梅津和時「冬のぶりぶり2023 キャバレー!大忘年会」新宿PIT INN
今日は新宿PIT INNへ、「梅津和時 冬のぶりぶり2023 キャバレー!大忘年会」を観に行く。
毎年この時期に行われている梅津さんの「冬のぶりぶり」、最終日は決まって「キャバレー!大忘年会」。
観たいと思いつつ、なかなか機会が無かったのだけど、今年はKERAさんが出演すると聞いて予約を入れた。
早めに家を出てタワレコへ寄り道。スライダーズやクロマニヨンズ、ビリー・ジョエルやボブ・ディランなど、
好きなバンドやアーティストがたくさんディスプレイされている。まさに夢のような空間。
18時40分ごろ会場へ行き、チケットを引き取る。お客さんに混じって、仙波清彦さん等の姿が見える。
予定通り19時に開場。整理番号は76番。いつもよりギッシリと椅子が並べられたフロア。
ステージ上手の最後列になんとか座る事が出来た。自分より後の番号の人は立見になっている。
これほどパンパンに入ったPIT INNは久しぶり。最後列だけど高めの椅子なので、ステージはよく見える。
予定通り19時30分に開演。
Drums:仙波清彦、Bass:バカボン鈴木、Bass:かわいしのぶ、Guitar:白井良明、Piano&Keyboards:久米大作、
Percussion:濱田遼太朗、Violin:高橋香織、Trumpet:渡辺隆雄、Sax:多田葉子、Sax:梅津和時 がステージに登場。
「今年もいろいろ嫌な事ばかりありましたけど、そんな時こそくだらないキャバレーのような事が大事なんです」と
梅津さんは言い、「Cabaret」から演奏はスタート。ステージ中央ではSnatchによる華やかなダンスが披露される。
続いて「Jinta ~20世紀少年読本~」を演奏したあと、本日の最初のゲスト 映画監督の林海象が呼び込まれる。
林監督はハーモニカで「Smile」を演奏。決して上手くはないけれど、どこか切なくて味があってイイ。
そこに佐野史郎が加わって「手品のワルツ」を唄う。佐野さんの唄は、何とも言えない雰囲気があって素敵。
佐野さんは「今日はおセンチな気分なんだよな」と、今は無き店を思いながら「風の又三郎」を唄う。
続いて「新しい風を吹き込まなければならない」という紹介で、“挫・人間”の下川リヲが呼び込まれる。
途端にロック色が増す演奏。変幻自在のヴォーカルで「テクノ番長」「セイント・ギロチン」を披露する。
まったく知らなかったけど好きなタイプ。自分に捧げる歌詞の「下川くんにであえてよかった」も良かった。
第1部は55分ほどで終了して休憩時間に入る。休憩時間にはDJのMutsumiがフロアでダンスを披露。
20時45分ごろ第2部が始まる。
梅津さんがひと通りメンバーを紹介したあと、“T字路s”の伊東妙子が「スローバラード」を唄い出す。
「何を唄いたい?」と訊かれて、「梅津さんのサックスでこの曲を唄いたい」と妙ちゃんがリクエストしたそう。
続いて、「こんなクリスマスもあるんです」という紹介で、浅川マキのレパートリー「前科者のクリスマス」。
「今日はものすごくおめでたい気分なの」という妙ちゃんの合図で、ステージにケーキが運び込まれる。
本日12月23日は仙波さんの誕生日とのこと。「このためにこの企画は始めたんだから」と梅津さん。
オリジナルナンバーの「これさえあれば」を唄ったところで、妙ちゃんはステージをあとにする。
入れ替わりに登場したのはKERAさん。黒いジャケットに縞のネクタイ、ブラウン系のハットをかぶっている。
まずは「Last Tango in Juku」を披露。新宿の夜を思わせるような、繊細で耽美で怪しげな演奏がイカす。
梅津さんとKERAさんはかなり古くからの付き合いのようで、思い出話に花が咲く。
続いてクレイジーキャッツに影響を受けたという「欠伸指南」。一曲目とは打って変わった忘年会ソング。
そして「Lover Come Back To Me」ではJazzを唄いあげ、ヴォーカリストKERAさんの魅力満載という感じ。
KERAさんはここで退場し、「Sing Sing」をバックにMutsumiとSnatchが激しいダンスを披露。
ベース・ギター・ドラムがソロ合戦を繰り広げたあと、KERAさんが再びステージに登場。
多田さんとかわいさんのヴォーカルを中心に、KERAさんが合いの手を入れる形で「狼少年ケン」。
それから伊東妙子が加わって「ジャングルブギ」。このあたりの選曲が何とも言えず最高。
そして梅津さんが本日のゲスト全員をステージに呼び込み、「みんなで写真を撮って終わろう」と撮影タイム。
ゲストはここで退場して、最後に梅津さんがヴォーカルをとって「Dream」。梅津さんの唄声が沁みる。
こうして素敵な大忘年会は、21時55分ごろ終了。
終演後は新宿三丁目で呑んでいこうとおもったけど、既に閉店時間を迎えている店が多く・・・。
やはり夜の街もすっかり変わってしまったようだ。ちょっと寂しいけれど、それが時代というもの。
というわけで「桂花」でラーメンをすすりながら軽く打ち上げ。これもまた悪くないか。
気分が良いので歩いて帰ろうと思ったけど、あまりにも寒いので電車に乗って帰宅。
| 固定リンク
コメント