リクオ with HOBO HOUSE BAND「リクオ スペシャル・ライブ「グラデーション・ワールド」」下北沢 GARDEN
今日は下北沢 GARDENへ、「リクオ スペシャル・ライブ「グラデーション・ワールド」」を観に行く。
“ROLLIN' PIANOMAN”リクオが5月に発売したニューアルバム「グラデーション・ワールド」、
レコーディングに参加したギタリスト4人をゲストに迎えてのスペシャル・ライブ。
アルバム収録曲がライブで聴けるのも楽しみだけど、他にどんな曲が演奏されるかも楽しみ。
15時過ぎに仕事を切り上げて下北沢へ。開場時間まではかなり時間があるので、
久しぶりにじっくりと「GENERAL Record STORE」と「disc union」を見てまわる。
欲しいなと思ったものは高かったりして、残念ながら収穫は無かったけれど、こういう時間は大切。
開場時間がそろそろ近づいてきたので、会場のGARDENへと向かう。
今夜は地下2階で待つスタイル。行った時には人が居なくて焦ったけど、次第に増えてきてホッとする。
リハーサルが遅れているため18時10分ごろ開場。整理番号23番で入場して、ステージ上手の二列目に座る。
ステージ上のセッティングが見えなくて迷ったけど、どうやらCHABOは下手だった模様。
ステージ下手はリクオ側のため早々に席が埋まっていたので、結果的にはベストな選択だったと思う。
予定より遅れて、18時10分ごろ開演。
SE「マンダム~男の世界」が流れる中、Drums:小宮山純平、Bass:寺岡信芳、Guitar:高木 克、
PedalSteel:宮下広輔、Chorus:真城めぐみがステージに登場して演奏を始める。
克ちゃんが「ひとり足りないですね」と言って、Vocal&Keyboards:リクオをステージに呼び込む。
まずは“リクオ with HOBO HOUSE BAND”のみでの演奏。「だんだんよくなる」から始まり、
「夜更けのミュージック」「海さくら」「希望のテンダネス」「グラデーション・ワールド」と、
ニューアルバム「グラデーション・ワールド」のナンバーを次から次へと演奏していく。
“HOBO HOUSE BAND”の音は相変わらずカッコいい。特にペダルスチール・ギターは唯一無二。
ここからはゲストが一人づつ加わっての演奏。最初に登場したのはウルフルケイスケ。
トレードマークのテンガロンハットをかぶり、テレキャスを弾きながらにこやかな笑顔で唄うケーヤン。
ケーヤンとは出会ってから30年以上ということで、「ケーヤンの影響をすごく受けている」とリクオは話す。
ロックンロールもロッカバラードも、リクオとケーヤンにかかればすべて楽しく転がり出す。
4曲を一緒に演奏してケーヤンがステージをあとにすると、「あのスーツ着られる?」と克ちゃんがポツリ。
ケーヤンが来ていたのは光沢のある玉虫色のスーツ・・・ リクオは「僕も光り物を著よう」と返す。
激しいドラムのビートに乗って、続いて登場したのは“THE COLLECTORS”古市コータロー。
ギブソンの赤いセミアコを弾くコータロー、白いシャツに黒いパンツがメチャメチャかっこいい。
「これまで面識は無かったけど、レコーディングに誘ったら来てくれて、ライブに誘ったら来てくれて」という間柄。
リクオとコータローは同い年らしく、「友達になれて良かった!」と嬉しそうに話すリクオ。
「楽屋でシンナーの話をしていた」という流れから「寺さんが吸っていた」という話になり、
コータローが“アナーキー”の「団地のオバサン」「叫んでやるせ」をギターで弾いたのは笑えた。
「千の夢」から始まってロッカバラードをはさみ、「ミラクルマン」でロックンロールしてコータローのパートは終了。
ここでも克ちゃんが「白いシャツ著られる?」と言うと、「ケーヤンの玉虫色のスーツなら著られる」と答えるリクオ。
ここでギターのセッティングを入れ替えるため、これからの予定をインフォメーション。
そして“HEATWAVE”山口 洋がステージに呼び込まれる。登場すると同時にいきなりシンナーの話・・・。
セミアコを弾きながら「トーキョーシティーヒエラルキー」を唄う洋。この人の唄には独特な匂いを感じる。
続いて「グラデーション・ワールド」から「満員電車」。「この曲は洋にギターを弾いて欲しかった」とリクオ。
リクオが「ヒートウェイブ40周年おめでとう!」と言うと、何故か「Smoke On The Water」が始まる。
洋はアコースティック・ギターに持ち替えて「満月の夕」。リクオが一番多く伴奏している曲らしい。
個人的には“ソウル・フラワー・ユニオン”の克ちゃんが、洋の横でギターを弾いているのがたまらなかった。
リクオが「俺たちのCHABO~!」と叫ぶと、テレキャスを弾きながらCHABOがステージに登場。
お馴染みの柄物のシャツを身にまとい、メガネはかけていない。完全にRockモードのCHABO。
演奏は「君が僕を知ってる」からスタート。オリジナルKEYでのプレイ、これがメチャメチャ良かった。
ものすごい盛りあがりの中、続いては「オマージュ - ブルーハーツが聴こえる」。
「いま聴いても懐メロにはならないですよ。聴くたびに新しい発見がある。まだ何も終わっちゃいない」という
リクオの言葉に胸が熱くなる。この曲は本当に心の琴線に触れてくる。音楽好きにはたまらないナンバー。
CHABOはテレキャスをアコースティック・ギターに持ち替えて、Tom Waitsのカバーで「Ol '55」。
リクオがキーボードで弾くイントロが極上。ソロで聴くこの曲も良いけど、バンドで聴くこの曲もまた良い。
リクオは「音楽好きで良かった!」と叫び、本編最後はいつものように「アイノウタ」。
再びテレキャスに持ち替えたCHABOが、譜面を追いかけながらプレイする姿が印象的だった。
アンコール、まずはリクオと広輔のみがステージに登場。
「グラデーション・ワールド」のアナログ盤を紹介してから、最後に収録されている「黄昏と夜明け」を演奏。
リクオの弾き語りにそっと寄り添う広輔のペダルスチール・ギター。これは聴きごたえ充分。
そしてゲストをひとりひとりステージに呼び込むリクオ。バンド名を付けて紹介するところが泣かせる。
ステージ上手から克ちゃん、洋、ケーヤン、コータロー、CHABO・・・ギタリスト5人が並ぶ光景は圧巻。
セッティングするケーヤンのエフェクターを洋が勝手に踏む。しつこく繰り返す洋に苦笑するケーヤン。
ケーヤンは仕返しに洋のギターのネックをわしづかみにして音をミュート。可笑しな二人。
CHABOはソロまわしをしようとジェスチャー。それぞれの動きが自由でとっても楽しい。
始まったのは「永遠のロックンロール」。それまで座っていたお客さんも総立ちで盛りあがる。
そして自前のギロを持って“子供ばんど”うじきつよしが乱入。これはまた嬉しい飛び入り。
RCサクセション、コレクターズ、ヒートウェイヴ、ウルフルズ、ソウルフラワーユニオン、ヒックスヴィル、
アナーキーに加えて、最後は子供ばんどが乱入したというわけだ。ジャパニーズ・ロックの一大絵巻。
とっても多幸感に包まれたライブ。演者がこれだけニコニコと笑っているライブは、ありそうでなかなか無い。
音楽を愛して、音楽を信じてやり続けてきたミュージシャンにしかわからない喜びを噛み締めている感じ。
それはお客さんにも飛び火して、ホントに音楽好きで良かったなと思った。21時55分ごろ終演。
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