CARMEN MAKI & OZ「カルメン・マキ&OZ 2020「閉ざされた町」~コロナの時代を超えて再び~」芝 メルパルクホール
今日は芝 メルパルクホールへ、「カルメン・マキ&OZ 2020「閉ざされた町」~コロナの時代を超えて再び~」を観に行く。
先週末の川崎2daysに続くホールライブ。なんでも1977年の解散コンサート以来、43年ぶりの東京公演らしい。
今回のマキOZは選曲も演奏もこれ以上ないぐらい素晴らしいので、最終日の今日も楽しみで仕方が無い。
せっかくなのでちょっと早めに家を出て、神谷町からブラブラと歩く。ココはむかし仕事で通っていた場所。
街並みはすっかり変わってしまったけれど、ところどころに見覚えのある風景と想い出が顔を出す。
そのまま歩いて東京タワーへ。やっぱり好きだなぁ~東京タワー。下から見上げるとさすがに高い。
展望台に昇るのはガマンして、フットタウンをブラブラ。土産物にちょっと惹かれる。
それから芝公園を通り抜けて増上寺へ。本殿が工事中なのは残念だった。
開演時間が近づいてきたので会場のメルパルクホールへ。会場前には入場待ちの長い列。
それでも16時30分過ぎに会場入り。今日の席は1階10列30番、ステージ上手の前方。
ホールならではの傾斜もあって、ステージが観やすくてゴキゲンなポジション。
キャパ1,582席、一席とばしで半分の収容人数。「GoTo二階席」と題された二階はあまり埋まっていない。
ステージには黒い緞帳が下がり、サウンドチェックの音が聴こえてくる。
予定通り17時ちょうどに開演。
ステージを覆っていた緞帳が上がると、ステージ下手にGuitar:春日博文、Drums:武田“チャッピー”治、
上手にKeyboards:厚見玲衣、Bass:川上シゲ、そして中央にVocal:カルメン・マキがスタンバイ。
荘厳なオルガンと共に「火の鳥」から演奏が始まる。ライブタイトル通り、アルバム「閉ざされた町」の曲。
シゲは白のプレシジョンベース、ハチはオレンジっぽい赤のSG。相変わらずもの凄い音圧だ。
マキさんは黒いジャケットの下にドット柄の白いシャツ。大音量のサウンドに負けないヴォーカル。
続いてファーストアルバムから「六月の詩」。重厚感たっぷりの重たいリズムがたまらなくカッコいい。
マキさんの唄声にハチと厚見さんがコーラスを重ねる。その綺麗な響きに思わず聴き惚れる。
「私は昔『OZは不滅だ』と言っちゃったけど、本当に不滅でした。平均年齢67歳です」とマキさん。
「午前1時のスケッチ」でヘヴィーな演奏を見せつけたあと、軽快なテンポのインスト「Cozmic Jam」。
これまでより長く激しくなったシゲのベースソロ。そしてそのまま「崩壊の前日」へとなだれ込む。
マキさんは「一気に飛ばしたね。いつまで唄えるだろうか?」と言いつつ、とても上機嫌。
続いて“NOIZ”のナンバーから「EVEの夜」。マキさんのヴォーカルもすっかり馴染んできた。
インスト・ナンバーの「Blue Tange」をはさんで、第1部最後の曲は「閉ざされた町」。
ステージバックに映し出される高層ビル(?)が、次々と朽ち果てては再生されていく。
まさに「閉ざされた町」という雰囲気。第1部はこれまでより演奏時間が伸びて、18時過ぎに終了。
25分間の休憩をはさんで、18時30分ごろから第2部が始まる。
ステージ中央にメンバーが並んで座り、アコースティックセットで「南海航路」。
これまでの重厚なステージから一転して、なんとも心安らぐ雰囲気の演奏。
そしてハチがウクレレを手に取り、お客さんの手拍子と共に「きのう酒場で見た女」。
タンバリンを叩いていたチャッピーがドラムセットに戻り、ソフトなリズムを響かせる。
続いて「ライブでは滅多に演らない」という紹介で「振り子のない時計」を演奏。
アコースティックセットはこれで終わりとなり、セットチェンジをする間にハチがMC。
「OZには加治木剛という作詞家がついていて、とても感謝しています。
今日はどこかに来ているはずだけど、そういう臭い演出は無しでいきます」と話す。
そして再び轟音を響かせながら「Lost Love」、続いて「Image song」。
プログレッシブに展開する荘厳なサウンドに乗せて、マキさんが唄いシャウトする。
ものすごい迫力の演奏に、拍手がしばらく鳴りやまない・・・本当に凄まじい演奏。
ここで再びインスト。もともと「タンジェリン」という曲目だったのが、今回「橙」と変わったと説明。
続いて「これも加治木剛が作詞した曲。あの若さでよくこんな歌詞が書けた」という紹介で「26の時」。
タイトルが決まる前は『スチャラカチャン』と言っていたそうで、ギターのフレーズがそう聴こえるかららしい。
シャウトあり語りありで、目まぐるしく曲が展開していく。ハチと厚見さんのコーラスもいい。
エレクトリックセットではずっとSGを弾いていたハチが、この曲だけストラトキャスターをプレイ。
マキさんは「じゃあ行くぞ~!」と両手を広げながら気合を入れて、ラストナンバー「私は風」。
マキOZと言えば、やっぱりこの曲。本当にカッコいい。プログレッシブな展開、アグレッシブなサウンド・・・
こんな曲はどこを探しても他には無い。ステージを照らすライトが更にそのイメージを掻き立てる。
後半はひとりひとりメンバー紹介をしながら、メンバーそれぞれがソロを決めていく。
これまでより丁寧な紹介とソロまわし。ハチは「とりあえず.......ロックンロール」を軽快に唄う。
マキさんは「時には母のない子のように」をワンコーラス唄い切る特別大サービス。
激しい演奏は最高潮を迎えて、盛大なエンディングと共に本編は終了。
アンコール、ステージには椅子が用意され、厚見さんとハチとマキさんのみがスタンバイして、
アコースティックセットで「街角」。これがまた良くて・・・マキさんの唄声が胸に沁みる。
そしてチャッピーとシゲが加わって「昔」。静かな始まりから、次第に激しく厳かに展開していく。
OZのサウンドは唯一無二。他とはまったく違う印象。ひとまずはこれで聴き納め。
「来年は良い年になるようみんなで祈ろう。コロナに負けるな!」と言うマキさんにグッときた。
最後に恒例となっている記念撮影をして、20時15分過ぎにライブは終了。
これまでより15分も多く演奏してくれて、最終日に来てやっぱり良かった。
会場を出るとライトアップされた東京タワー。昼も素敵だけど夜もイイね。
どこかへ寄っていきたいところだけど、今日のところはガマンして都営三田線~新宿線で帰る。
駅前の「日高屋」でちょっとだけ打ち上げして帰宅。
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