿に、こちらまで嬉しくなる。
「Bravo Johnnyは今夜もHappy」をみんなで合唱したあと、「仰げば尊し」で20分間のステージは終了。
最後の曲は予定外だったみたい。あの人に捧げられたのかな?
続いてDステージで、12時25分から“ニューロティカ”のステージ。
「チョイスで会おうぜ」が始まると、かなり背が高くなったあっちゃんがお客さんの間を練り歩く。
このあたりの楽しませ方は、本当に最高としか言いようがない。だから好きなんだなぁ~。
「嘘になっちまうぜ」に続く「気持ちいっぱいビンビンビン」ではタオルを振り回すパフォーマンス。
ステージ前で手持ち無沙汰にしている私に、あっちゃんがタオルを放り投げて渡してくれた。
だけど曲が終わると「タオル返してください」と言うところが、あっちゃんらしくて笑える。
ニューアルバムから「お前の町へGO!」「LOVE・SONG」を演奏したあと、「DRINKIN' BOYS」で終了。
約30分のステージ、いつもながらに楽しくて大満足。
時間は既に13時。お腹が空いたので屋台でチャーシュー丼とビールを調達。
こうした食事もまたフェスの楽しみ。それほど暑くないから、落ち着いて食べることが出来る。
直射日光の下ではさすがに暑いから、日影にに避難はしていたけれど。
再び「ROCK'N'ROLL GARDEN」へ戻り、13時25分からDステージで“鉄アレイ”。
観てみたいバンドではあるけれど、いろいろと物騒な噂があるので少し離れて観ることにする。
だけど骨太のヴォーカル、強力なビートを叩き出すドラム、ノイジーなギターにシビれる。
そして何よりもリッケンバッカーを指で弾くベースが、ブンブンと唸って圧倒的な迫力。
めちゃめちゃカッコいいじゃないか! すっかり好きになってしまった。
ラウドではあるけれどメロディアスなところもあって、なかなか聴きやすいのがイイ。
30分ほどのステージ、新たな出会いがあったと感じた。
ここで「ROCK'N'ROLL GARDEN」を離れて「HOLA! STAGE」へ移動。
Bステージで“人間椅子”が演奏の真っ最中。たくさんのお客さんが総立ちで盛りあがっている。
ステージ前には行けそうにないので、フロア中央ぐらいから観ることにした。
ちょうど始まったのは「人面瘡」。大好きなこの曲が聴けて嬉しい。
ギターの和嶋慎治もベースの鈴木研一も変わらないなぁ~。相変わらず強力な演奏。
ドラムはメンバーチェンジしているのだっけ? そのあたりは疎いのでよくわからない。
終盤の10分ぐらいしか観られなかったけど、とっても楽しめるステージであった。
セットチェンジの間にステージ前へ。なんとか上手の最前列に陣取る。
Cステージでは14時30分過ぎから“堕落モーションFOLK2”の演奏。
安部コウセイ×伊東真一から成るアコースティック・ユニット。初めて観る。
本人は「この場にそぐわない暗い演奏」と言っていたけど、聴いていると妙に惹き付けられる。
確かに暗いと言えば暗いけど、それだけではない何か・・・。ヴォーカルの声が好きなタイプ。
ちょっとだけ原マスミを思い出した20分間の演奏。
そして14時55分からBステージで“町田康(a.k.a.町田町蔵) INU SPECIAL SET”。
本日一番のお目当て。フェス苦手の私が今回参加を決めたのはコレがあるから。
町田 康がパンク・ロッカー“町田町蔵”として伝説のバンド「INU」のナンバーだけを唄う。
Drums:吉田昌樹、Bass:HALNA、Guitar:キョウスケ(爆弾ジョニー)、Vocal:町田町蔵、
ステージに上がるだけで絵になる四人。演奏が始まるとこれまたもの凄くて・・・。
演奏は「フェイド・アウト」からスタート。ガードフェンスが無いのにステージ前はモッシュの嵐。
それから「つるつるの壺」「メシ喰うな!」「インロウタキン」「おっさんとおばはん」と大好きな曲が続く。
MCは「ぼぉーっとしてるとすぐ終わりますんで」「何か質問?」のみ。メンバー紹介もあったか。
だけどオフマイクで町蔵が「楽しいぃ~」とつぶやいていたのを、私は見逃さなかった。
最後は「気い狂て」を演奏して終了。本当にあっという間の20分間であった。
すっかり体力を使い果たした感があり、ここらでちょっとビールを呑みながら休憩。
そしてDステージで戸川 純を観るため、再び「ROCK'N'ROLL GARDEN」へ戻る。
15時55分からの予定が押している模様。Eステージでは“CRYAMY”が演奏中。
サウンドチェックが終わるともに、16時10分過ぎから演奏がスタート。
ドラム、ベース、キーボード×2、ギターという編成のバンドをバックに、純ちゃんが唄い出す。
純ちゃんはハートマークのサングラスにゴスロリ衣装。車椅子に腰掛けている。
オープニングの「ヴィールス」に続いて「バーバラ・セクサロイド」が始まると、ステージ前はモッシュ。
二列目に陣取っていた私は思い切り巻き込まれ、意外なところで体力を使うことになった。
「肉屋のように」をはさんで「蛹化の女」。暮れゆく空を眺めながら聴くこの曲は沁みた。。。
次の「諦念プシガンガ」もまた切なくてたまらない。アコースティック・タッチのアレンジも素敵。
ハードなタッチで「好き好き大好き」を唄ったあと、純ちゃんは車椅子から立ち上がり「レーダーマン」。
久しぶりに観た戸川 純。いろいろと思うところはあったけど、とても楽しい35分間であった。
いよいよ本日のトリ“LAUGHIN' NOSE”ということで、Dステージ前で待機していると、
ステージにはセッティングするメンバーに混ざって何故か“ニューロティカ”のあっちゃん。
なんかよくわからないけどおもしろい。あっちゃんのそういうセンス好きだな。
そして17時20分から“LAUGHIN' NOSE”の登場。予定より20分遅れだけど大丈夫かな?
そんな心配をよそに、いつも通りハードで楽しいステージが始まる。
演奏は「Paradise」から始まって、「Broken Generation」「Fallin' Fallin' Into Your Heart」と続く。
「今日集まってくれたお前ら全員に捧げます」という紹介で始まったのは「Crash St. Rules」。
いい曲だよなぁ~。「愛の無いパンクなんて要りませんから~」というチャーミーのコメントに震える。
「Laughin' Roll」に続いて、最後はもちろん「Get The Glory」。お客さんはもちろん、出演者も一緒にダイブ。
我を忘れてステージ前のモッシュピットでもみくちゃになる・・・やっぱりパンクは最高だ。
アンコールの拍手は鳴りやまなかったけど、17時45分過ぎに演奏は終了。
そしてステージにはハリウッドザコシショウが登場。いつの間にかあたりは暗くなっている。
ちょっとばかり毒のある物まねを次々と披露していく。おもしろいけど、ちょっと聞き取りにくいのが残念。
18時ごろすべて終了。「来年出来るかどうかわかないですけど」というネガティブなアナウンスが印象的。
閉園時間を過ぎた園内はとても暗く、疲れ果てたお客さんが連なって歩く姿はなんとも言えないものがある。
東武動物公園駅から乗る電車を間違えてしまったけれど、なんとか軌道修正して無事に北千住駅へ到着。
千代田線に揺られて代々木上原駅まで戻り、駅ビルの「つづらお」でちょっとだけ打ち上げ。
けっこう疲れたけれど、楽しいフェスの一日であった。
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