仲井戸麗市「無観客生配信ライブ Online Acoustic Solo Stage [CHABO Route69 2019TOURのいわき再演の約束ライブ]」南青山 MANDALA
今日は仲井戸麗市「無観客生配信ライブ Online Acoustic Solo Stage
[CHABO Route69 2019TOURのいわき再演の約束ライブ]」を配信で観る。
2019年6月から12月にかけて、CHABOは「CHABO Route69 TOUR」を全国で開催した。
10月17日のCLUB SONIC IWAKI公演は折からの台風19号によっていわき市が甚大な被害を受けたため、
2020年3月に延期されたが、新型コロナウイルス感染症の影響により更に2020年7月に延期となった。
しかし、その後もコロナ収束の見通しが立たない状況から、「収束した折には必ずCLUB SONIC IWAKIでの
ライブを開催する」ことをCHABOは約束し、いわき公演は中止となってしまった。
あれから一年が経過し、相変わらず先の見えない状況が続くため、「CHABO Route69 TOUR」の再演を
TOURのセットリストとほぼ同じ内容で無観客生配信ライブで行う・・・それが今回のライブの趣旨。
CHABOはいかにして約束を果たしてくれるのか? 注目しながらパソコンを立ち上げた。
予定通り18時に開演。
後方の壁にまぁ~るい地球が映し出されたステージ。いつもの感じでCHABOが登場。
まずは今日のライブの趣旨を話す。まったく同じとはいかないけど、こんな感じというので演奏したいとCHABO。
そしてK.Yairiのギターを手に取り、「Final Curve」から演奏がスタート。なんだか懐かしいなぁ~この感じ。
続いて「おととしの歌詞のまま唄おう」と言いながら「Blues Is Alright」。もちろん画面越しにコール&レスポンス。
お馴染みの「王~! 長嶋!」まで飛び出して、CHABOも「そうそう!こんな感じでやってたのを思い出した」と。
「ツアーではここで『オーイっ!』を演っていたけど、今日はこっちの気分」ということで「ヒッピー・ヒッピー・シェイク」。
いつもはバリバリのFunkチューンという感じのこの曲だけど、今夜はロッキンな雰囲気のアレンジ。
「配信はもう一年やってるんだって。全回観てくれてる人いるのかな? 俺は全回来てます」とCHABOは言い、
ツアーで演奏する候補に挙がっていたけど演らなかったという「Holiday」をリズムボックスをバックに演奏。
この曲だけCHABOはチェットアトキンスSSTをプレイ。なんとなくホッとする感じの音色。
ここでカバー曲「Tennessee Waltz」。日本語の歌詞をつけて唄うのは配信ではNGということで歌詞を朗読。
画面にはレコードジャケットが映し出され、朗読の合間にギターをつま弾く。苦肉の策だけど、これがすごくイイ。
「ツアーの感じを思い出して来たなー」とCHABOは言い、“ザ・テンプターズ”のナンバー「エメラルドの伝説」。
ツアーでもずっと語られていたショーケンにまつわるエピソードを話すCHABO。ショーケンに対する想いを感じる。
続いて「ティーンエイジャー」。途中で曲調がガラリと変わるアレンジ。「お茶の間の皆さん」のコーラスが聴こえる。
それからリズムボックスをバックにRCの「お墓」。ツアーで「RCの中でもマニアックな曲」と紹介していたとCHABO。
ギターをチェットアトキンスCEに持ち替えて、RCをもう一曲「忙しすぎたから」。ステージに蝉の鳴き声が響く。
ここで「観てくれているみんなにプレゼント」という事で、清志郎と2006年4月に録音したというデモテープを流す。
今日のためのスペシャルな企画。そしてその後、リズムボックスをバックに「毎日がブランニューデイ」を演奏。
再びカバー曲でTom Waitsの「Ol '55」。有山じゅんじと書いた歌詞、唄えないので朗読。これもまた良し。
次は「やせっぽちのブルース」。いつもとは違うリズムパターンをバックに、いつもとはちょっと違うアレンジ。
いつもは疾走感あふれる曲が、ちょっとだけ落ち着いた雰囲気のブルースナンバーに進化している。
続く「打破」も、いつもとは違うアレンジ。ギターはほとんどリズムを刻まず、朗々と唄いあげる感じ。
「思い出がたくさんあるって、それだけ生きたという事だからイイと思う」とCHABOは言い、
Bruce Springsteenのカバーで「Hungry Heart」。こちらも朗読だけど、これまたものすごくイイ。
ツアーの再現と言いつつ、ここでCHABOは数日前に書いたという新曲「コミットメント」を披露。
コード進行というか、メロディーラインというかが、ちょっと変わった感じがするナンバー。
CHABOはツアーで行ったサイン会、そこで出会ったあるファンへの思いを話したあと、
本編最後は「いつか笑える日」。いつも以上に心に沁みる唄声であった。
5分ほどのインターバルをはさんで、「おまけ」のコーナーが始まる。
白い「CHABO 69」ツアーTシャツに着替えたCHABO。「みんなが着ているのを見て嬉しかった」とポツリ。
演奏は「ノンシャラン」からスタート。ちょっとばかりラフな感じで、つぶやくように弾き語る。
「デモテープを残したい」という気持ちで作ったという「Dessin」シリーズ、
その中から「Hey JOHN !」をカラオケをバックに演奏。回り出したミラーボールがステージを照らす。
続いて「いい事ばかりはありゃしない」。麻布にあったスナックで清志郎からこの曲を初めて聴かされ、
サビの部分をどうするかしばらく悩んだけど、今の形になって良かったとCHABOは話す。
そして「これは初めて話すけど、個人的にはこんなフィーリングが元になっている」とCHABOは言い、
エッセイ集「だんだんわかった」から「64年型タイプライター」を朗読してから「雨あがりの夜空に」。
間奏ではステージを降りてオモチャのギターを弾きまくるCHABO。そして後半はマチャミさんがヴォーカル。
CHABOは「この曲は俺が唄っていかないと・・・と思って唄ってきた」とも。いつも以上に気持ちの入った演奏。
続いて「ガルシアの風」。ツアーではラストに演奏されていたナンバー。ツアーではCharlie Hadenの曲をバックに
朗読していたけれど、配信では流すことが出来ないので「9月の素描」をバックにリーディング。
曲が終わるタイミングとリーディングが終わるタイミングが、ぴったりと合うところがスゴイ。
「最後にプレゼント」とCHABOは言い、チェットアトキンスCEを弾きながら「プレゼント」を唄う。
エンディングSEは「Memory (ballad of P)」。村上“ポンタ”秀一に捧げたインストナンバー。
ポンタがブラシをプレイしている姿をイメージして書いたというCHABO。
「CHABO Route69 TOUR」の再演だけにとどまらず、いろいろな要素が散りばめられたライブ。
21時20分ごろ終了。約束以上のものを届けてくれたCHABOに感謝。
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