亜無亜危異「活動禁止GIG」新宿 LOFT
今日は新宿 LOFTへ、亜無亜危異「活動禁止GIG」を観に行く。
突然知らされた「活動禁止」。その真意を知らされる事のないまま、今日という日を迎えてしまった。
複雑な思いを抱えつつ、15時過ぎに新宿LOFTへ。会場前には既にたくさんの人。明らかにガラが悪い(笑)
予定通り15時30分に開場。整理番号88番で入場。狙い通りステージ上手の2列目をキープ。
本日のチケットはソールドアウトということで、フロアはお客さんでビッシリと埋まっている。
スタッフさんが注意事項を説明したあと、親衛隊長の先導で「アナーキー!」コールが巻き起こり、
16時半ごろ演奏が始まる。Drums:コバン、Bass:テラオカ、Guitar:シンイチ、Vocal:シゲル。
紺色のナッパ服に赤の腕章。ステージ上手にはマリのギターとナッパ服が置かれている。
演奏は「馬鹿とハサミは使いYO!」から始まり、「3・3・3」「缶詰」「あぶらむし」の初期曲3連発。
いつもそうだけど、シゲルもシンイチもテラオカもコバンも魂のこもった演奏。今夜は特に気合いを感じる。
それから「くるくるパトリオット」「パンクのオジサン」「総理大臣」と新しめのナンバーを続けて演奏。
シゲルはいつの間にか上半身裸になり、「アナーキー・シティ」までノンストップで唄ったところでMC。
「なんでやめるの? 閉店セール詐欺?」といきなりシンイチに突っ込まれ、苦笑いしながら言葉を返すシゲル。
“怒髪天”のツアーで昨日熊本で演奏したというテラオカが悪い!という事で、なんとなくその場は収まる。
そして「Ready Steady Go」「タレントロボット」「ヒーロー」とたまらない選曲、演奏はどんどんヒートアップしていく。
ここで少しテンポを落として、中期のナンバー「けだるい午後の昼下がり」「バラッド」「平和の裏側」が披露される。
そう、これも“アナーキー”。ただ速いだけはない、ずっしりとした骨太のロックという感じがカッコいい。
「平和の裏側」ではマリのナッパ服を抱きしめて唄うシゲル。日本の未来や平和について真剣に考えていたマリ。
最新カセットから「第二の悪者」を演奏したあと、「イカサマ伝道師」「プレイランド」「ノー天気の子」と最近のナンバー。
これまで辿ってきた“亜無亜危異”の歴史が、いま目の前で繰り広げられているような感覚。
「みんなタフだね!」と言いつつ、「お前大丈夫なの?」とシンイチに言われて、ステージに倒れ込むシゲル。
それはジョークだけど、本当にみんなタフ。ステージ前はずっと鮨詰め状態にも関わらず、みんなノリまくっている。
シンイチが聴き覚えのフレーズを弾き出すと、シゲルが呼応して“サンハウス”の「ヴィールス・カプセル」を一節。
「キク、早く元気になってくれ!」とシゲル。闘病中の柴山俊之に向けた心からのメッセージ。
「デラシネ」を演奏したあと、新宿LOFTとマリへの想いをシゲルが語ってからバラードナンバー「530」。
続いて「今昔物語」。この曲を2024年にライブで聴けるとは・・・。活動禁止を迎えた今の気持ちなのかな。
ここからラストスパート。「ホワイト・ライオット」「叫んでやるぜ」と続けたあと「屋根の下の犬」。
シゲルは履いていたブーツを脱いで気合を入れ直して、「パンクロックの奴隷」で本編は終了。
「アナーキー!」コールが巻き起こる中、メンバーが再びステージに登場。
みんなで記念撮影をしたあと、「団地のオバサン」「アナーキー」を立て続けに演奏。
そして最後はもちろん「ノット・サティスファイド」。ナマで聴けるのはこれで最後? 燃え尽きた。。。
ところが今夜はこれで終わらず、バースデイケーキを手にシゲルがステージに登場。
「Happy Birthday Dear マリ♪」とみんなで唄って、マリの誕生日をお祝い。
そして始まったのは「心の銃」。マリに捧げるこの曲が、“亜無亜危異”のラストナンバー。
マリのナッパ服と共に唄うシゲル。闘う事をあきらめちゃいやしない。これからも心の銃で闘っていくのさ。
最後にメンバー紹介をして、18時15分過ぎに演奏は終了。
“亜無亜危異”への思いは、単なる音楽への思いとは違う。その言葉が、生き方を教えてくれた。
その通りに生きてきたかはわからないけど、その気持ちは変わらない。
終演後は、友達と「鳥道酒場」で打ち上げ。
いつもとはちょっと違ったメンツ。“亜無亜危異”が取り持つ縁・・・。
話題はやはり“亜無亜危異”の事が中心。みんなの思いを感じて嬉しくなる。
大阪組は帰りの新幹線の時間があるため、20時過ぎにはおひらき。
新宿駅までお見送りして、西口の「博多酒場 七福神」でひとり二次会。
今夜の“亜無亜危異”の熱い演奏を、じっくりと噛みしめる。
僕にとってのパンクが変わるかもしれない。何がなんでも前で観たいバンドが無くなってしまった。
最後に「よもだそば」でシメて、ブラブラと歩いて帰宅。
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