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2021年8月23日 (月)

ケムリ研究室 no.2「砂の女」三軒茶屋シアタートラム

遅めの夏休みもそろそろ終盤。
昼は録画しておいたライブ番組をひたすら観まくる。
そして夕方になって出かける。

今日は三軒茶屋シアタートラムへ、ケムリ研究室 no.2「砂の女」を観に行く。
ケラリーノ・サンドロヴィッチと緒川たまきによる演劇ユニット“ケムリ研究室”の第2回公演。
KERAさん関連の芝居は軒並み中止という残念な状況ではあるけれど、
“ケムリ研究室”の公演は昨年9月に続いてなんとか無事に開催される運びとなった。
三軒茶屋へ行くにはいくつか方法があるけれど、世田谷線で行くのが何と言っても楽しい。
のんびりと路面電車に揺られながら、ちょっとした旅気分を味わう・・・最高だ。
小腹が空いたので「包包」でカレーまんを買って立ち喰い。ちょっと変わっているけど美味しい。
開演時間が近づいてきたので、会場のシアタートラムへ。キャロットタワーの1階、こんな所にあるとは!
今日の席はL列20番、ステージ上手の最後列。だけどキャパ248人なので、ステージはよく見える。

予定通り18時に開演。
ステージ下手の高い場所に、DJブースのような感じで演奏担当の上野洋子さんがスタンバイ。
ステージ中央には一棟の小屋。その周り全てが砂の壁で囲まれているというシチュエーション。
主人公の男(仲村トオル)は昆虫採集を目的にこの地を訪れたが、村人の策略によって軟禁されてしまう。
そこに住む女(緒川たまき)は当然のように男を受け入れ、二人の共同生活が始まる。
砂は小屋の中にまで入り込み、その湿り気で全てを溶かしてしまう。砂をかき出すこと事が毎日の仕事。
生きるために砂をかき出しているのか? 砂をかき出すために生きているのか?
男は何度も脱出を試みるが失敗し、何が正しいのか次第にわからなくなってしまう。
安部公房原作だけど、KERAさんらしい雰囲気が漂う作品。集中して一気に観たという感じ。
薄暗い照明とプロジェクションマッピングが、精神をかき乱す「砂」を見事に表現していた。
一幕:82分、二幕:74分、15分の休憩含めて2時間51分という長さも丁度良かった。
規制退場で会場を出るとき、ロビーにKERAさんを発見。感想を伝えたかったけど、この御時世なのでガマン。

シアタートラムの「トラム」は市街電車という意味。だから世田谷線の改札まで1分もかからない。
電車を一本見送って、のんびりと座って帰る。外はすっかり暗いので、昼間ほどの楽しさは無いけど。
京王線乗換駅の下高井戸駅でちょっと寄り道。駅周辺を歩いてみたけど、21時過ぎではどこも真っ暗。
大好きな「紅とん」は3月で閉店して、火鍋屋になっていた。思い出深い店だけにかなりショック。

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