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2022年5月17日 (火)

泉谷しげる×仲井戸麗市「ロックンロールハート」EX THEATER ROPPONGI

火曜日、「おはよう」と言うには憚られる時間に起きる。
だけど今日は休みにしたから大丈夫。久しぶりに寝坊したという感じ。
昼間はテレビを観たり、ライブレポを書いたり、いつも通りの時間。

夕方になって出かける。
今日はEX THEATER ROPPONGIへ、泉谷しげる×仲井戸麗市「ロックンロールハート」を観に行く。
待ちに待ったCHABOのライブ。2年3ヶ月ぶりにCHABOに会える。特別な夜、それだけで嬉しい。
千代田線で乃木坂駅まで行き、東京ミッドタウンへ寄り道してから会場へと向かう。
会場前で友達にバッタリ会う。今夜は久しぶりにいろいろな友達に会えるのも楽しみ。
18時30分ごろ会場入り。2階の庭園から入場する形だけど、並ぶこともなくスムーズな入場。
今日の席はB3階A列28番。ステージ上手側の端だけど最前列。ありがたい。
ステージ中央ブロックのA列はつぶされていて、配信用のカメラがスタンバイしている。
客席は一席飛ばしに座るスタイル。それでも最後列までビッシリお客さんが入っている。

予定通り19時ちょうどに開演。
ステージ上手から泉谷、下手から白地に黒いドットのシャツを着たCHABOがステージに登場。
CHABOが出てきた瞬間に泣くかな?と思っていたけれど、意外と冷静な自分。
泉谷と一緒なのが良かったのかもしれない。だけど久々に観るCHABOはやはり最高に素敵。
「気持ちを入れて頑張りますので、よろしくお願いします」と泉谷が言うと、CHABOはギターをつま弾く。
前半は椅子に腰かけた泉谷がヴォーカルをとり、それにあわせてCHABOがギターを弾く“古井戸”スタイル。
今日のセットリストはすべてCHABOが決めたそうで、泉谷に発言権はまったく無かったとのこと。
それでも“古井戸”の「落葉の上を」やCHABOのワールドミュージック「キューバの唄」を、
オリジナル以上のオリジナリティーを持って唄う泉谷はさすがとしか言いようがない。
「配信ライブは喋り声が小さい」と文句を言いながら、やたら大声で話す泉谷。相変わらずだな。
「今を生きる」「春のからっ風」「行きずりのブルース」と、初期の名曲を続けて唄って前半は終了。

ここでひとまず泉谷は退場し、CHABOひとりでの演奏が始まる。
ここまでCHABOはほとんど唄わず話さずだったから、改めて今日という日のありがたさを実感する。
CHABOは今回のライブを行うに至ったいきさつやコロナ禍での過ごし方について話したあと、
コロナ禍の自粛生活の中で出来ちゃったという紹介で「Distance」。当然ながら初めて生で聴く。
今回は感染対策のため大声での発声禁止のはずなのに、曲が終わるとなにやら大きな歓声が聴こえる。
と思ったら、ステージサイドに居る泉谷の声・・・ステージに居なくても存在感バッチリなのがスゴい。
CHABOは「ガルシアの風」「My R&R」と、もうステージ終盤か?と思わせるような曲を続けて演奏。
いろいろな思いがあふれて、演りたい曲がたくさんあるのだろう。淡々と唄う感じが逆にグッと沁みてくる。
ステージサイドで再び叫ぶ泉谷を、「うるさいから呼ぶね」とCHABOがステージに呼び込む。
「今日は照明がすごくキレイ」と言う泉谷に、「本当はもっと暗くして欲しいのに」と返すCHABO。
「暗くすると譜面台が読めない」と泉谷は思わず本音をポロリ。なんだかすごく納得。
泉谷が自ら「宝物だ」と言ったという「流れゆく君へ」を唄ったところで、CHABOはひとまず退場。
そして泉谷はギターをかき鳴らしながら、「カウントダウン」「FRONT」を唄う。久しぶりに聴く泉谷の唄。
バンドで演るのもいいけれど、こうしてアコースティックギターだけで唄う泉谷もイイな。
「明日も今日の夢のつづきを」ではサビをみんなでコーラス。「自分のためにそっと唄え」というのがイイ。

ここで再びCHABOがステージに登場し、ふたり揃っての演奏がスタート。
まずはCHABOのレパートリーから「アイ・アイ・アイ」「打破」「ま、いずれにせよ」とハードタッチな曲が続く。
アップテンポの「アイ・アイ・アイ」は「どんな言葉より確かにお前の夜を突き刺したい」という歌詞にグッとくる。
「打破」は少しゆったり目のテンポでヘヴィーな雰囲気。泉谷のギターを叩く奏法がいいアクセントになっている。
「ま、いずれにせよ」はものすごいスピードでの演奏。それでもひとつひとつのフレーズを丁寧に弾き切るCHABO。
二人ともアコースティックギターで弾いているとは思えないハードなストローク。ひとつひとつの音がグサリと刺さる。
CHABOが泉谷を「リズムリードギター」と紹介したのは言い得て妙。まさにそんな感じの演奏。
「こんばんはLOSERです!」とCHABOが言うと、ここからはCHABOと泉谷“ふたりLOSER”のステージ。
そして「眠れない夜」「火の鳥」「国旗はためく下に」を立て続けに演奏。ド迫力の演奏に身体がうずく。
「しかもアコギで・・・だけど二人でアコースティックで演りたかったんだ」というCHABOの思い。
「マスクの中で唄ってよ」とCHABOは言い、RCのナンバーから「いい事ばかりはありゃしない」。
本編最後は「春夏秋冬」。CHABOが赤のフラットマンドリンを弾く。ちょっと“LOSER”っぽい雰囲気で良かった。
ステージを降りる際、泉谷は前のめりに転倒。ちょっとドキッとしたけど、どうやら無事でなにより。

アンコール、「仲井戸がまだ着替えてるんだよ」と言いながら、泉谷がひとりステージに登場。
「さっき思うように唄えていなかったから」と、もう一度「春夏秋冬」を演奏するサプライズ。これもまたライブ。
「平和ボケで何が悪いんだ。みんな好き勝手に、楽しめる人は楽しめばいいんだ」と吠える泉谷。
そして本日のイベントTシャツに着替えたCHABOが登場。着替えていない泉谷に文句をいくつか(笑)
CHABOはおもちゃのエレキギターを手にとって「雨あがりの夜空に」が始まる。お客さんは一斉に総立ち。
間奏のギターソロでCHABOはステージ前方へ。そしてこちらへどんどん近づいてくるではないか!
目の前数メートルまでやって来たCHABOと目が合った瞬間、自然と涙が溢れてきた。
やっぱりこれがライブなんだ。アーティスト、オーディエンス、スタッフ、カメラマン・・・いろんな人が居て成立する。
続いて「野生のバラッド」。後半は「二年間ガマンしてきたお前たちの思いをこめて」ということでジャンプ!
そしてしまいには連続ジャンプ。こればかりは何があっても変わらない。それで良いんだと思う。
最後の曲は「陽が沈むころに」。泉谷がおだやかに唄いあげ、CHABOがそっとギターを弾く。
「いい日、探してくれ!」と言うCHABO。名残惜しそうに、なかなかステージを去ろうとしない泉谷。
二人の思いがものすごく伝わってきた。素敵なライブは、21時55分ごろ終了。

終演後は友達と打ち上げ。こういうのも久しぶり。
「天串」という店に入ったら、別の友達に遭遇。
お店の方のおススメもあり、せっかくなので合流して呑む。とっても楽しいひととき。
24時ぐらいまで呑んで、乃木坂駅から千代田線に乗って帰宅。
興奮冷めやらず、風呂に入って呑み直しているうちに、いつの間にか寝落ち。

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