仲井戸麗市「Online Acoustic LIVE 2020 ソロアルバム1枚を全曲演るライブ Vol.1」南青山MANDALA
四連休最終日。とはいえ、いつもの日曜日と同じように過ごす。
夜は「仲井戸麗市 Online Acoustic LIVE 2020 ソロアルバム1枚を全曲演るライブ Vol.1」を配信で観る。
コロナ禍で思うようにライブが出来ない現在、CHABOの動向がずっと気になっていた。
そんな中で発表された配信ライブ、しかもソロアルバム1枚を全曲アコースティックで演奏すると言う。
もちろん生で観られるに越した事は無いけど、どういう形にしてもCHABOのライブが観られるのは嬉しい。
配信が始まるかなり前からサイトにログインして、パソコンの画面を見つめながら待機。
その画面のバックには、波の音が穏やかに流れている。
予定通り20時ちょうどに開演。画面が南青山MANDALAのステージに切り替わる。
ギターを持たずに登場したCHABO、今回の配信ライブを行う事になった経緯を話す。
「ソロアルバム1枚を全曲演るライブ」はもともと今年やろうと考えていた企画で、
今夜は第1弾としてファーストアルバム「THE仲井戸麗市BOOK」を全曲演奏するとのこと。
CHABOはアコースティックギターを手に取り、まずはA面1曲目の「別人」を唄い始める。
「この曲をライブで演るとアタマが痛くなっちゃうので、あまり演らなくなった」とCHABO。
今の季節にピッタリという「カビ」に続いて、「青い青い小僧のいきがり」と言って「BGM」を演奏。
続いて「漆黒のアルバムの中で唯一明るい曲」という紹介で始まったのは「ティーンエイジャー」。
いつもならお客さんと一緒に合唱するところだけれど、配信ライブだとそうはいかないのが残念。
「リハーサルが好きで本番に弱い自分としては、配信ライブはお客さんが居ないので良いかも?
これからは配信ライブだけやったりして。仲井戸"HAISHIN"麗市と呼んでくれ。配信行為!」とCHABO。
そして学生時代に仲良くなった女のコに言われた言葉をモチーフにしたという「秘密」を唄う。
ここでリズムボックスをバックに「打破」。リズムボックスの打ち込みがかなり高度化している印象。
レコードだとココからB面ということで、CHABOが一生のテーマだという「早く帰りたい PARTⅡ」。
「俺のソロアルバムということで心中穏やかで無かったかもしれないけど、清志郎がコーラスで
参加してくれた」とCHABOは回想。確かにこの曲を聴くと、清志郎のコーラスが聴こえてくる。
今回は全編アコースティックギターでの演奏だけれど、間奏のギターソロもたっぷり聴かせてくれる。
次も『早く帰りたい』がテーマの「MY HOME」。途中からテンポアップするところも忠実に再現。
「月夜のハイウェイドライブ」を唄った後、CHABO曰く「漆黒のアルバムの張本人」という「ONE NITE BLUES」。
アルバムではテレキャスターカスタムでプレイしているけど、今夜はアコースティックギターで演奏。
波の音と映像が流れる中、アルバム最後に収録されたインストナンバー「さらば夏の日 '64 AUG.」。
1985年8月に発売されたアルバム、35年前の楽曲を今のCHABOが解釈して表現しているところが良かった。
重い曲も深い曲に変化しているような感じ。感情の重さが時の重さに昇華されていた印象。
アルバム一枚をすべて演奏して、胸がいっぱいになったところで休憩に入る。
5分ほど経ったところで、嬉しい「おまけ」「付録」「ついで」のコーナーに突入。
まずは「重たい曲が多かったので、明るい曲を見つけてきました」という紹介で「魔法を信じるかい?」。
この状況の中、魔法を信じたいという思いで一杯になり、思わずうるうる来てしまった。
エンディングでは「俺にとって宝物だ」という竜平くんとモモちゃんのコーラスが流れる。
続いて自粛期間中に作ったという新曲「DISTANCE」。歌詞に込められた思いがストレートに伝わってくる。
CHABOはいつものようにスタッフへ感謝の言葉を述べたあと、最後の曲は「PRESENT」。
「どっさりあるさ、いい日も。どっさりあるさ、いい夜も。生きていれば・・・」と唄うCHABO。
「本当はみんなに会いたいけどガマンかな。我慢も勇気だね」という言葉にグッときた。
「9月の素描」が流れる中、1時間50分ほどのライブは終了。
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