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2023年3月25日 (土)

KERA「KERA 還暦記念ライブ ~KERALINO SANDOROVICH 60th Birth Anniversary LIVE~」恵比寿ザ・ガーデンホール

今日は恵比寿ザ・ガーデンホールへ、
「KERA 還暦記念ライブ ~KERALINO SANDOROVICH 60th Birth Anniversary LIVE~」を観に行く。
今年の1月3日に還暦を迎えたKERAさん。まさかこんな日が来るとは思っていなかったけど、まずはめでたい。
演劇も音楽も今年は精力的にやっていくみたいで、楽しみな還暦イヤーの始まりである。
恵比寿ザ・ガーデンホールは初めて行く会場。恵比寿駅からスカイウォークを通って、あっという間の距離。
桜の花を愛でつつ、開場時間15分前に会場へ到着。物販目当てに早く来たけど、既に150人ぐらい並んでいる。
予定通り16時45分開場。入口でパンフレットを受け取って、長い階段を上がると物販スペース。
思った通りかなり並んでいる。それでも20分ほど並んで、お目当ての限定CDと前売りチケットを無事に購入。
ミッション達成したので、再び1階に下りてプレミアムチケット特典の「お土産」を受け取る。
今日の席はD列22番。ステージ上手、前から4列目。フラットなフロアだけど、通路際なのでステージが観やすい。
キャパ732席の客席はお客さんでギッシリ。早々にソールドアウトになっていたからな。

開演予定時間の17時30分を少し過ぎたころスタート。
まずはKERAさんの歴史を振り返るような映像が流れ、Drums:REIKO、Bass:かわいしのぶ、Guitar:田渕ひさ子、
Keyboards:杉山ケイティ、Sax:ハラナツコ、Trumpet:上石 統、Trombone:湯浅佳代子がスタンバイ。
「大変だ!還暦だ!」の言葉と共にグレーのジャケットに赤いパンツのKERAさんがステージに登場。
小園茉奈、大石将弘、新谷真弓、吉増裕士、峯村リエ、眼 鏡太郎、安澤千草、猪俣三四郎、藤田秀世、三宅弘城、
村岡希美、みのすけ、犬山イヌコといった“ナイロン100℃”の面々と一緒に「神様とその他の変種」を唄う。
そして“KERA&Broken Flowers”のメンバーで、「今はミイラ」「シャープさんフラットさん」「BROKEN FLOWERS」。
ギターの田渕さんはこのあと名古屋でライブがあるということで、なかなかスリリングな展開。
それでも素晴らしいギターをたっぷり聴かせてくれて、風のようにステージを去っていった。
そして入れ替わりにKeyboards:中井敏文、Guitar:三浦俊一が加わって「ハッピーアンラッキー」を演奏。

ここでバンドが交代。Drums:佐久間亮、Bass:坂出雅海、Guitar:伏見蛍、Keyboards:佐藤真也、
Trumpet:鈴木光介、Chorus:岡村 玄+重住ひろこ、Violin:髙橋香織・・・とくれば現在のKERAソロ。
「サンキュー」「食神鬼」は生で聴いたことがあったけど、「まるで世界」はおそらく初のライブ演奏。
かなり凝った音づくりなのに、オリジナルと遜色ないぐらい素敵に表現しているところがスゴイ。
そしてここからはゲストが入れ替わりに登場して、KERAさんと次々にセッションしていく展開。
まずはHorn:ゴンドウトモヒコ、Vocal:鈴木慶一が加わって、“No Lie-Sense”のナンバーを披露。
「マイ・ディスコクイーン」「ミュータント集団就職」、そして「大通りはメインストリート」。
アルバム発売記念ライブがコロナで中止になってしまったので、“No Lie-Sense”は久しぶりに聴く。
ステージに置かれた電光掲示板がこの時だけ光ったり、ステージバックに映像が映し出されたり、
ものすごく楽しいステージだった。こうして第1部は18時50分に終了。

20分ほどの休憩をはさんで、19時10分ごろから第2部が始まる。
怪しげなSEと共に、内田雄一郎、大槻ケンヂ、そして赤いチェックのコートを羽織ったKERAさん。
“空手バカボン”じゃないか! こいつは嬉しいったらありゃしない。本当に久しぶりに観る。
演奏は「バカボンと戦慄」から始まって「おおもうけバカボン」。もう~たまらない展開。
「KEYが高いから出来ないと思っていたけど、変な声を出していただけと気づいた」とオーケン。
昔話をしながらも「空手バカボンの未来を語りましょう!」と、フェスに出演したいと夢は膨らむ。
そして「福耳の子供」「バカボンと戦慄partⅡ」を演奏して、あっという間に“空手バカボン”は終了。
続いてステージに、石野卓球、ピエール瀧、砂原良徳が登場して“人生/電気グルーヴ”。
卓球と瀧の存在感はサスガとしか言いようがない。KERAさんとの会話もはずむ。
演奏されたのは、人生の「世界あの店この店」と電気グルーヴの「少年ヤング」
もともとKERAさんは参加していないけど、妙にぴったりとハマっていた。

ここでDrums:三宅弘城、Bass:坂出雅海、Synth:中野テルヲ、Guitar:みのすけがステージに登場。
ここからは“LONG VACATION”ということかな? まずは「太陽の下の18歳」を演奏。
そして映画「1979」主演女優の今井佐知子、松野有里巳、宮前真樹がヴォーカルをとって「夏の扉」。
三人とも今は芸能界を引退されているそうだが、元アイドルのハッピーオーラは健在。
この曲だけKERAさんはお休み。ステージ袖で楽しそうに聴いている姿が印象的。
次に犬山イヌコがステージへ。アコースティックな演奏をバックに「傘と電話機」を唄う。
それからバンドがDrums:佐久間亮、Bass:坂出雅海、Guitar:伏見蛍、Keyboards:佐藤真也、
Sax:ハラナツコ、Trumpet:上石 統、Trombone:湯浅佳代子、Chorus:岡村 玄+重住ひろこに代わり、
“LONG VACATION”のナンバー「SUNDAY LOVE」「BEACH TIME」を続けて演奏。
正直言って個人的にロンバケは通っていないのだけど、こうして聴いてみるとイイな。
最後は中野テルヲのヴォーカルで「LEGS」を演奏して、20時20分過ぎに第2部は終了。

休憩時間をはさんで、20時40分過ぎに第3部が始まる。
ここからはKERAソロ。Drums:佐久間亮、Bass:坂出雅海、Guitar:伏見蛍、Keyboards:佐藤真也、
Sax:ハラナツコ、Trumpet:上石 統、Trombone:湯浅佳代子の演奏をバックに「時間よ止まれ」「欠伸指南」。
「同窓会的な物にはしたくなかった」という言葉通り、現在進行形のKERAさん。黄色いチェックのコートを着ている。
スウィングJAZZの香りを漂わせながら「キネマ・ブラボー」「ケイト」、そして「LANDSCAPE SKA」。
突き抜けた感じの演奏だけど、どこか切なさを感じさせるKERAさんのヴォーカル。たまらない。

そして最後は“有頂天”のステージ。Drums:ジン、Bass:クボブリュ、Guitar:コウ、Keyboards:シウ。
KERAさんも言っていたけど、なんか安心する顔ぶれ。このバンドを知ってから、気がつけば40年経つ。
まずはホーンセクションを交えて「世界は笑う」。いつもとはちょっと違った雰囲気でカッコいい。
「ニーチェズムーン」をはさんで「B.C.」。ここらでスタンディングになるかと思いきや、残念ながらそのまま。
続いて「心の旅」。KERAさんはステージを飛び降りて、通路を練り歩きながら唄う。私の真横を通るKERAさん。
「父親が59歳で死に、その父親が58歳で死んだ。親父、抜いたぞ!」という言葉に続いて「愛のまるやけ」。
発売当時は意味がよくわからなかった歌詞が、年月の流れと共に妙に心に沁みる・・・涙があふれ出る。
髙橋香織のバイオリンがまた良い音色でたまらない。最高のエンディング。

アンコール、「こんな大きな所ではなかなか演らないので、しばらく会わない人が居るかもしれないけど、
元気でいてください。元気でいれば、また会えるよ」とKERAさん。そういうこと言うか・・・泣ける。
そしてホーンセクションを加えた“有頂天”で「フィニッシュ ソング」「HAPPY SLEEP」。
ダブルアンコールはKERAソロ。「フォレストグリーン」を唄いあげ、「プロペラ」を軽快に唄う。
「いよいよ本当に出て行かないと怒られる時間になりました」とKERAさんが言ったところで、
本日の出演者全員がステージに集合して「Happy Birthday」でKERAさんをお祝い。
そのまま最後は「還暦マーチ」で大団円。なんだかとってもKERAさんらしいフィナーレ。
「最後にもうひとつ願いを叶えて! やったことないからさ」という事で、最後にみんなで記念撮影。
22時20分過ぎに終了。実に5時間に及ぼうというライブ。最高の夜だった。

ずいぶんと遅くなってしまったので、今日のところはそのままおとなしく帰宅。
これだけ満足ならばそれも良いかな。

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