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2020年12月 8日 (火)

山口 洋×おおはた雄一×仲井戸麗市「MY LIFE IS MY MESSAGE 2020 [Brother&Sister]」南青山 MANDALA

20時から「MY LIFE IS MY MESSAGE 2020 [Brother&Sister]」を配信で観る。
もともと6月13日に行われる予定だったこのライブ、コロナ禍により12月10日に延期されたけど、
状況が良くならない中で中止となってしまい、無観客配信という形で開催されることになった。
今回は 山口 洋×おおはた雄一×仲井戸"CHABO"麗市 という組み合わせ。
おおはた雄一45歳、山口 洋56歳、CHABO70歳。三世代のギター少年がそろい踏み。

20時になると予定通り、南青山MANDALAのステージに映像が切り替わる。
まずは山口 洋がひとりステージに登場。「MLIMM」の活動と今回の配信に至った経緯を振り返る。
「今日はギター三兄弟が暴れまくる。音楽を通じてほっこりとする時間を創り出したい」とコメント。
そしてアコースティック・ギターを手に取り、「DON'T LOOK BACK」から演奏がスタート。
いつもと変わらない洋の唄声。なんだかすごく安心する。その歌詞が心に響いてくる。
「どんなにイイ演奏をしても、拍手が無いのはシュールなんですが」と言いつつも楽しそうな洋。
コードストロークをサンプリング再生して、歪みの効いた音でソロを弾くのが洋の演奏スタイル。
聴くたびにどんどんハードさが増しているように感じるのは私だけであろうか?
30分もしないうちに洋のパートは終了し、おおはた雄一をステージに呼び込む。

ステージに登場したおおはた君は、フルアコをかき鳴らしながら唄い出す。
ちょっとFolkyな雰囲気の曲が続く。ナチュラルな感じのヴォーカルがとても聴きやすい。
「東京に人が少なくなった時に作った唄」とか、歌詞がすぅ~っと心に入ってくる。
おおはた君は洋と出会った頃の話をしながら、「今日は一緒に演奏出来て嬉しいです」とコメント。
ソロのステージという事で弾き語りスタイルだったので、ギタリストとしての凄さはセッションまでお預け。
35分ほどの短い演奏時間だったけど、唄がすごく響いてきて良かった。

おおはた君に呼び込まれ、21時05分過ぎにCHABOがステージに登場。
アコースティック・ギターをしばらくつま弾いたあと、Bluesを一曲披露。
Langston Hughesの「夜明けとともに歩むものたち」という詩に曲をつけたもの。
「MLIMMにはいつから参加してるのかなぁ~。こんな俺でも役に立つのかな?ということで
参加させてもらっています」とCHABO。そしてこの時期ならではの選曲で「Merry X'mas Baby」。
クリスマスらしいベルの音が鳴り響く中、CHABOの繊細なギターと唄声が沁みる。
「おおはた君とはずいぶん前に共演して、優柔不断なところが共通点」とCHABOは話す。
今日はJohn Lennonの命日という事で、洋が自宅から持ってきたJohnのレコードが飾られている。
CHABOはギターをチェットアトキンスCEに持ち替え、Johnへの思いを込めて「スケッチN.Y.'98」。
そして“The Beatles”の曲をギターでいくつかつま弾いたあと、インストで「Oh My Love」をプレイ。
「俺が高校生の時にビートルズが来日したんだよ」とCHABOは言い、「ザ・ビートルズ日本公演」を朗読。
ギターを弾きながら文章を読み上げ、途中何度か声を張り上げて“The Beatles”ナンバーを唄う。
最後は数日前に作ったという新曲「かわいい歌」。ここでも“The Beatles”のフレーズがしばしば挿入される。
CHABOが高校時代に通っていた国立の大学通り、そこを通りながら抱いていた“The Beatles”への想い。

ここでCHABOはおおはた雄一と山口 洋をステージに呼び込み、三人でのセッションが始まる。
まずはおおはた君ヴォーカルで「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」。Funkyでゴキゲンな演奏。
三人のギタリストが時にはリズムを刻み、時にはソロをとり、激しくぶつかり合っている感じ。
次は洋がギターをバイオリンベースに持ち替え、おおはた君のレパートリーで「火のそばに」。
おおはた君の乾いた音色のギターに合わせて、CHABOがスライドギターを決めまくる。
続いてCHABOがマンドリンを手に取り、洋のヴォーカルで「遠い声」。Truman Capote好きの洋が書いた曲。
間奏ではおおはた君がギターソロ・・・これがなんとも味がある。CHABOのマンドリンと絶妙なアンサンブル。
「俺とおおはた君みたいな優柔不断なヤツらといると、洋はイライラしているだろ。
だから俺たちのバンド名は“山口 洋とイライラボーイズ”だ」とCHABOは言って「12小節のクリスマス」。
ここでもBluesのコード進行に乗せて、三人でソロ合戦。それぞれの音楽のルーツが垣間見える。
そして今日のためにCHABOが書いてきたという新曲「Hey, John」。ステージにJohnへの想いが溢れる。
最後は洋が唄う「満月の夕」。洋の唄声に二人のコーラスが重なり、言葉が心に沁み渡っていく。
演奏が終わるとCHABOはすぐにマスクを着用。「来年はきっとハッピークリスマス」という言葉が印象に残った。
予想よりずいぶんたっぷりと演ってくれて、22時40分過ぎに終了。

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