泉谷しげる×仲井戸麗市「ロックンロールハート」なんばHatch
今日はなんばHatchへ、泉谷しげる×仲井戸麗市「ロックンロールハート」を観に行く。
5月の東京公演に続いての大阪公演。平日開催ではあるけれど、仕事を午前中に切り上げて参加。
新幹線も久しぶりに乗る。なんだか完全に感覚が鈍っている。浦島太郎状態。余裕もって出かけたのは正解。
東京駅14時ちょうど発ののぞみ231号、乗車率は25パーセントというところ。それでもE席はほぼ埋まっている。
快適な車内、快適なひととき。読みかけの本を持って来たけど、リュックにしまったまま。
この「何をするでもなく、ダラダラと時をやり過ごす」こと、家に居るときには出来ないから。
16時30分に新大阪駅に到着。そのまま今夜泊まる「ニューオーサカホテル」へチェックイン。
可もなく不可もなくという感じだけど、駅からメチャメチャ近いのはありがたい。
しばらく部屋で休んだあと、西中島南方駅から御堂筋線に乗ってなんばへ。
せっかくなので道頓堀を散策。「たこ八」で食べたたこ焼きが有り得ないほどに旨い。
18時30分ごろ会場入り。エントランスにはCHABOの曲がBGMとして流れている。
エスカレーターを昇っていく感じとか、ロビーのグッズ売り場の眺めとか、ドリンクコーナーの雰囲気とか、
なんだかすごく懐かしい。なんてったって、2019年の「なにわブルースフェスティバル」以来の来日。
今日の席は1階C列11番、ステージ下手側のブロック。前の列が空席なので、実質的な最前列。
椅子は普段より二倍ほどの間隔を置いて並べられている。それでもお客さんはギッシリと入っている。
ほぼ予定通り、19時ちょっと過ぎに開演。
SE「夏の日の恋」が流れる中、ステージ上手から泉谷、下手からCHABOがステージに登場。
白地に黒いドットのシャツを着たCHABOがギターをつま弾き、「1/2 ブルース」で演奏がスタート。
「今日はデビューするつもりで演りたいと思う。いまごろデビューされても困るだろうが」と泉谷は言って「里帰り」。
前半は椅子に腰かけた泉谷がヴォーカルをとり、それにあわせてCHABOがギターを弾く“古井戸”スタイル。
「加奈崎ほど声が太くないけど」という泉谷に、「態度が太い」とツッコむCHABOが可笑しい。
それでも“古井戸”の「落葉の上を」やCHABOのワールドミュージック「キューバの唄」を、
オリジナル以上のオリジナリティーを以って唄う泉谷。そのバッキングに専念するCHABOもまたイイ。
東京に比べてMCは少なめ。発声禁止ではあるけれど、お客さんから野次が飛ぶのは関西ノリ。
「今を生きる」に続いて、泉谷の初期の名作「春のからっ風」。CHABOはスライドギターを決めまくる。
「行きずりのブルース」を演奏して前半は終了。ということで、ここでひとまず泉谷は退場。
そしてここからCHABOひとりでの演奏が始まる。
「やっと大阪に来れました。大好きなHatchで演るのは、2019年の“なにわブルース”以来になります」とCHABO。
まずはリズムボックスをバックに「Distance」。曲が終わると、ステージサイドの泉谷から大きな掛け声がかかる。
続いて「ガルシアの風」。東京では唄っていたけれど、今夜はリーディング。こいつがすごく心に沁みた。
もうステージ終盤か?と思わせるようなCHABOパートの選曲。次に演奏されたのは「My R&R」。
バキバキとアコースティック・ギターを弾くCHABO。ミスもあったけど、気持ちが入っているが故のように見えた。
そしてCHABOは「マイオールドフレンド、泉谷!」と叫んで、泉谷をステージに呼び込む。
「エレキで演ると普通になっちゃうから」ということで、今回の演奏は全てアコースティック・ギター。
誰かも言っていたけれど、CHABOの本領は断然アコースティック・ギターなのだと思う。
「流れゆく君へ」をゆったりと唄ったところでCHABOはひとまず退場し、泉谷ひとりのパートになる。
泉谷はギターをかき鳴らしながら、「カウントダウン」「FRONT」「明日も今日の夢のつづきを」を立て続けに唄う。
ここで再びCHABOがステージに登場し、ふたり揃っての演奏がスタート。
まずはCHABOのレパートリーから「アイ・アイ・アイ」「打破」「ま、いずれにせよ」とハードタッチな曲が続く。
全体的に東京よりラフな演奏。演奏がラフなのは大阪という土地柄に加えて、配信が無いからなのかも?
ステージ前にはフォトカメラマンすら居ない。今夜この場所に居る者だけが味わえる濃密なライブ。
泉谷のギターはCHABO曰く「リズムリードギター」。東京では譜面台でよく見えなかったけど、今夜はよく見える。
「ここからがもっと大変なんだよな」とCHABOは言い、ここからはCHABOと泉谷“ふたりLOSER”のステージ。
「眠れない夜」から始まり、「火の鳥」「国旗はためく下に」を立て続けに演奏。ド迫力の演奏に身体がうずく。
泉谷のヴォーカルを力強くサポートするCHABOのギター。コードストロークではなく、ゴリゴリと弾く感じ。
魂のこもった演奏とは、こういう事を言うのかな? いつものように泉谷の白いワイシャツは汗でびっしょり。
そしてRCのナンバーから「いい事ばかりはありゃしない」。サビはみんなでコーラス。これぐらいは良いでしょう。
本編最後は「春夏秋冬」。CHABOが赤のフラットマンドリンを弾いて、“LOSER”の下山のギターを再現。
セットリストは東京と完全に同じだけど、まったく違う印象なのがおもしろいと感じた。
アンコール、東京ではここで泉谷の「春夏秋冬」サプライズ演奏があったけど今夜は無し。
ふたり仲良くステージに登場して、CHABOがおもちゃのエレキギターを手に「雨あがりの夜空に」。
お客さんは一斉に総立ち。間奏のギターソロでCHABOはステージ前方へ。やっぱり興奮する瞬間。
続いて「野生のバラッド」。後半は「お前たちの大阪ジャンプを見せてくれ!」ということでジャンプ!
そして「俺の代わりにお前たちが!」と連続ジャンプ。泉谷のライブを観るからには、これがないと終われない。
最後の曲は「陽が沈むころに」。泉谷がおだやかに唄いあげ、CHABOがそっとギターを弾く。
名残惜しそうに、なかなかステージを去ろうとしない二人。鳴りやまない拍手。21時40分ごろ終了。
終演後は友達と二人で打ち上げ。
そうは言っても大阪は意外と閉店時間が早くて、店を探すのにひと苦労。
行きつけの「ゑびす屋」へ行こうとしたら、なんと閉店していた・・・ちょっとショック!
そのあとに串カツ屋「小鉄」が入っていたので、そこで呑むことにする。
串カツもどて焼きも酎ハイも美味しくて、しっかりと大阪を満喫。
0時を過ぎて終電がなくなってしまったので、タクシーに乗ってホテルへ戻る。
明日は早いけど興奮冷めやらず、2時ごろようやく就寝。
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