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2019年10月19日 (土)

仲井戸麗市「仲井戸"CHABO"麗市 2019 TOUR CHABO Route69 ⇒ SOLO ACTION」仙台 誰も知らない劇場

今週末は一泊二日で仙台へCHABOのライブを観に行く。
予定では二泊三日でいわきから仙台へ廻るつもりだったけど、
台風19号の被害のためいわき公演が中止になり日程を短縮した。残念だけど仕方が無い。
11時20分東京駅発の新幹線に乗り込み、13時前には仙台駅へ到着。あっという間だ。
まずは牛タンと思って、仙台へ行くと必ず立ち寄る「喜助」へ行こうとしたら、ビルごと無くなっていた。
あいにくの雨模様なので、パッと目に付いた「御朱印船」という店に入ってみる。
そして「牛タンひつまぶし」なるモノを食す。一杯目はそのまま、二杯目は薬味を乗せ、三杯目はスープをかけ。
牛タンは美味しかったけど、ちょっと変化球だったかなぁ~。それでもじっくりと満喫。
それからアーケード街をしばらく散策して、「Disknote」という中古盤屋へ。
JAZZ中心の品揃えだけど、永井“ホトケ”隆のアルバムを見つけて購入。
15時過ぎに今夜泊まる「ビジネスホテル太陽」へチェックイン。かなり古めかしい雰囲気だけど悪くない。

しばらく休憩したあと、16時半ごろ再び出かける。
今夜は誰も知らない劇場へ、「仲井戸"CHABO"麗市 2019 TOUR CHABO Route69 ⇒ SOLO ACTION」を観に行く。
6月末の豊橋から始まった今回のツアー、9月の九州公演を経て10月は東北の各地を廻る。
昨日のいわきから始まる予定だったけど、延期になってしまったため本日が初日という事になった。
会場の「誰も知らない劇場」は元映画館、全席指定のキャパ154人というこじんまりしたスペース。
座席も昔のサイズだから小さくて窮屈だけど、それがかえって凝縮された雰囲気を醸し出している。
私の席は5列4番、ステージ下手側。トータル11列という客席からすると、5列目でも充分なポジション。

開演予定時間の17時をちょっと過ぎたころ開演。
Nina Simoneの唄声が流れる中、いつものように柄物のシャツを着こなしたCHABOがステージに登場。
アコースティック・ギター“K.Yairi YFA-120C Custom”をしばらくつま弾いたあと「Final Curve」でスタート。
そのまま「Blues Is Alright」と続き、お客さんとコール&レスポンス。だけど「王!長嶋!」は何故か登場せず。
続く「オーイっ!」では、「どうぞご一緒に」というCHABOの言葉に反応してお客さん全員で大合唱。
“CHABO BAND”のナンバーに続いて、“麗蘭”のナンバー「I'm a BAND MAN」。選曲が凝っている。
「ここは初めて演るけど、元映画館だけにイイね。みんなゆったりと座っていて、生意気に見える(笑)。
オレがそっちで演奏して、みんながステージ側で観ればいいのに」とCHABO。
そして昨日のいわきが延期になったことに触れたあと、仙台で演奏した思い出をしばらく話す。
続いてPatti Pageのカバーで「Tennessee Waltz」。エンディングで本人の唄が流れるという演出。
実家の印刷屋の職人さんからこの曲を初めて聴かせてもらったという話から、「Diana」をワンコーラス披露。
このあたりはCHABOの自分史を振り返るような流れ。次の「エメラルドの伝説」もショーケンとの想い出。
「ティーンエイジャー」では再びお客さんと一緒になって唄う。お客さんのノリが最高で、ものすごい熱さを感じる。

「RCを唄わせてくれよ」とCHABOは言い、RCのナンバーからマニアックだという「お墓」。
先日の“CHABO BAND”でも演奏されたナンバー。バンドとソロとの違いを堪能。
蝉の声がどこからか流れてきて、清志郎と過ごした夏を想いつつ「忙しすぎたから」。
そして清志郎との最後の共作「毎日がブランニューデイ」。清志郎を想うこの流れはすごく良かった。
清志郎は寝るのが特技だったと言いつつ、「もうそろそろ起きてくるんじゃないか」とCHABO。
続くTom Waitsのカバー「Ol '55」が、やたらと心に沁みた。こちらもエンディングで本人の演奏に切り替わる演出。
CHABOはギターをかき鳴らしつつ「やせっぽちのブルース」を唄ったあと、アップテンポに再アレンジされた「歩く」。
そして「打破」。ステージが赤い照明で彩られ、「いい加減~打破!打破!打破!」と唄う姿はひとつの原点。
「すげぇな~。やっぱり仙台はノリがいい!」と、CHABOは嬉しそうに何度も叫ぶ。
リズムボックスをバックにBruce Springsteenの「Hungry Heart」を演奏したあと、本編最後は「いつか笑える日」。
先日の“CHABO BAND”でも演奏されたけど、アコースティック・ギターのみで聴くこの曲も沁みた。

アンコール、白いツアーTシャツに黒い水玉のシャツを羽織ったCHABOが再びステージに登場。
「バンドではあまり出来なかったから」ということで宣伝コーナー。アルバム「Dessin 2019」の紹介。
「これはファンクラブ用に作ったけど、一般庶民の方にも売ろうということになって」という説明が可笑しい。
CHABOは「ブルースをちょっと演るな」と言って「You Gotta Move」。お客さんも一緒になって唄う。
続いてRCのブルース「いい事ばかりはありゃしない」。最終電車で着いたのは、もちろん仙台だった。
そしてオモチャのエレキギターを手に取り、お客さんの「OKチャボ!」の声と共に「雨あがりの夜空に」。
三番はマチャミさんが唄うスペシャル・ヴァージョン。「俺が唄うところなのに」という演技をするCHABO。
「なんか大晦日みたいじゃないか!」とCHABOは言い、スタッフ紹介に続いて「ガルシアの風」。
ギターはほとんど弾かずに歌詞をリーディング。いつもよりシンプルにまとめられていて、心にスッと入ってきた。
CHABOは楽屋へ帰る振りをしながらもオマケということで「プレゼント」。その歌詞が心に沁みる。
最後にSE「What A Wonderful World」が流れて、お客さんはスタンディング・オベーション。
今回は6月・7月に観たときとセットリストがガラリと変わり、内省的な部分を強く感じる選曲から
より前向きな選曲になっていたのが良かった。そこにCHABOの明確な意思を感じた。
こうして19時30分ごろ、演奏はすべて終了。

終演後はサイン会。おおくぼさんの「PASSING」を購入して、“おおくぼ代筆”のサインをして頂く。
CHABOは黒いサングラスに黒いパーカーをすっぽりとかぶっているスタイル。
並んだのが最後のほうだった事もあり、サイン会がすべて終わるまで見守った。

そのあと会場と同じビルにある「魚たつ」という店で打ち上げ。
いつものメンツに加えて、初めて御一緒する方も交えて、とても楽しく過ごすことが出来た。
23時にはいったんおひらきにして、「かっこ」という店で二次会。これまたじっくりと楽しめた。
けっきょく1時過ぎまで呑んで、1時半ごろホテルへ戻る。

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