難波弘之「鍵盤生活45周年ライブ ~まだまだ、一生鍵命~」東京建物 Brillia HALL
日曜日、クリスマス。今日も大掃除。
普段はおろそかにしがちなところを、ひとつひとつ拭き掃除。
こういう機会でないと、なかなかやらないからね。
あぁ~スッキリした。これでひとまずノルマ完了。
夕方になって出かける。
今日は東京建物 Brillia HALLへ、難波弘之「鍵盤生活45周年ライブ ~まだまだ、一生鍵命~」を観に行く。
難波さんデビュー45周年記念ライブ、コロナ禍による影響で1年遅れでの開催。
東京建物 Brillia HALLは初めて行く会場。元・豊島公会堂だと言うけれど、こんな所にあったっけ?
16時40分ごろ会場入り。なかなかオシャレな造りの会場。エスカレーターでグングンあがっていく。
今日の席は1階Q列35番、1階席後方ブロックの2列目。ステージ上手寄りだけど、観やすくてイイ感じ。
ステージから天井にかけての雰囲気が、なんとなく豊島公会堂の面影があるような無いような。
客席は3階席までビッシリ超満員。みんな期待して来ているんだろうな。
予定より遅れて、17時05分ごろ開演。
難波さんのお父様がハモンド・オルガンを弾き、お母様が唄っているという昭和30年代の音源をバックに
“SENCE OF WONDER”の三人がステージに登場。ステージ上手にDrums:そうる透、中央にBass:松本慎二、
そして下手に6台ほどのキーボードに囲まれて本日の主役、Keyboards:難波弘之がスタンバイ。
一曲目は「来るべき世界」。コロナ禍の影響で実に3年ぶりの演奏ということで、三人とも気合が入っている。
そうる透の手数の多いドラミングに、松本慎二のゴリゴリしたいかにもプログレという感じのベース。
そこに難波さんの色とりどりのキーボードの音が重なり、“SENCE OF WONDER”の世界が繰り広げられる。
難波さんは豊島区長から花束を受け取り、「ココロと心臓」「でも誰もいない~骸骨を乗せた宇宙ステーション」を演奏。
ここで難波さんの愛娘である玲里がステージに登場。自身のアルバムから「Little Maisie」を披露。
お父さんのことを「難波氏」と呼ぶ玲里ちゃん。可愛らしいルックスとキュートな唄声が素敵。
ここから玲里ちゃんはギターでバッキングに回り、「Party Tonight」「夏への扉」「シルバーグレイの街」と
ポップなナンバーが続けて演奏される。序盤のプログレッシブな演奏とはまた違った良さがあるな。
玲里ちゃんはこれで退場して、入れ替わりにゲストのGuitar:北島健二がステージに呼び込まれる。
「北島くんは初めて会った時から、見た目が全く変わらない」と難波さん。確かにそうだけど、難波さんもね。
難波さんの曲「メッセージ」から始まり、北島さんのインスト「ギター犯罪美学」。この曲はカッコ良くて大好き。
北島さんのバラードナンバー「Morning Sun」を演奏したあと、難波さんの曲で「百家争鳴」。
そうる透の派手なドラム・ソロをはさんで「飛行船モルト号」と続けて、第1部は18時55分過ぎに終了。
既に2時間近くが経過。40周年の時は4時間以上演奏したらしいけど、今夜も長くなりそうな予感。
15分ちょっとの休憩をはさんで、19時15分ごろ第2部が始まる。
難波さんがハンドマイクでステージ前部に立ち、Drums:下田武男、Bass:松本慎二、Guitar:日下部"BURNY"正則、
そしてゲストのVocal&Guitar:山下達郎を呼び込む。ブルージーンズにピンク色のチェックのシャツを着た達郎。
池袋出身の達郎、しばらく思い出を話したあと、「今夜は辛気臭い16ビートでなく、8ビートのロックを演る」と宣言。
The Shamrocksの「Cadillac」から始まり、The Moody Bluesの「サテンの夜」。どんな曲でも達郎の唄はやはり強力。
続いてProcol Harumの「青い影」。達郎が「人生で最大に感動した三曲」と言うこの曲、難波さんのオルガンが泣かせる。
達郎が木村拓哉に提供した「Mojo Drive」を演奏したあと、Keith Emerson & The Niceの「Hang On To Dream」。
難波さんが敬愛するKeith Emerson。達郎が「キーボードがめちゃくちゃ難しい」という曲を、難波さんは完璧に再現。
達郎は「一度しっかりと演ってみたかった」というThe Wild Onesの「Wild Thing」、聴き慣れた曲だけどカッコいい。
そしてThe Kinksの「You Really Got Me」を演奏して、達郎のゲストコーナーは終了。
ここで難波さんは本日の公演のグッズを紹介。パンフレットに載っている演奏データに漏れがあったと嘆く。
そして再び“SENCE OF WONDER”+北島健二という編成となり、「渇きの海」「夢中楼閣」のメドレー。
美しくも力強く、アバンギャルドで破壊的・・・これぞプログレッシブという感じの演奏に酔いしれる。
北島さんはここで退場し、最後はメンバー三人で「浮遊」を演奏して本編は終了。
アンコール、まずはメンバー三人でEmerson, Lake & Palmerの「Nut Rocker」。
難波さんの超絶キーボードにそうる透のドラムがドカドカとかぶさり、まさに鳥肌モノの演奏。
ステージ上には本日の出演者が揃い、達郎がヴォーカルで「White X'mas Rock」。
思えば今日はクリスマス、まさにピッタリの選曲。達郎の唄もバンドの演奏も、ゴキゲンで言うことナシ。
達郎は難波さんに「6年前と同じ・・・なにが3時間以内に収めるだ」とツッコミを入れる。
そして最後はThe Beatlesの「Hey Jude」。これがまた素晴らしい演奏で、思わず心が震えた。
達郎にうながされてお客さんは総立ちでコーラス。唄の「力」というものを感じた瞬間でもあった。
こうして素晴らしいライブは、21時ちょうどに終了。
予想よりかなり遅くなってしまったけど、せっかく池袋へ来たのだから「豊田屋2号店」へ。
この店に来るのも久しぶり。カウンターはアクリル板で仕切られているけど、雰囲気は元に戻った感じ。
ポテトサラダ、焼とん、はんぺんチーズ焼き、さば串焼き・・・いつも通りの黄金コース。
ビールと黒ホッピーで思う存分に満喫。22時半にはおひらきにして帰宅。
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