moonriders「it's the moooonriders moonriders LIVE 2022」昭和女子大学人見記念講堂
今日は昭和女子大学人見記念講堂へ、moonriders「it's the moooonriders moonriders LIVE 2022」を観に行く。
4月に発売されたニューアルバム「It’s the moooonriders」のレコード発売記念ライブ。
当初は3月13日に日比谷野外音楽堂で開催される予定が、アルバムリリースが3月から4月20日に延期となり、
予定から半年遅れの本日、ようやく開催される運びとなった。
ところが台風が接近しているため、関東地方の天気は荒れ模様。新幹線が止まるぐらいの大型台風。
家を出るころはそうでもなかったけど、世田谷線に乗って三軒茶屋駅に着く頃には土砂降りの雨。
ちょっとでも小降りになることを期待して、駅前で30分ぐらい待機したけど、雨の勢いはまったく衰えず。
開演時間が近づいて来たので、17時30分ごろ意を決して歩き出す。その途端、下半身はずぶ濡れ・・・。
17時40分ごろ会場入り。濡れた身体を乾かす間もなく席に着く。今日の席は1階34列47番。
ステージ上手の最後列。段差があるのでステージは観やすいけど、やっぱりものすごく遠い。
予定より遅れて、18時05分ごろ開演。
楽屋での会話が漏れ聞こえているような音が小さくなっていき、静寂の中で演奏が始まる。
鈴木博文がピアノを弾き、それを佐藤優介のキーボードがサポート。演奏は次第に熱を帯びていく。
そして他のメンバーがステージに登場。ステージ中央の「moooonriders」と書かれた丸い台にDrums:夏秋文尚、
ステージ下手からKeyboards:佐藤優介、Vocal&Guitar:澤部 渡、Violin&Trumpet:武川雅寛、Vocal&Guitar:鈴木慶一、
Vocal&Guitar:白井良明、Vocal&Bass:鈴木博文がスタンバイ。Keyboards:岡田 徹は体調不良のため欠席。
演奏はニューアルバム「It’s the moooonriders」に収録されたナンバーを中心に繰り広げられていく。
「monorail」から始まって「岸辺のダンス」、そして「S.A.D」からはクレセント・ホーンズの三人がサウンドに華を添える。
割と淡々とした曲が続く中、「駄々こね桜、覚醒」ではお客さんの手拍子が加わって大盛りあがり。
それから「雲と群衆」「三叉路のふたり」「親より偉い子供はいない」と続いていく。
「再開発がやってくる、いやいや」では、ゲストシンガーのDAOKOがヴォーカルをとる。
「父親が“moonriders”のファンで、そのレコードを引き継いで聴いている」というエピソードには思わずほっこり。
「ずっと新しい曲を演ってきたので、もの凄く古い曲を演ろうと思います。かしぶち君の曲をやりたいと思います」
という紹介で始まったのは「Beep Beep Be オーライ」。続く「D/P (ダム/パール)」もかしぶち哲郎が作詞したナンバー。
“moonriders”の歴史は長いので、すべてを把握することは難しいけど、こうして少しづつ追体験できるのは嬉しい。
慶一さんはマイペースな感じで演奏を進めていくのに対して、良明さんは難解なフレーズを正確に弾きこなしていく。
そこに武川さんと博文さんがうまいこと組み合わさり、澤部さんのヴォーカルが曲に新たな息吹を吹き込む。
それが現在の“moonriders”という感じ。唯一無二の存在・・・こんなバンドは他に無い。
ニューアルバム「It’s the moooonriders」は良明さんが1月に入院したためレコーディングが中断し、
発売が3月から4月に延期となった結果、レコード発売記念ライブも今日になってしまったと慶一さんは説明。
「長生きの秘訣は笑って暮らすこと! 最後にお送りするのは『Smile』です」という紹介で、
博文さんのピアノで「Smile」を演奏して本編は終了。
アンコールは「スイマー」から始まり、「9月と言えば?」ということで「9月の海はクラゲの海」。
このあたりはコアなファンにはたまらない選曲らしく、おとなしかった客席も徐々にヒートアップしていく。
最後の曲はアルバムでもラストを飾る「私は愚民」。曲の後半になるにつれて場内の客電が明るくなり、
フリージャズのようなインプロビゼーションの応酬となっていく。なんだかものスゴイものを観ている。
最後は慶一さんがコンダクターのように舞台の中央に立ち、タクトを降ろすと共に緞帳が下りる。
20時20分ごろ終演。規制退場の順番が早かったので、すぐに会場から出てしまったのだけど、
緞帳の向こうでは客席に誰も居なくなるまで演奏が続けられていたらしい。
終演後、雨は小降りになっていたので、三軒茶屋の街に繰り出す。
栄通りはかなりの人で賑わっている。以前入ったことのある「もつ焼よし田」へ。
ちょうどカウンター席が空いたタイミングでラッキー。まずはビールで喉を潤す。
それから鉄板でモツを焼きながら、のんびりとホッピーを吞み進める。
至福の時間・・・この店は本当に居心地が良い。22時過ぎにおひらきにして帰宅。
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