VA「どんと還暦祭 ~ウタの遺伝子~」恵比寿 LIQUIDROOM
今日は恵比寿 LIQUIDROOMへ、「どんと還暦祭 ~ウタの遺伝子~」を観に行く。
今年還暦を迎えるどんと、その60回目の誕生日にみんなで集まってお祝い出来る嬉しさ。
15時には在宅勤務を終わらせたけど、家を出たのはけっきょく17時過ぎ。
17時30分開場のところ、今夜は長丁場になりそうだから開演時間に合わせて行く作戦。
18時05分過ぎに会場入り。オールスタンディングのはずなのに、ステージ前が椅子席になっている。
整理番号A61番だから座れたなぁ~と思いつつ、フロア後方PA横の柵に寄りかかって観る事にした。
一段高くなっているからステージは観やすいし、意外とベストポジションかもしれない。
フロア後方のスタンディングエリアは空いていたけど、開演時間が近づくに連れてお客さんでビッシリ。
ほぼ予定通り、18時30分過ぎに開演。
まずは小嶋さちほがステージに登場して、「どんどは誕生日を大切にしていたから、
還暦に何もしないわけにいかないなぁ~と思った」と挨拶。声にエコーがかかって不思議な感じ。
そしてSandiiと女性ダンサー二人が、あちらの世界とこちらの世界をつなぐためのフラを披露。
「今日は二日分のセットリストなので、ゆっくり楽しまないと最後まで持たない」とちーこさんは言い、
知久寿焼をステージに呼び込む。知久さんはマンドリンを弾きながら、「昔むかし」「心の中の友だち」を唄う。
知久さんの独特な唄声が曲にものすごくマッチしていて、なんだかとってもあったかい気分になる。
オリジナル曲「小さなお話」を唄って知久さんは退場し、“踊ってばかりの国”の下津光史がステージへ。
ギターを弾きながら「でっかいうちで」を唄い、パーカッションのPeace-Kと「ひなたぼっこ」をセッション。
“踊ってばかりの国”は2020年1月の「どんと20周年祭-2020 魂の成人式-」で観たはずなんだけど、
あまり印象に残っておらず・・・だけど今回改めて下津さんの唄を聴いて、ものすごくイイなと思った。
オリジナルの「愛のバラード」も胸にグッときたし、ちょっとイカれた雰囲気も良かったし、気になる人に出会った。
ちーこさんが司会進行を務めながらライブは進んでいく。次に登場したのは“犬式”の三宅洋平。
パーカッションのPeace-Kと共に、ちーこさんのリクエストに応えて「きのうまでは男風呂 今日からは女風呂」を唄う。
それからオリジナルを一曲。三宅さんは政治活動家というイメージが強いけど、唄もすごく心に響いて来た。
続いて“ゆうらん船”の内村イタル。ナラくんのバンド仲間ということで、ネクスト・ジェネレーションという存在。
これまで登場してきたメンツに比べるとインパクトが弱いけど、「誰もいない」を丁寧に唄う様子は感銘を受けた。
そこに小山田壮平とDr.kyOnが加わり「トンネルぬけて」。kyOnのアコーディオンがもぅ~たまらない。
ここで内村さんは退場し、小山田壮平とDr.kyOnの組み合わせで小山田さんのオリジナル曲「サイン」。
小山田さんは“andymori”のギターだった人。全然聴いたことなかったけど、ヴォーカルがとっても素敵。
kyOnが弾くキーボードもキラキラと輝いていて、なんだかものすごくイイもの観たという感じ。
小山田さんが「あたたかい方へ」を唄ったあと、ステージには赤いハットをかぶった友部正人が登場。
友部さんは小山田さんと一緒に、友部さんのナンバー「どうして旅に出なかったんだ」を唄う。
本日初めて出逢ったという二人が綺麗にハモる様子は、ジーンと心に沁みた。
こうして第1部のアコースティック部門は、20時15分過ぎに終了。
休憩をはさんで、20時30分から第2部、ちーこさんが言う「ダンス部門」が始まる。
ステージにはDrums:岡地曙裕、Bass:永井利充、Keyboards:Dr.kyOn、Guitar:玉城宏志、
Percussion:Peace-K、Chorus:うつみようこがスタンバイ。永井さんの衣装が相変わらずサイケ。
「見せてもらうぜ~座っていても踊れるところ。聴かせてもらうぜ~大声出さなくてもシャウト出来るところ」と
永井さんは言い、それにふさわしい曲という紹介で「見返り不美人」から演奏はスタート。
思わず身体が反応して動き出す。目の前に居るお客さんも一斉に踊り出す。これぞボガンボの祭りだ。
続いてDr.kyOnがヴォーカルをとって「魚ごっこ」。大好きな曲が次から次へと・・・たまらないひととき。
ここからはヴォーカルが入れ替わり立ち替わり唄う展開。まずは友部正人が「朝は詩人」を唄う。
この曲は友部さんのオリジナルだけど、レコーディングに“BO GUMBOS”が参加しているとのこと。
うつみようこがヴォーカルで「さいあいあい」を演奏したあと、玉城宏志ヴォーカルで「だけどジュリー」。
うつみさんと玉城さんのやり取りは、まるで夫婦漫才を見ているような感覚でおもしろい。
このあたりからドラムが久富ナラと小関純匡に代わり、演奏はまずます加速度を増していく。
うつみようこが「かべ」を唄い、下津光史が上半身裸で「橋の下」を唄いあげ、「絶体絶命」でフロアを揺らす。
続いて小山田壮平がヴォーカルで「あこがれの地へ」。この曲に限らず、先ほどから自然と涙が頬をつたう。
「新たな伝説が生まれるかもしれません」というkyOnの紹介で、ステージに登場したのはTOSHI-LOW。
ピンクのドレッドヘアに緑色のメイク・・・ありし日のどんとを完全再現して「ポケットの中」「最後にひとつ」を唄う。
うつみさんに「何気分?」と訊かれ、言葉に詰まるTOSHI-LOW。待ち時間が長くて皮膚呼吸が危ないとボヤく。
次はうつみようこヴォーカルで「泥んこ道を二人」。kyOnがフライングVをかき鳴らし、岡地さんがホイッスルを吹く。
みんなあの頃のまま・・・楽しい!楽しい!楽しい! 僕の音楽の「楽」の部分はココにあるんだと実感。
そして佐藤タイジがハワイアンな恰好をしてステージに登場。すかさずうつみさんが「どうしたん?」とツッコむ。
「夢の中」を唄いあげたのはイイんだけど、レスポールのワウが効き過ぎてサウンド的には厳しいものがあった。
最後に三宅洋平がステージに登場。「カーニバル」を唄ってから「ダイナマイトに火をつけろ」。
現在の世界の状況をふまえて、歌詞がかなり変えられていた。
そしてアンコールへ。「ボガンボ」のハンドクラップでなく、普通の手拍子というところが隔世の感。
永井さんの「ありがとう! ナイスキャッチ!」という言葉が沁みる。そして沖縄に居るというラキタへ思いを繋ぐ。
永井さんはどんとへも「おめでとう!ありがとう!」と思いを伝え、「おめでとう」を語りかけるように唄う。
ベースを弾くのはちーこさん。みんなのどんとへの思いが、ステージとフロアに充満していく。
そしてステージには本日の出演者が勢ぞろい。「どんとマンボ」で踊りながら大団円を迎える。
ちーこさんは「今日で最後と思っていたけど、みんな楽しいからまたやろうかな?」と言い、
最後は小嶋さちほ+Sandiiでフラを踊りながら「波」。こうして22時50分過ぎに演奏は終了。
実に4時間半近くに及ぶライブ。だけど意外とあっという間に感じたのであった。
せっかくだから恵比寿で呑みたかったけど、遅くなってしまったので新宿まで戻る。
それほど暑くないし、気分がとても良いので、ブラブラと歩いて帰ることにした。
そして「磯丸水産」で打ち上げ。金曜日だからか、お客さんはけっこうたくさん居る。
ビールが美味しくてすぐに二杯を吞み干し、それから濃い目の黒ホッピーをグビグビと呑む。
気分が良くてかなり長居をしてしまい、家に帰ったのは2時半になってしまった。
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