ナイロン100℃「NYLON100℃ 48th Session Don't Freak Out」下北沢 ザ・スズナリ
今日は下北沢 ザ・スズナリへ、「NYLON100℃ 48th Session Don't Freak Out」を観に行く。
結成30周年を迎えたケラリーノ・サンドロヴィッチ主宰の劇団ナイロン100℃。
1997年の「カメラ≠万年筆」「ライフ・アフター・パンク・ロック」二本立て公演から26年振りのザ・スズナリ。
下北沢が「演劇の街」と呼ばれる起源となった歴史的な小劇場でナイロン100℃を観る・・・
またとない機会にワクワクしながら、小田急線で下北沢へと向かう。
いつも通りちょっとばかり早めに行って、「disc union」で中古レコードを漁る。
石川優子の後期のアルバムを見つける。値段も手ごろで悩んだけど、今日のところはやめておく。
開演時間が近づいて来たので会場へと向かう。いつも前を通っていたけど、初めて劇場内へ。
急な階段を上るとこじんまりとしたロビー。既にみんな着席しているようで、人影はまばら。
ドア一枚を隔てて定員116名の客席。前の人の背中に膝があたりそうなぐらい、ビッシリと詰まっている。
私の席はF列12番。通路際なのでちょっと気が楽。ステージもめちゃくちゃ近くて観やすい。
ステージ前の桟敷席や通路に増設された椅子席も埋まり、なんだかものすごい雰囲気。
19時ちょうどに開演。
天皇がまだ神だった頃、姉のあめ(村岡希美)と妹のくも(松永玲子)は、脳病院を営む天房家の屋敷に
住み込み女中として働いていた。天房家はかつては長男の征太郎(みのすけ)が当主であったが、
今は次男の茂次郎(岩谷健司)が当主をつとめている。茂次郎の妻・雅代(安澤千草)、
二人の息子・清(新谷真弓)、雅代と前夫・征太郎の娘・颯子(松本まりか)と婚約者・ソネ(尾上寛之)、
屋敷には一族やその周囲の人々が出入りしている。
長い歳月天房家の家事を切り盛りしてきた女中姉妹はこの家の暗部や秘密を把握する一方で、
彼女たち自身の人生も影と秘密を抱えていた。あめは婚約者(入江雅人)との悲しい過去に囚われ、
くもは天房家と離れられぬ因縁・・・地下牢に隔離されている長男の征太郎との浅からぬ関係を持っていた。
古めかしい造りの部屋で、白塗りの顔でうごめくキャスト。観ているだけで頭がおかしくなりそう。
それぞれ抱えている秘密がすべて悪い方に転がり、最後はそれぞれに悲しい結末を迎えてしまう。
それでも姉妹は変わらず二人で寄り添い笑い合う。まるで何事もなかったかのように・・・。
(上演時間:2時間20分)
21時半ごろ劇場を出て、下北沢の街を彷徨う。だけど土曜日の下北沢は大混雑。
下北沢で呑むのはあきらめて、小田急線で参宮橋駅まで戻る。
以前から気になっていた「トリイチ」へ入ってみる。22時半閉店とのこと・・・あと40分しか無い。
それでも焼鳥やつまみをいくつか注文して、ビールと黒ホッピーを楽しむ。
ちょっとせわしない感じもしたけど、美味しかったし雰囲気も良かった。
帰りに店員さんが店の外まで出てきて、「時間がなくてすみません」と見送ってくれた。
ものすごくイイ店・・・また来よう。
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