金子マリpresents 5th element will「LIVE」下北沢 440(four forty)
今日は下北沢 440(four forty)へ、“金子マリpresents 5th element will”のライブを観に行く。
毎月第三土曜日に行われているライブ、先月は予定が重なっていたため、2023年になって初めての参加。
いつものようにちょっと早めに行って、「GENERAL RECORD STORE」で中古レコードの発掘作業。
山下達郎のアルバムが大量に入荷しているけど、どのアルバムも10000円超えしている。
シティーポップブームというのもどうしたものか・・・今年の達郎アルバム再発で落ち着くとイイな。
開場時間の18時が近づいて来たので会場へと向かう。既に開場待ちのお客さんがチラホラ。
予定通りに開場して、整理番号1番で入場。いつものようにステージ真正面、最前列の席に座る。
お客さんはいつもよりちょっと少な目かな? それでもイイ感じの空気が漂っている。
予定通り18時30分開演。まずは“gnkosaiBAND”のステージ。
対バンとしてほぼレギュラー出演している“gnkosaiBAND”、個人的にも観るのは4回目になる。
ドラム、シンセベース、ギターという編成のトリオ。なんとも掴みどころのない浮遊感を感じるバンド。
リズミカルで思わず身体を動かしてしまうナンバーもあるけど、あくまでもスマートでクールな印象。
だけど今夜はちょっと違っていた。もうすぐどなたかの7回忌・・・おそらくドラマーのお父さんなのだろう。
「バンドだけはやるなといつも言っていたけれど、しまいには応援してくれた」というエピソードの後で
演奏されたナンバーは、ものすごくエモーショナルに響いて心に沁みた。
ひとつのバンドでも、演奏に込める思いや聴くときの気持ちで印象が変わってくるんだな。
まさにMUSIC is MAGIC、そんな事を感じた55分間であった。
セットチェンジをはさんで、19時35分頃から“金子マリpresents 5th element will”の演奏が始まる。
Drums:松本照夫、Bass:大西 真、Keyboards:石井為人、Guitar:窪田晴男、Guitar:森園勝敏。
松本さんは今夜もテンガロンハット。石井さんの脚の怪我はもう治ったみたいで良かった。
演奏は「ZIPPOのライター」からスタート。骨太な演奏に乗せて、森園さんがシブい唄声を聴かせる。
そしてメロディアスなインストナンバーに続いて、森園さんのヴォーカルでブルースをもう一曲。
ヴォーカルが登場する前に、バンドがステージを温めておく。リズム&ブルースならではのステージング。
ここでようやくVocal:金子マリがステージに登場。今日は森園さんの69回目の誕生日ということで、
特別に三曲演奏してもらったとのこと。なるほど、そういう事だったのか。
そして森園さんへ捧げる唄ということで、「Little Person」を石井さんのキーボードをバックに唄う。
マリちゃんはVocal:北 京一をステージに呼び込み、「CRY~雨ニモマケロ」「Cry Baby」を演奏。
いつものようにその場で選曲していくスタイル。いろいろと相談した結果、次の曲は「Are You OK?」。
マリちゃんと北さんのツイン・ヴォーカル、それをガッチリと支えるバンドの演奏。この上なくカッコいい。
そして曲間のMC。ちょっとした言葉をきっかけに、いろいろな方面に話が飛んでいく様子が可笑しい。
それでも曲が始まると、グッとその世界に気持ちを持って行ってくれる。久しぶりに聴く「星」が胸に沁みる。
ここで鮎川さんを偲んでのトーク。鮎川さんの豪快なエピソードを、みんなでしみじみと語り出す。
「金沢の市民ホールでシナロケと対バンした時、隣のホールでは地元のお婆さん達が“風の盆”を踊っていた。
そんな中、鮎川さんがガーンとギターを弾いた瞬間、踊っていたお婆さん達がビックリしていた」とか、
「ギター教則ビデオを出そうという話があった時、『ロックンロールはギターをカッコよく持つ事が一番大事。
ギターの持ち方だけでビデオを出したい』と言って、企画がボツになってしまった」とか。
そして「この話の流れで演りにくい」と言いながら、久保田さんヴォーカルで「おやすみGood night」。
コブシを振り上げながら「税」を唄ったあと、本編最後は「A Change Is Gonna Come」。
気持ちが入り過ぎて、思わず涙が溢れてしまった。マリちゃんの唄はやっぱりスゴい。
アンコール、「今日は北さんがなかなかいらっしゃらないから心配した」と久保田さん。
それに対して「単なる遅刻。だけど計算して歩いて来た」と軽く受け流す北さん。
そして最後の曲は「What A Wonderful World」。どんなことがあっても、素晴らしきこの世界。
マリちゃんの唄声を聴いていると、本当にそう思えてくる。とっても幸せな気持ち。
21時05分過ぎに演奏は終了。今夜もたまらないライブだった。
終演後、どこかで呑んでいきたいと思って店を探す。
だけど下北沢は、一人呑みを出来そうな店が少ないんだよな。
どの店も若者が楽しそうに呑み交わしているので、なんとなく気おくれしてしまう。
というわけで「壱角家」という店で、塩ラーメンを食べながら軽く打ち上げ。
下北沢の夜はこうして更けていく。。。
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