KISS「THE FINAL TOUR EVER KISS END OF THE ROAD WORLD TOUR」東京ドーム
今日は東京ドームへ、KISS「THE FINAL TOUR EVER KISS END OF THE ROAD WORLD TOUR」を観に行く。
2019年12月に最後の日本公演を行った“KISS”。それなのにもう一度、二度目の「最後の日本公演」を行うという。
2021年7月のニューヨークで終わるはずだった「END OF THE ROAD WORLD TOUR」は、
パンデミックの影響を受けて中断を余儀なくされ、その影響で2023年まで続く予定に変更となった。
そのために実現することになった二度目の「最後の日本公演」、皮肉なものだけど楽しむしかない。
16時には在宅勤務を切り上げて、地下鉄を乗り継いで水道橋駅へ。あたりはまだそれほど混んでいない。
17時に会場へ到着。まずは物販へ並ぼうとしたら、これまで見たことが無いぐらい長い行列。
心が折れそうになりながらも、とりあえず並ぶ。意外と進みが早くてひと安心。イルミネーションを眺めて暇つぶし。
1時間ほどかけてようやく買えたけど、狙っていたロングスリーブのTシャツとハンドタオルが売り切れで残念。
しばらくあたりをブラブラしたあと、18時半ごろ会場入り。今日の席は、S席“地獄のアリーナ”A2ブロック84番。
アリーナ最前ブロック7列目は嬉しいけど、ステージ下手側の端なのでちょっと見にくいかも。
ステージサイドにはメンバーの立像が置かれているので、スクリーンが隠れてしまっているのもいまいち。
そうは言っても「最後の日本公演」なのだから、今夜は徹底的に楽しむしかないかな。
1階スタンドはフルに入っているけれど、2階スタンドはちょっとばかり空席が目立つ場内。
流れていたBGMが“Led Zeppelin”の「Rock And Roll」に変わると、大歓声と共にお客さんは総立ち。
19時08分過ぎに場内が暗転、楽屋からステージに向かうメンバーの姿がステージサイドのスクリーンに映し出される。
「You Wanted the Best!? You Got the Best! The Hottest Band in the World, KISS!」のアナウンスと同時に
「Detroit Rock City」が始まる。ステージを覆っていた幕が開くと、ステージ上空からGene、Paul、Tommyが現れる。
炎にまみれ火花散るステージ、久しぶりに聴くからなのか? 爆裂音がいつもより遥かに大きく響き渡る。
続いて「Shout It Out Loud」。当然のように一緒になって唄いまくる。マスクをしている以外、昔と変わらない光景。
「コンバンワ!トーキョー!」というPaulの挨拶をはさんで、ファースト・アルバムから「Deuce」。
「War Machine」「Heaven's On Fire」に続いて「I Love It Loud」。けたたましいサイレンと共にGeneの火吹き。
このあたりの展開はもちろんわかっているけれど、実際に目の前にすると興奮する。とにかく最高だ。
「SAY YEAH」をみんなで唄ったあと「Cold Gin」。エンディングではTommyのギターからロケット弾が炸裂。
次に「一緒に唄ってくれ」とPaulの言葉に誘われて、「Lick It Up」をみんなで大合唱。
何気にKEYが高いからキツい。それを平然と唄いこなすPaul。コンディションはバッチリという感じ。
野太い声でGeneが「Calling Dr. Love」を唄い、それに呼応するようにTommyがギターを弾きまくる。
「Making Love」を演奏したあと、Paulは「Sukiyaki」を口ずさみ始めたけど、「NO!」と言ってすぐにやめて、
「サイコウデス・・・サイコ・サーカス!」というダジャレのような前振りから「Psycho Circus」。
そのままEricのドラムソロ。いつものようにツーバスを踏みながら、タオルで汗をぬぐうEricがお茶目。
演奏は「100,000 Years」へと繋がり、場内が暗転してステージには雷鳴が轟く。
赤と緑のライトを浴びて、Geneが口から血を吐く。何度見てもゾクゾクするシーン。
Geneはステージ上空にせり上がっていき、ドームの天井近くで「God Of Thunder」を唄う。
続いてPaulは自分の名前をお客さんに叫ばせたあと、センターステージに向けてフライング。
「Love Gun」のイントロに乗って、颯爽と宙を舞うPaul・・・これまた何度観ても最高の名シーン。
Paulはそのままセンターステージで「I Was Made for Lovin' You」を唄い、フライングしてメインステージへ帰還。
本編最後は「Black Diamond」。ドラムを叩きながら、しゃがれ声で唄うEricがたまらなくカッコいい。
エンディングではドラムセットがステージ上空に向かってせり上がり、猫の化身が現れてフィナーレ。
アンコール、客席ではたくさんのスマホライトが輝く。昔はライターの炎だったけど、今はスマホの光。
ステージ中央にグランドピアノが用意され、Ericが「Beth」を唄う。とってもエモーショナルでシブい唄声。
今夜のコンサートに寄せるEricの思いが伝わってくるような気がして、思わず胸が熱くなる。
拍手をしながらステージに登場するGene、Paul、Tommy・・・4人が横一列に並び、深々と頭を下げる。
「Do You Love Me」では巨大なバルーンが客席に投げ込まれ、演奏を華やかに盛りあげる。
最後は「Rock And Roll All Nite」。紙吹雪が舞い、リボンキャノンが炸裂し、唄いまくり踊りまくりの場内。
まさにRock And Roll Party! オールナイトで続けたいところだけど、とうとう終わりがやって来てしまった。
Paulは弾いていたギターを叩き壊し、GeneとTommyがお立ち台に乗ってステージ上空にせり上がる。
いつもは演奏後すぐに暗転するのだけれど、今夜はPaulが「Tokyo! We love you! Good night!!」とメッセージ。
21時10分ごろ終演。KISS最後の日本公演は、完璧な形でフィナーレを迎えた。
規制退場でドームをあとにして、神保町方面へと歩く。
時間はまだ早いので、白山通り沿いで見つけた「まあまあ屋」という店に入ってみる。
定食がメインのようだけど吞むことも出来るので、煮込みと月見とろろをつまみに吞み出す。
料理がなかなか旨い。調子に乗って黒ホッピーで焼酎ナカを3杯おかわり。
愛想が良いのだか悪いのだかわからない店長も、なかなか愛すべきキャラで良かった。
閉店時間のため、23時前にはおひらきにして帰宅。
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