仲井戸麗市「音楽生活50周年記念ディスクジョッキーナイト CHABO Rock and Roll 50 years DJ Night!! 思えば遠くに来たもんだ Vol.1」南青山MANDALA
今日は仲井戸麗市「音楽生活50周年記念ディスクジョッキーナイト
CHABO Rock and Roll 50 years DJ Night!! 思えば遠くに来たもんだ Vol.1」を配信で観る。
昨年から巻き起こったコロナ禍の中、CHABOはコンスタントに配信ライブを行ってきたけれど、
配信は他の人の曲をかけられないという制約があり、DJナイトは昨年の2月以来ずっと行われて来なかった。
しかし今回、自身のこれまでの活動を振り返る形で自身の曲をかけながらDJナイトが行われる事になった。
もちろんライブが一番好きだけど、DJナイトも大好きなので、今回のシリーズはかなり嬉しい企画。
ほぼ予定通り、20時を少し過ぎたころ開演。
ステージ中央に置かれたテーブルの前に腰掛けるCHABO。黒縁のメガネをかけている。
10月9日はCHABOの誕生日だったということもあり、ステージには花が並べられている。
CHABOは今回のDJナイトを開催する事になった経緯を話し、いよいよ本編がスタート。
今夜は1970年代、CHABOが“古井戸”として活動していた時代を振り返っての内容。
まずは著書「だんだんわかった」から“古井戸”について書かれた「古井戸というBAND」を朗読。
そして「青い森」で演奏していた頃の写真を紹介しながら、「fluid yesterday's」より「750円のブルース」。
CHABOはテーブルに置かれたCDラジカセを操作して曲をかける。曲がかかっている間、画面にはジャケット写真。
“古井戸”がエレックレコードからデビューしたいきさつを話して、ここからはアルバム「古井戸の世界」の曲をプレイ。
「ろくでなし」をかけようとしたのに、違う曲をかけてしまうところがCHABOらしくてイイ(と言っては失礼)。
初期の代表曲だという「ちどり足」を「古井戸ライブ」から、そしてCHABOくんの幼い叫びという紹介で「何とかなれ」。
続いて2枚目のアルバム「オレンジ色のスケッチ」の曲を、当時のエピソードを交えてプレイ。
アルバムジャケットの写真は狭山にある小坂忠さんの家を借りて写したという話をしてから「お正月だよ」。
いろいろな曲を聴いているけれど、ボサノバも当時聴いていたとCHABOは言い、ボサノバタッチの「ねむけざまし」。
そして竹中直人の話から、彼が自主制作でプロモーションフィルムを作ったという「ポスターカラー」をかける。
CHABOはギターを手に取り、この曲は“The Beatles”の「The Fool On The Hill」の影響を受けたという話を披露。
Charや山口冨士夫に出逢ったのはこの頃ということで、当時の印象やエピソードをメモを見ながら話す。
次に1973年に発売されたサードアルバム「ぽえじー」の曲をセレクト。
伊藤社長の私物だというレコードを手に取って紹介するCHABO、相変わらず扱い方が雑(汗)。
当時あまり好きではなかったという「落葉の上を」、のちになってその良さに気づいたというCHABO。
CHABOが歌詞を書き、ジョン山崎が曲を書いた「らびん・すぷーんふる」に続いて、
加奈崎さんが作ったという「東京脱出」を「古井戸ライブ」からライブ・バージョンでプレイ。
とても重たい歌詞を加奈崎さんが叫ぶように唄う。“TRAFFIC”の曲のコードの響きが好きで作ったらしい。
「このフィーリングが“古井戸”の本質。その共通点があったから“古井戸”は10年間続いたのかな」とCHABO。
それとは正反対の穏やかな曲「おやすみ」をかけて、「ぽえじー」のパートは終了。
“古井戸”のオリジナル・アルバム6枚のうちまだ3枚しか紹介していないけど、既に2時間近く経過。
「自分のバンドを振り返ると、人生を振り返っているみたい」とCHABOは言い、「fluid vol.4 四季の詩」の紹介へ。
テレビに出演した際にいろいろな事件を起こしたという話から、CHABOは「讃美歌」の詩をギターを弾きながら朗読。
橋本 治がデザインしたジャケットを紹介しながら、DVD「ライブ帝国」から「ひなまつり」の映像を流す。
「俺たちは恰好が派手だったから関西フォーク系の奴らには嫌われていただろうけど、加藤和彦さんがすごく
良くしてくれた」とCHABOは話し、Funkyなアレンジとなったスタジオバージョンの「ひなまつり」をかける。
「みんな大丈夫? 気がついたらもう10時らしいね」と言ったあと、「ラブソング」の「works」セルフカバー・バージョン。
そして壇ふみ・田中邦衛主演のテレビドラマ「泣かせるあいつ」のモチーフとなった「四季の詩」をプレイ。
この頃おおくぼさんと結婚したという話から、当時の暮らしとその思いを饒舌に語るCHABO。
そして山本剛トリオとがっぷり組んで作ったという5枚目のアルバム「酔醒」から「飲んだくれジョニイ」を紹介。
2015年9月に行われた「MY NAME IS CHABO」での36年ぶり“古井戸”のライブ映像。
「当時は重いと思っていたけれど、加奈崎さんらしい曲だなぁ~」ということで「おまえと俺」。
そして「ファンのヤツが送ってくれた(笑)」という山本剛トリオと写した写真を見ながら「スーパードライバー5月4日」。
普段演奏しないエイトビートを一生懸命演奏してくれたという山本剛トリオのドラマーは山木秀夫なのだそうだ。
続いて“ピチカート・ファイヴ”の山木秀夫が「酔醒」について書いた文章を読み上げたあと「黄昏マリー」をかける。
そして“古井戸”最後のスタジオ盤「SIDE BY SIDE」。既にRC参加が決まっていた時期のアルバム。
まずは「DATE SONG」をミニギターを弾きながら唄う。「なんか半端にシティポップを狙ったのかな?」とCHABO。
続いて「跳ねるリズムを演りたかったのかなぁ~」と言いながら、「Rhythmic Lullaby」をかける。
アルバム紹介のラストを飾るのは「さよならマスター」。現在のMANDALAの近くにあった店のマスターがモデル。
そして解散コンサートの日に発表した新曲だという「いつか笑える日」を、2015年10月の諏訪でのライブ映像から。
こんな映像が残っているとは驚き。固定カメラの資料映像だと思うけれど、復活“古井戸”が鮮明に記録されている。
CHABOはフジロックでUAに会ったとき、「キミの詩がすごくイイと思いました」と伝えたいうエピソードを話し、
「自分が思ったことは伝えられるチャンスがあったら伝えたい」としみじみと語る。
CHABOのフジロック出演に関してはちょっと疑問に思っていたところもあったけど、
その答えをさりげなく言ってくれたような気がした。そういう思いだったんだね・・・ありがとうCHABO。
最後に「サンキュー!」と手を振って、23時38分に配信は終了。
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