映画「キネマの神様」TOHOシネマズ渋谷
今日はTOHOシネマズ渋谷へ、「キネマの神様」を観に行く。
松竹映画100周年記念作品、監督は山田洋次、主演は志村けん。
ということで2020年3月にクランクインしたけど、コロナ禍で撮影が中断。
主演が志村けんから沢田研二に交代して、ようやく公開にこぎつけた作品。
なんとも言えない特別な想いを抱きつつ、映画館へと足を運んだ。
物語の中心は、無類のギャンブル好きのゴウ(沢田研二)。
妻の淑子(宮本信子)と娘の歩(寺島しのぶ)にも見放されたダメ親父。
そんなゴウも若いころ(菅田将暉)は助監督として、映写技師のテラシン(野田洋次郎)をはじめ、
時代を代表する名監督やスター女優の園子(北川景子)、撮影所近くの食堂の看板娘・淑子
(永野芽郁)に囲まれながら夢を追い求め、青春を駆け抜けていた。
しかしゴウは初監督作品の撮影初日に転落事故で大怪我をし、その作品は幻となってしまう。
ゴウは撮影所を辞めて田舎に帰り、淑子は周囲の反対を押し切ってゴウを追いかけて行った。
それから約50年。歩の息子の勇太(前田旺志郎)が、古びた映画の脚本を手に取る。
その作品のタイトルは『キネマの神様』。それはゴウが初監督の時、撮影を放棄した作品だった。
勇太はその脚本の面白さに感動し、現代版に書き直して脚本賞に応募しようとゴウに提案する。
最初は半信半疑で始めたゴウであったが、再び自身の作品に向き合い、遂には脚本賞を受賞する。
体調を崩して受賞式には出られなかったゴウ、そんなある日、大好きな映画を観ながら息をひきとる。
(上映時間:125分)
ゴウとテラシンをはじめ、映画を好きな人々の気持ちが痛いほど伝わってきた。
好きなモノがあるということは、生きているうえでそれ以上無い幸せなんだと思った。
そしてコロナのために亡くなった志村けんさんへの思い。ジュリーが唄う「東村山音頭」は泣けた。
ラストシーンは予想通りだったけど、知らず知らずのうちに涙が溢れた。素敵な映画だった。
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