仲井戸麗市「無観客生配信ライブ [チャボ古井戸時代の曲を唄う処暑]」南青山MANDALA
今日は仲井戸麗市「無観客生配信ライブ [チャボ古井戸時代の曲を唄う処暑]」を配信で観る。
このところ月一回のペースで行われているCHABOの配信ライブ、今月は“古井戸”の作品を唄い奏でるという。
まだまだ暑い日が続いているけれど、夏の終わりを感じる季節に聴く“古井戸”、最高のシチュエーション。
在宅勤務を早々に切り上げ、準備万端整えて開演時間を待つ。
予定より遅れて、19時04分に配信開始。
薄暗いステージに現れたCHABO、ちょっとロッキンなアレンジに変わった「飲んだくれジョニイ」を唄い出す。
続いて「こんばんは~古井戸でーす!」とCHABOは言って「らびん・すぷーんふる」。
「これまでやって来なかったけど、“古井戸”の楽曲をまとめて演ってみたいと思います」と今夜のライブの趣旨を話す。
「社長が『レアな曲をお届けします』と書いてしまった」とボヤきつつ、「終わりです」「待ちぼうけ」「夏が来れば」。
確かにCHABOの唄では聴いたことが無い曲ばかり。“古井戸”の感触を残しつつ、CHABOの唄に昇華されている。
ここで勝手に送ってこられたというリクエストに応えて「少年」。「俺の本質が出ちゃっている」とCHABO。
リズムボックスをバックに、間奏では歪みを効かせたギターソロ。確かにCHABOのディープな世界を感じさせる。
そして「雨の曲をいくつか集めてみた」とCHABOは言い、「抒情詩」「通り雨」「びしょぬれワルツ」を唄う。
波の音のSEと共にCHABOはベンチャーズをつま弾き、リズムボックスをバックに「Whisky Romance」。
続いて蝉の鳴き声を聞きながら「蝉時雨」。音源化されていない未発表曲だけど、思い切り“古井戸”の世界。
「蝉の鳴き真似が出来ないから土屋公平はダメだなぁ~麗蘭解散だな!」と言うCHABOが可笑しい。
そしてライナーノーツを朗読してから「love song」。CHABOは当時のプロデューサーへの不満をポツリ。
再びリクエストに応えて「夕立ち」。画面にはスナップショットが映し出され、独特なタッチで進行していく。
「ずいぶんレアな曲を演ってるねぇ~。これもリクエストをもらった」とCHABOは言って「ステーションホテル」。
どっぷりと深い“古井戸”の世界に、だんだんはまって行っているのがわかる。純粋だけど、どこか危うい世界。
「750円のブルース」をCHABOバージョンで唄ったあと、先日のジョイントライブで泉谷が唄った「落葉の上を」。
そして「デザインスクール」を朗読してから「ポスターカラー」。若き日のCHABOの思いが浮き彫りになる。
本編最後はリズムボックスをバックに「四季の詩」を唄って終了。
5分ほどのインターバルをはさんで「おまけ」のコーナーが始まる。
「いろいろな曲のリクエストがあった」とCHABOは言い、「花言葉」「さなえちゃん」を少しだけ披露。
そしてスライドバーを駆使しながら「ジェット機ビジネス」。これはまたレアな選曲で嬉しい。
「家に籠りがちなので、昔のことをたくさん思い出すんだけど、だいたいイイ事が出てくるなぁ~」とCHABO。
「うわの空」を唄ったあと「永い夢」。これは“古井戸”のラストコンサートで新曲として披露した曲。
次に「加奈崎さんは絶叫していたけど、今夜は思い切り抑えて、心で絶叫するよ」ということで「何とかなれ」。
CHABOの気持ちが移り変わっていく様子が、画面の向こうから伝わってくる。それほど“古井戸”は特別な存在。
続いて2019年に加奈崎さんの50周年記念ライブで披露した新曲「遠いSHA-LA-LA」を披露。
「古井戸、たくさんの思いがあります」というCHABOの言葉に、今夜のライブの全てがあるような気がした。
最後は「夜奏曲」「おやすみ」を続けて唄い、ギターの音色が響く中、21時58分に配信は終了。
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