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2020年10月25日 (日)

伊藤 蘭「My Bouquet & My Dear Candies!」LINE CUBE SHIBUYA

今日はLINE CUBE SHIBUYAへ、伊藤 蘭「My Bouquet & My Dear Candies!」を観に行く。
2月15日の新宿文化センターから始まったランちゃんのコンサートツアー2020、
その後大阪・名古屋とまわったところでコロナ禍によりやむなく中断。
各会場の公演が軒並み中止となる中、4月16日に予定されていたLINE CUBE SHIBUYA公演は
7月26日に延期となったけれども、感染状況は好転せずにひとまず中止。
収容人数を半分にして、10月24日・25日の二日に分けて開催されることになった。
当初は二回公演の予定だったところ追加公演も決まって、ファンの期待の高さがうかがえる。

渋谷へ行くのはいつ以来だろう? 2月の有頂天ライブの時以来になるのかな。
バスに乗るのも久しぶり。「混雑時以外はご遠慮ください」という座席があったりする。
せっかくなので渋谷の街を散策。PARCOの地下に出来た「disc union」を覘いてみる。
レストランやカフェがひしめくフロアの片隅に、ポツンと営業しているのを発見。
レコード中心の品ぞろえだけど、なんだかちょっと違和感があって悲しくなった。
17時半ごろ会場入り。靴消毒のマットに立ち、サーモグラフィーで検温。
手を消毒してからチケットを自分でもぎり、フライヤーを受け取って入場。
LINE CUBE SHIBUYAは初めての来場。新しいホールへ来た時の儀式として館内をくまなく探索。
ウッディな客席の造りは、旧シブコーの雰囲気を残しつつリニューアルされた感じ。
フロア前半分の客席の傾斜はあまり急じゃなくて、ちょっと見づらいかもしれない。
そしてトイレはちょっと小さい。一階でなく二階・三階へ行くのがオススメ。そう、三階がある!
今日の席は1階17列37番。一席とばしで番号が振り直されているので、ステージ上手の端っこ。
ステージセットは2月と同じソーホーの街並み。中央には四角形のステージが組まれ、後方には「Ran」の文字。

予定より少し遅れT、18時05分ごろ開演。
ドラム、ベース、ギター、キーボード、サックス、女性コーラス×2のバンドが演奏を始める。
そしてピンクを基調にしたチェックの衣装を着たランちゃんがステージ後方から登場。
まずはアルバム「my bouquet」から「Wink Wink」「ああ私ったら!」を続けて披露。
ランちゃんは「やっとお逢いする事が出来ました」と挨拶。コンサート中止・延期の経緯を話した後、
「私には時間が無いのよ」と往年のギャグを織り込みながら現在の心境を語る。
ステージ中央のセットがタイムトンネルを表しているということで、「41年ぶりの歌手活動です。
令和の時代に平成を飛び越えて、昭和からやって参りました伊藤 蘭です」と自己紹介。
コンサート前半はソロアルバム「My Bouquet」から「ミモザのときめき」「恋とカフェインとスイーツと猫舌」
「LALA TIME」「Let's・微・smilin'」と、ちょっとアンニュイでポップなナンバーが披露されていく。
バンドだけのインスト演奏をはさんで、純白のドレスに衣装チェンジしたランちゃんが再びステージに登場。
「walking in the cherry」に続いてMC。キーボードの佐藤 準さんは同い年で頼りになるとランちゃん。
そして「時間を巻き戻して」という紹介で、“キャンディーズ”時代のソロ曲「恋がひとつ」「アンティック・ドール」。
ランちゃん作詞のナンバーに客席はヒートアップ。コールは出来ないのでペンライトと手拍子。
クリス松村とテレビで対談した際、「『私も本当にアンティック・ドールになっちゃいましたから』と言ったら、
微妙な空気になっちゃいました・・・」とランちゃんが話すと、客席も同じように固まってしまった。
「これからは自虐ネタは控える」とランちゃんは言い、「マグノリアの白い花」を唄って再びバックステージへ。

バンドのインスト演奏が終わると、ステージ後方には「My Dear Candies!」のイルミネーションが掛かる。
演奏が「Super Candies」に変わり、コール&レスポンスといきたいところ手拍子に“魂の叫び”を込める。
白と黒のチェックのコートをまとったランちゃんが登場して、「危い土曜日」「その気にさせないで」
「ハートのエースが出てこない」「哀愁のシンフォニー」と、“キャンディーズ”ナンバーを連続して唄う。
コーラスの二人もランちゃんと一緒に唄い踊る。だけど決して前に出てこないところに配慮が感じられる。
「皆さんに一緒に唄って頂けなくて残念ですし、声を出せずにもどかしいと思いますけど、
お気持ちは充分に伝わっておりますので心配しないでくださいね」とランちゃん。泣かせるなぁ~。
ランちゃんは「親愛なるキャンディーズ・・・引き続きどんどん唄います」と言ってコートを脱ぎ去る。
黒を基調にした衣装、「Ran」と書かれたカットソーの上にシースルーの上着。2月とは違うスタイル。
「やさしい悪魔」「年下の男の子」「暑中お見舞い申し上げます」「春一番」・・・たまらない選曲。
「あの頃は若さゆえの葛藤もありましたが、今は幸せで楽しかった想い出しか残っていません。
たくさんの想い出にありがとうという気持ちです。スーさんとミキさんに感謝致します」とランちゃん。
本編最後は「微笑がえし」。いろいろな思いが駆け巡り、思わず熱いものがこみ上げた。

アンコール、赤いドレスに着替えたランちゃんがステージに登場。2月の時は青いドレスだったな。
アルバム「my bouquet」から「秘密」「女なら」を続けて唄う。どこか懐かしい空気を感じさせる曲。
そして「新しい曲を聴いてもらいたいと思います」と言って、12月配信の新曲「恋するリボルバー」を披露。
グループサウンズのようなレトロな雰囲気の曲、なんでも“ハッカドロップス”というバンドのカバーらしい。
どういう経緯でランちゃんが唄う事になったのかはわからないけど、なかなかゴキゲンなナンバー。
「今日は久しぶりに皆さんの前で唄う事が出来て、私も本当に楽しかったです」とランちゃんは言い、
私も皆さんも大好きな、愛するスーちゃんが作った歌です」という紹介で「Please Come Again」。
ツアーが無事に終わった安心感からか、思わず涙ぐむランちゃん。その思いは痛いほどわかる。
最後にひとりひとりバンドメンバーを紹介して、ランちゃんはステージ後方の花道を通って去って行った。
ランちゃん自らの場内アナウンスが流れる中、20時05分過ぎに終了。

今日は日曜日だけど久しぶりの渋谷とくれば、やっぱり呑んでいきたいところ。
うまい具合に「鳥市」が開いていたので、ちょっとだけ寄ることにする。
カウンターはアクリル板で仕切られ、ココもウィルス対策はバッチリ。
実に8ヶ月ぶりの渋谷の夜。用心しつつも楽しまなくては。
刺身・焼鳥・くま玉をつまみにビール・酎ハイ・にごり酒・日本酒、いつものフルコース。
ちっぽけな楽しみかもしれないけれど、これが無いとやはりやっていられない。
22時まで満喫して、「パンチョ」で身体に悪いモノ食べようと思ったらもう閉店時間だった。
そんなものかと自分を納得させつつ、バスに乗っておとなしく帰宅。

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