CHABO BAND「仲井戸"CHABO"麗市 2019 TOUR CHABO Route69」EX THEATER ROPPONGI
今日はEX THEATER ROPPONGIへ、「仲井戸"CHABO"麗市 2019 TOUR CHABO Route69」を観に行く。
久しぶりの“CHABO BAND”ツアー、9月27日の大阪、10月3日の名古屋に続いて本日は最終日。
たったの3公演だから仕方ないけど、あっと言う間に終わってしまうな・・・。
大江戸線を使って六本木へと移動。この経路を使うのは、EX THEATERへ行くときぐらい。
17時30分ごろ会場入り。既に開場していたのでエスカレーターで下の階へと下りる。
ロビーで友達と落ち合う。今夜のために全国各地から集まって来ている。すごいパワーを受け取る。
今日の席はB3アリーナJ列20番、前から10列目の真正面。座席が階段状になっているので観やすい。
予定より遅れて18時05分ごろ開演。
SE「Strangers In The Night」が流れる中、Drums:河村“カースケ”智康、Bass:早川岳晴、
Keyboards:Dr.kyOn、そしてVocal&Guitar:仲井戸麗市がステージに登場。
オープニングはインストのナンバー。以前の“CHABO BAND”なら「ハイダウェイ」のような位置づけかな。
ゆったりと始まりながらも、演奏は次第に熱を帯びる。いきなりのベースソロが歪みまくってカッコいい。
疾走感の溢れる「CHABO BANDのテーマ」を演奏したあと、ミディアムテンポのナンバー「オーイっ!」。
続いて「ま、いずれにせよ」。早川さんのランニングベースに乗せて、CHABOのギターとkyOnのキーボードがユニゾン。
「久しぶりに四人集まったよ~」とCHABOは言い、「on Bass、こいつ!」「on Drums、あいつ!」とメンバー紹介。
「雨!」はCHABOのテレキャスがザクザクとリズムを刻み、緊迫した雰囲気がリアルに表現されていく。
「僕たちはレパートリーが1000も2000もあるから迷ったけど、俺はもはや思い出に生きているからね。
せっかくなので1990年代の“CHABO BAND”の曲を演らせてくれよ」とCHABOは言い、久しぶりに「男もつらいよ」。
CHABOは黒縁のメガネをかけて光沢があるグリーンのシャツを著ている。基本的には全編テレキャスをプレイ。
ステージからちょっと離れた席だけれど、メンバーそれぞれの動きがよく見えて、ここはなかなかの好ポジション。
「こんな機会だから“古井戸”を演らせてくれよ」とCHABOは言い、ここからは“古井戸”のナンバーが続く。
その曲を作ったときの年齢と収録されたアルバム名を演奏前に紹介しながらプレイ。
映像を収録している関係もあるのだろうが、ちょっとしたエピソードも交えて紹介が詳しくなっている。
「春たけなわ」はJ.J. Caleを意識したアレンジ。CHABOとkyOnとの掛け合いのプレイがイカす。
曲の後半には「Cocaine」のフレーズが挿入される。「きまぐれラプソディ」はちょっとJazzyな雰囲気でプレイ。
そして加奈崎さんとの珍しい共作という紹介で「うわの空」。ゆったりとした大きな流れを感じさせるサウンド。
CHABOは「10月の終わりに札幌で加奈崎さんと“古井戸”を演ってくるよ」とコメント。
ここでアコースティック・セットとなり、早川さんはアップライト・ベース、kyOnはアコーディオン、
CHABOはチェットアトキンスに持ち替えて「おいてきぼり」。カントリー・ミュージックのような軽快なアレンジ。
CHABOが現在使っているチェックアトキンスは、盗難事件に遭った後にカースケに貰ったモノ。
そう言われて誇らしげにVサインするカースケ。「またお願いします」というCHABOには「チッチッ・・・」の手振り。
そんなやり取りをしてから「GIBSON」。早川さんのブンブンと唸るベースに、カースケがリムショットを合わせる。
kyOnが使っているアコーディオンはRoland製。キーボードみたいに多彩な音色を奏でている。
ソロをとるときkyOnはステージ前に出てきてプレイ。CHABOと二人並んで掛け合いのソロ。絵になる二人。
続いてこれまたすごく久しぶりに聴く「テニス」。CHABOは大阪なおみやシャラポワの名前を間奏で呼ぶ。
テニスラケットでボールを打つそぶりをするCHABOに、その球を打ち返す振りをするkyOn。
続く「BLUE MOON」では、ベースとギターとキーボードでユニゾン。繊細なプレイに思わず息を飲む。
ベース~ドラム~キーボードの順でソロが挿入され、「We Are “CHABO BAND”!」を叫ぶCHABOが誇らしげ。
「時代の大きな曲がり角、絶対そうだな。俺たちの好きなミュージシャンが旅立ってる」とCHABOは言い、
先日他界したDr.Johnに捧げるナンバーを披露。kyOnのローリング・ピアノが転がり、CHABOのスライドが炸裂。
「俺がRCを唄っていこうと思ってる」とCHABOは言い、RCのナンバーから「お墓」。RCより幾分重みのある演奏。
ペダルワウを踏みながらギターソロを弾くCHABO。それにキーボードのフレーズを合わせるkyOn。
「エネルギー oh エネルギー」は、イントロのドラムがコーちゃんそのまんま。ここで総立ちに・・・はならず。
「毎日がブランニューデイ」を続いて演奏したあと、旅だってしまった人達に捧げる「Little Wing」。
CHABOのテレキャスが泣き、CHABOの叫び声が空へと吸い込まれていく。CHABOの深い想いが溢れる。
「ぶっ飛ばすぜ~!」とCHABOが叫び、カースケのドラムと早川さんのベースから「やせっぽちのブルース」が始まる。
続いてニューアレンジの「歩く」。イントロのリフが、あのナンバーやそのナンバーを連想させるアレンジ。
かなりテンポアップしたアッパーチューンに進化して、終盤の「Hoo~Hoo~!!」はストーンズを彷彿とさせる。
「たくさんの先輩が先を歩いているから、僕たちも頑張って歩いて行くぜ」とCHABOは言い、
本編最後はこれまた“古井戸”の「いつか笑える日」。kyOnが弾くキーボードをベースに、組み立てられた演奏。
名古屋の時もそうだったけど、一番の歌詞がかなり変えられて唄われた。その意図はなんだったのだろう?
今夜は思い出に生きるCHABOがバンドを通じて、現在のCHABOの中の“古井戸”を表現したという感じの選曲。
それは加奈崎さんや他の二人のメンバーへの想い。その想いをキッチリと表現する“CHABO BAND”。
アンコール、まずは早川さんがひとりステージに登場。
「実は今日は僕のニューアルバムの先行発売記念ライブなんだ!」と言って物販の紹介。
途中から白地に黒い水玉のシャツに着替えたCHABOが加わり、早川さんの後に立ってちょっかい。
CHABOは「Dessin 2019」のインフォメーションをしてから、ライブ後のサイン会の告知。どよめくフロア。
それからCHABOは、カースケとkyOnを丁寧に紹介しながらステージに呼び込む。
カースケに向かって「“CHABO BAND”に集中しなさい。他はもういい」と、思わず本音を漏らすCHABO。
するとここでkyOnが「Happy Birthday」を弾き出し、バースデイケーキがステージに運び込まれる。
「頼むよ~そんな歳じゃねぇんだからよ~」と文句を言いながらも、嬉しそうにロウソクの灯を消すCHABO。
kyOnが「Birthday」を弾いて更にお祝いしたあと、「Fox, trot」からアンコールが始まる。
早川さんはナチュラルフィニッシュのMC-924を使用。音がものすごく太くてブンブン鳴っている。
続いてCHABOの人生のテーマ曲、1974年“古井戸”のナンバーから「早く帰りたい」。
次第にテンポダウンして静かに終わるエンディングが、なんだかとってもカッコいい。
続いて「雨あがりの夜空に」。これまで座って聴いていたお客さんが、ここでようやく総立ちに。
ヴォーカルをCHABO~kyOn~カースケ~早川さんの順番でまわしていく。
エンディングはマチャミさんが華麗にジャンプしてキメる。このあたりも最近では定番。
「お座り!年齢を考えろ」とCHABOはお客さんを座らせて、最後に「ガルシアの風」をプレイ。
ソロでやっているようなリーディングを交えながら、“CHABO BAND”による新たなアレンジ。
流れるように演奏が繰り広げられ、最後はカースケがタンバリン、早川さんがギロに持ち替え、
アコーディオンを弾くkyOn、ギターを弾くCHABOとともにステージ中央に並んでフィナーレ。
メンバーひとりひとりを「マイ・オールド・フレンド」と紹介するCHABO。
今夜CHABOは何回その言葉を口にしただろう? その一言に全てが表れているような気がした。
最後にSE「What A Wonderful World」が流れて、22時55分過ぎに演奏は終了。
ライブ終了後はサイン会。だけど今日のところは我慢。
ドリンクを引き換えて1階へあがると、出口のところで既にサイン会が始まっていた。
オープンな感じでやっていたのでビックリ。CHABOは黒いフードをかぶってサングラスをかけている。
とても名残惜しかったけど、CHABOへ手を振りながら(本人は気づいてない)会場をあとにした。
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