VA「CONCERT FOR KATSUHISA HATTORI サウンドメーカー服部克久の世界」新国立劇場 中劇場
今日は朝から映画「バカヤロー!」のビデオを観る。
この作品はDVD化されていないので、VHSビデオを「渋谷フィルムコレクション」で借りてきたのだ。
シリーズで借りて1~4まで観たけど、やはり初期の作品の方がおもしろいな。
4は作品のコンセプト自体が変わってしまったように感じられて、いまいちだった。
夜になって出かける。
今日は新国立劇場へ、「CONCERT FOR KATSUHISA HATTORI サウンドメーカー服部克久の世界」を観に行く。
服部克久といえば日本の有名な編曲家。その程度の知識しか無いけど、そのサウンドには多く触れてきた。
テレビを何気なく観ていれば、彼が手掛けた「美しいサウンド」がたくさん流れてくる。それを聴いて育ってきた。
昨年の6月に亡くなった服部克久氏を偲んで開催されるコンサート、今日と明日の二日間開催されるが、
山下達郎と竹内まりやがゲスト出演すると聞き、かなりお高いチケットだけど迷わずゲットしたのだ。
会場の新国立劇場は家から歩いて10分の距離。それなのに劇場内へ入るのは初めて。
中劇場ってどこから入るんだっけ?と思っていたら、いつも見ていたところからなのね。
17時40分ごろ会場入り。広いホワイエを抜けると、キャパシティ1038席のこじんまりとした客席。
2階席も含めて、どの席からもステージが近くて観やすそう。ステージは緞帳で覆われている。
今日の席は1階13列18番。ステージ下手のかなり端、ステージがちょっと見切れるポジション。
客席の両サイドは空席が設けられているけど、座席の間隔を空ける事なくフルキャパで入っている。
ほぼ予定通り18時過ぎに開演。
穏やかな鐘の音と共に緞帳が開くと、ステージには“音楽畑スペシャルオーケストラ”の皆さん。
ドラム、ベース、ギター×2、キーボード×2、ピアノというバンドを中心にして、
管楽器、弦楽器、ハープ、パーカッションが40名以上。ステージ中央には指揮者の服部隆之氏。
TBSアナウンサー安住紳一郎とのトークをはさみながら、次から次へと演奏が繰り広げられる。
まったく前提知識はないのに、聴き覚えのあるメロディーが続く。やっぱり生活に染み付いている。
個人的にフルオーケストラをナマで聴くのは今回が初めて。そのサウンドの完成度に思わずぶっ飛ぶ。
その道のプロの音は、ジャンルを問わずやはり凄いんだな。まだまだ知らない音楽はたくさんある。
オーケストラだけの演奏に加えて、ゲストミュージシャンが入れ替わりで参加する。
すごいギターを弾く人だなぁ~と思ったら渡辺香津美だったのにはちょっとビックリ。
“サーカス”はいつの間にか6人に増えていて、相変わらず素敵なハーモニーを聴かせてくれた。
中でも一番印象に残ったのは二胡の演奏。ものすごく繊細で綺麗な音が出るんだなぁ~と感心した。
18時開演で前半は1時間20分、15分の休憩をはさんで後半は1時間35分。
山下達郎と竹内まりやは、後半の中盤ぐらいに登場。服部克久氏の功績を振り返るVTRが流れる中、
ステージ上では大がかりなセットチェンジ。なんと達郎バンドが演奏するということらしい。
ステージ下手にあったピアノが上手に移動され、ステージ中央にはドラムセットがセッティングされる。
そしてDrums:小笠原拓海、Bass:伊藤広規、Guitar:佐橋佳幸、Piano:難波弘之がスタンバイ。
いつものスタイルで登場した達郎、服部克久氏との思い出を話したあと「ずっと一緒さ」を唄う。
そして「私と服部先生とをひきあわせてくれた人」と達郎がまりや様をステージに呼び込む。
ラメの入った黒いロングドレスで登場したまりや様、服部先生へ感謝の言葉を述べてから「駅」を披露。
こだわりのバンドセット持ち込み、それにオーケストラが加わって、本当にいいモンが観られた。
クライマックスはあっという間に終わってしまったけれど、その後も素晴らしい演奏が続いていく。
安住アナが「TBSの番組では一番に思い浮かべるでしょう」と紹介して始まった「ザ・ベストテン」のテーマ。
この曲を生演奏で聴けるとは思っていなかった。こいつはかなり気分が上がる。
そして服部隆之氏の娘である服部百音さんのバイオリン。この世の物とは思えない美しい響き。
「音楽で充分語りつくしたので、これ以上話すことは無い」という服部隆之氏の挨拶に続いて、
ラストの曲は服部克久作曲「ル・ローヌ」。隆之氏が自らピアノを弾いての感動的なフィナーレ。
ものすごく大きな拍手に包まれて、コンサートは21時10分過ぎに終了。
意外と遅い時間になってしまったので、もう呑みに行けないかな?と思ったけど、
「日高屋」が22時ラストオーダーというので軽く打ち上げをする。
若干の不自由さはありながらも、ようやくこのパターンが戻ってきたな。
いつものように呑み喰いして、22時半にはおひらきにして帰宅。
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