カルメン・マキ&OZ「夢見る頃を過ぎて ~空へ 2021~」Zepp Haneda
今日はZepp Hanedaへ、カルメン・マキ&OZ「夢見る頃を過ぎて ~空へ 2021~」を観に行く。
2018年に一夜限りの復活を遂げた“カルメン・マキ&OZ”、なんだかんだで毎年観られるのは嬉しい。
会場のZepp Hanedaは2020年の夏にオープンしたライブハウス。行くのは今回が初めて。
とうことで早めに行ってあたりを散策することにした。都営大江戸線と東京モノレールを使って約1時間。
天空橋駅は何もないところ。商業施設の「HANEDA INNOVATION CITY」はまだまだ開発中という感じ。
楽しみは羽田空港を飛び立つ飛行機が至近距離で見られたり、足湯があったりする程度。
これからに期待!というところかな。だけど退屈することなく、時間を潰すことが出来た。
16時40分ごろ会場入り。今日の席は1階F列26番。ステージ上手、シゲのベースアンプの真ん前。
ベース好きの自分としてはこれ以上ない最高のポジション。ステージには“CARMEN MAKI&OZ”のバックドロップ。
開演時間まで少し余裕があるので、新しいハコへ行った時には恒例の館内探検。
館内は全体的に他のZeppと同じ構造。フラットなフロアでだだっ広い。後方の数列のみ一段高くなっている。
今日は6列目だから良いけど、後方は見にくいだろうと思う。ロビーとトイレは激狭。そんなところも他のZeppと同じ。
キャパシティは座席使用で1040人。今日は間隔を空けずにびっしりとお客さんが入っている。
予定通り17時ちょうどに開演。
荘厳なオープニングSEと共に、ステージ下手にGuitar:春日博文、Drums:武田“チャッピー”治、
上手にKeyboards:厚見玲衣、Bass:川上シゲ、そして中央にVocal:カルメン・マキがスタンバイ。
そして厚見さんが「六月の詩」のイントロを弾き始める。なんとも重厚なオープニング。
シゲは白のプレシジョンベース、ハチはワインレッドのSGをプレイ。相変わらずもの凄い爆音、そして音圧だ。
マキさんは黒を基調にしたシブめの衣装。顎の下にずらしたマスクが、お洒落なワンポイントになっている。
続いて「午前1時のスケッチ」。マキさんはグッと腰を落とし、相撲の四股を踏むような感じで気合を入れる。
「2018年に41年ぶりに再結成して、ご好評に応えて今年で四回目になりました」とマキさん。
「こんな遠くまで、何も無い辺鄙なところまでおいで下さってありがとうございます」との言葉には大いに納得。
次の曲は「Image song」。ここまでずっとファーストアルバムからの選曲が続いている。
マキさんの唄にハチと厚美さんが声を重ねる。エンディングのマキさんの伸びやかな唄声に聴き惚れる。
ここで“NOIZ”のナンバーから「EVEの夜」。元基先生とはまた違った、マキさんのヴォーカルが素敵。
インスト・ナンバーの「Blue-Tange」をはさんで、第1部最後の曲は「閉ざされた町」。
ステージバックに映し出される高層ビルの群れが、次々と朽ち果てては再生されていく。
まさに「閉ざされた町」という雰囲気の鬼気迫る演奏。第1部は55分ほどで終了。
30分ほどの休憩をはさんで、18時25分ごろ第2部が始まる。
ステージ中央にメンバーが並んで座り、アコースティックセットで「南海航路」。
マキさんはヒッピー風の衣装にチェンジ。なんともマキさんにピッタリの雰囲気でイカしている。
ステージ上のモニターがハウリングを起こしていたらしく、ハチが途中で演奏を止めてやり直し。
ハチが使っているアコースティックギターは、1930年生まれのギブソン。ちょっと枯れた音が素敵に響く。
ハチはギターを白いストラトに持ち替え、アルバム「閉ざされた町」から「振り子のない時計」を演奏。
ここでシングル「午前1時のスケッチ」のジャケット写真にまつわる今だから話せるエピソードを暴露。
そしてハチがウクレレを手に取り、お客さんの手拍子と共に「きのう酒場で見た女」。こういうOZもまたイイ。
続いてマキさんのソロ曲「夜の虹」。昔の曲だけではない、現在進行形のOZが感じられて嬉しい。
アコースティックセットはこれで終わりとなり、シゲのベースソロをフィーチャーしたインストナンバーが始まる。
そして荘厳なオルガンのイントロから「火の鳥」。重たくブ厚いサウンド、なんだかもの凄いモノを観ている。
それにしてもマキさんのヴォーカルが凄い。再結成OZの中でも一番ではないか? まだまだ進化し続けるOZ。
次に「難しい歌なので、みんなの力が必要です」というマキさんの紹介で「26の時」。
その言葉通りシャウトあり語りありで、目まぐるしく展開していく。ハチと厚見さんのコーラスもいい。
エレクトリックセットではずっとSGを弾いていたハチが、この曲だけモスグリーンのストラトをプレイ。
そして静かに「昔」が始まり、次第に激しく厳かに演奏が繰り広げられていく。完全なるプログレッシブROCK。
演奏はそのまま「空へ」と続く。ステージバックに映し出される空の映像と共に、曲のイメージが膨らんでいく。
ものすごい迫力の演奏に、拍手がしばらく鳴りやまない・・・本当に凄まじい演奏。これにて本編は終了。
アンコール、メンバーが再びステージに登場。
メンバー紹介をはさんで、「この曲を聴かないと帰れないんでしょ」とマキさんは言って「私は風」。
そうだよなぁ~OZと言えばやっぱりこの曲。本当にカッコいい。これまで座っていたお客さんもスタンディング。
曲の後半では、ハチが「今日のレパートリーに無い曲を一曲だけ」と言って「とりあえず.......ロックンロール」を唄う。
続いて「今日はファイナルなので、滅多に演らない曲を」という紹介で「Lost Love」。
ちょっと地味な雰囲気の曲だけど、これまたマキさんのヴォーカルがもの凄くて圧倒される。
アンコールの拍手が鳴り続ける中、「みんなにお会いできて本当に嬉しかった」とハチ。
最後に恒例となっている記念撮影をして、20時05分過ぎにライブは終了。
終演後は規制退場。駅までの道はそれなりの混雑だったけど、東京モノレールはすごく空いている。
羽田空港から帰る人は急行を使うだろうから、各駅停車しか停まらないロケーションが幸い。
ライブの余韻に浸りながら、のんびりと帰るにはちょうど良かったかな。
初台オペラシティでプチ打ち上げ。「HUB」は混んでいたので「大戸屋」へ。
21時30分に入店後すぐにラストオーダー、22時閉店だったけど、それなりに満喫できた。
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