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2025年4月27日 (日)

STARDOM「ALL STAR DREAM QUEENDOM 2025」横浜アリーナ

今日は横浜アリーナへ、「STARDOM ALL STAR DREAM QUEENDOM 2025」を観に行く。
上谷沙弥と中野たむの引退を賭けた闘い。それを見届けるために横浜へと向かう。
これまでは小田急線の町田駅から横浜線で行くことにしていたけど、今回は東横線で行ってみた。
元町・中華街行から新横浜行に途中で乗り換える必要があるものの、この行き方はかなり便利。
12時20分ごろ会場に到着。グッズの先行販売は終わっていて、FC先行入場は13時からというハンパな時間。
新横浜プリンスペペで時間調整して13時過ぎに会場入り。入場はスムーズ。ファンクラブの力は偉大。
グッズ販売とお渡し会はそれなりに並んでいるけど、それ以外は空いていてゴキゲン。
クジを引いたり、アンケートに答えたり、パンフレットを買ったり・・・お祭り気分を満喫。
13時30分になると一般入場が始まり、あっという間に大混雑。お渡し会に並び損ねてしまった。
第0試合の時間が近づいて来たので自分の席へ。今日の席はセンターB席 西9列33番。
リング正面の前から9列目。とはいえ座席前後の間隔が広いので、リングまでの距離はかなりある。
段差はあるものの2列で1段。8列目と9列目が同じ段なので、前に座った人の頭に視界を遮られてしまう。
アリーナ席・スタンド席もイイ感じに埋まっている。観衆は7,503人(満員)との発表。

14時から第0試合の「スターダム管理王座挑戦権争奪スターダムランブル」が始まる。
総勢15人参加のランブル。HANAKO・鉄アキラ・姫ゆりあ・琉悪夏の4人からスタートして、
その後1分ごとに選手が入場してきて闘う。優勝者にはスターダム管理王座への挑戦権が与えられる。
というわけでお祭り的な要素がありながらも試合は白熱。それぞれの持ち味を活かした熱戦が繰り広げられる。
その中でも突出していたのがHANAKO。巨体を活かしたダイナミックなファイトで試合を引っ張っていく。
22分を超える熱闘の末、最後はHANAKOが天咲をJPコースターでピンフォール。
「私が挑戦するベルトはワンダー・オブ・スターダム、白のベルトだ!」と高らかに宣言。

しばらくのインターバルのあと、15時から試合開始。放送席のゲスト解説は大江 慎と壮麗亜美。
そして第1試合は、いきなりの「フューチャー・オブ・スターダム選手権試合」。
王者・妃南 に挑戦者・八神蘭奈 が挑戦する。“God's Eye”の同門対決でもある。
妃南の左腕に照準を絞り、ストンピングやキックで痛めつけて、関節技でギブアップを迫る。
もしかしてと思わせる場面もあったけど、最後はマッドスプラッシュで妃南が王座防衛に見事に成功。

第2試合は、玖麗さやか vs テクラ のスペシャルシングルマッチ。
テクラが負けたらコズエン入り、テクラが勝ったら岡田社長とのシングルマッチを賭けた一戦。
いつものようにテクラは場外乱闘でペースを握り、玖麗を徹底的に痛めつける。
やはり実力的にはテクラが上なのか?と思いきや、玖麗は必死の反撃を見せる。
得意技のときめきスピアを繰り返し放ち、ファルコンアローの連発でテクラを葬ってみせた。
岡田社長がテクラにコズエン入りを促すとテクラは逆上。社長のシャツを引き裂き、レザーベルトで滅多打ち。
社長はテクラをクビにすることを宣言。その様子を呆然として見ていた玖麗が印象的だった。

第3試合は、堀田祐美子 vs 吏南 のスペシャルシングルマッチ。
ちょっと唐突な感が否めない対戦。上り調子の吏南がレジェンド・堀田にどこまで食らいつくか?
というところだったけど、堀田の圧倒的な強さだけが目立つ展開。とにかく身体が頑丈なのだ。
吏南の打撃にビクともせず、全てを受け切ったうえでスリーパーホールドで仕留める。完全なる貫録勝ち。
試合後、堀田は「吏南、オマエに魂あんのかコラ。もっと思いきり来いよ!」と叱責。恐るべき58歳。

第4試合は、なつぽい&安納サオリ&さくらあや vs 里村明衣子&岩田美香&YUNA の6人タッグマッチ。
“Cosmic Angels”の三人が、因縁浅からぬ“センダイガールズプロレスリング”の三人と対決。
ちょっと見は箸休めのようなカードだけど、なつぽい・安納と里村・岩田とのからみは刺激的。
さくらとYUNAも負けてはおらず、グイグイと闘いの輪に加わっていく。女子プロレスの未来を感じた。
それでも里村の牙城は高く、デスバレーボムからのサトムラ・スペシャルでさくらをピンフォール。

第5試合は、鈴季すず vs 星来芽依 のノーDQルール スペシャルシングルマッチ。
星来を裏切る形で“Neo Genesis”を離脱した鈴季が、反則裁定のないノーDQルールで星来と一騎打ち。
当然のように試合は波瀾の展開。開始早々の場外乱闘で星来が鈴季の額を鉄柱に叩きつけ、鈴季は大流血。
もちろん鈴季も反撃して、椅子攻撃で星来の額を叩き割る。近来稀に見る大流血戦になってしまった。
唖然として見守るお客さんに「オマエら引いてんじゃねーよー!」と鈴季。こうなると完全に鈴季のペース。
星来も必死に立ち向かうが、重量感のあるスカイツイスタープレスを放つと、星来が返せず鈴季が勝利した。
決着はキッチリとついたけど、なんとも後味の悪い試合のように思った。

第6試合からはタイトルマッチが続く。まずは「センダイガールズワールド選手権試合」。
王者・橋本千紘に挑戦者・舞華が挑む試合。パワーとパワーのド迫力対決。
だけど橋本のパワフルな攻撃に、次第に劣勢となっていく舞華。いまいち調子が掴めない感じ。
締め技で活路を見出すも、最後は橋本が投げっぱなしジャーマンからのパワーボムで勝利。

第7試合は、羽南&飯田沙耶 vs 葉月&コグマ の「ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合」。
“STARS”同門対決ではあるけれど、このところ羽南と葉月が微妙な関係にあって波瀾の予感。
“FWC”の二人は明るくコミカルな動きを排除して、羽南と飯田をガンガンと攻め込んでいく。
対する羽南と飯田も、持ち前のパワーファイトで“FWC”の二人に対抗していく。素晴らしい試合。
葉月と羽南のヘッドバット合戦から、最後はバックドロップホールドで羽南が葉月からフォールを奪った。
試合後、羽南が両手を差し出すが、葉月は無視するようにしてリングを下りる。
リング上では羽南と飯田が身体を震わせながら座礼。この結末はどういう意味なのだろうか。

休憩時間をはさんで、18時15分から試合再開。
第8試合は、岩谷麻優 vs 朱里 の「IWGP女子選手権試合」。
岩谷はこれが10度目の防衛戦で二桁防衛がかかっている。対する朱里は並々ならぬ執念で初戴冠をめざす。
試合はお互いの打撃技が交錯し、お互いの持てる技を全て繰り出し合うスーパーファイト。
これぞIWGPに相応しい闘い。朱里の激しい攻撃を受けても、ゾンビのように立ちあがる岩谷。
一進一退の攻防。岩谷が勝利を掴むに見えたけど、朱里が朱世界からのクロスアーム式朱世界で勝利。
試合後、「私がさらにこのIWGPの価値を高めていきます」と言う朱里に、「新たな道を探します」と言う岩谷。
意味深な発言に場内が何とも言えない雰囲気に包まれる中、Sareeeがリングにあがって挑戦を表明。

セミファイナルは、スターライト・キッド vs AZM の「ワンダー・オブ・スターダム選手権試合」。
若手時代から何度も闘ってきた両者。このところAZMの連勝だが、チャンピオンのキッドにも意地がある。
“Neo Gensis”の同門対決でありながら、タイトルとそのリーダーを賭けた闘い。いやがうえにも盛りあがる。
お互いに出せる技を出し合い、全てを受け合うクリーンファイト。おもしろくないわけがない。
AZMが“高速爆弾娘”ぶりを遺憾なく発揮してキッドを追い込むも、スタースープレックスの連発でキッドが勝利。
試合後、キッドが白い薔薇を差し出すとAZMが受け取り、握手に応じてハグをかわす。こちらは丸く収まった感じ。

そしていよいよメインイベント、上谷沙弥 vs 中野たむ の「ワールド・オブ・スターダム選手権試合」。
とうとうこの時がやって来てしまった。完全決着敗者引退特別ルール・・・負けた方がこの場で引退だ。
セコンドにつこうとしたした“H.A.T.E.”の面々を、上谷が退場させる。正々堂々、本気で闘うつもりだ。
場外でのチェーン攻撃でペースを掴んだ上谷だが、中野も花道でのバイオレットシューティングで対抗する。
更にバイオレットシューティング4連発、バイオレットスクリュードライバー、トワイライトドリームで上谷を追い込む。
しかし上谷はバイオレットスクリュードライバー、カウンターのビッグブーツ、旋回式スタークラッシャーで反撃。
上谷は中野の両手を取ってカミゴエ、そして掟破りのトワイライトドリームで中野から3カウントを奪ってみせた。

試合後、「中野たむのすべてを奪ったぞー! でも、なんか苦しいな。全部、こうなったのもオマエのせいだからな。
オマエのせいで、私はプロレスラーになった。オマエのせいで、ケガもした。オマエのせいで、強くなった。
オマエのせいで、オマエを引退させることになった! 全部、全部、全部オマエのせいだからな!
でも、今日、オマエのすべてを奪ってわかった。私は、オマエのことが大好きだ。
プロレスを自分が始めたとき、真っ暗で生きる希望がなかった私に、希望の光をくれたのもたむだった。
私が真っ黒に染まったときも、ずっと信じてくれてたのは、中野たむ、アンタ一人だけだった!
私にとってアンタは光り輝く一番星だよ!」と上谷がマイク。
「アナタはさ、これから中野たむの呪いを、一生背負って生きるんだよ。ここにいるみんなもそう!」と言う中野に
場内から笑いが漏れつつも、「全員、たむのことを一生忘れちゃダメだからね!」という言葉は沁みた。
二人は揃って花道を退場。白い羽が舞い散り、二人で座り込んで遠くを見つめるところで暗転。
プロレスラー中野たむの終わり。20時20分過ぎ、全試合終了。

【対戦カード/試合結果】

<第0試合:スターダム管理王座挑戦権争奪スターダムランブル 15人参加>
○HANAKO<1>
(22分36秒 JPコースター→エビ固め)
⑭天咲光由●<13>
※退場順(<>内は入場順)
①姫ゆりあ<3>(琉悪夏 オーバー・ザ・トップロープ)
②鉄アキラ<2>(HANAKO オーバー・ザ・トップロープ)
③梨杏<5>(琉悪夏 オーバー・ザ・トップロープ)
④稲葉あずさ<7>(複数人 体固め)
⑤虎龍清花<10>(複数人 体固め)
⑥向後桃<6>(フキゲンです★&水森由菜 スクールボーイ+スーパーガール)
⑦フキゲンです★<9>(月山和香&水森由菜 オースイスープレックス+スーパーガール)
⑧月山和香<11>(HANAKO他複数人 体固め)
⑨琉悪夏<4>(複数人 体固め)
⑩水森由菜<8>(レディ・C オーバー・ザ・トップロープ)
⑪レディ・C<12>(渡辺桃 体固め)
⑫渡辺桃<15>(天咲光由 天橋立)
⑬稲葉ともか<14>(天咲光由 片エビ固め)

<第1試合:フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 15分1本勝負>
《王者》○妃南
(12分14秒 マッドスプラッシュ→片エビ固め)
《挑戦者》八神蘭奈●
※第12代王者が2度目の防衛に成功

<第2試合:スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負>
○玖麗さやか
(12分49秒 ときめきファルコンアロー→片エビ固め)
テクラ●

<第3試合:スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負>
○堀田祐美子
(10分02秒 スリーパーホールド)
吏南●

<第4試合:6人タッグマッチ 30分1本勝負>
なつぽい&安納サオリ&さくらあや●
(13分05秒 サトムラ・スペシャル→片エビ固め)
○里村明衣子&岩田美香&YUNA

<第5試合:スペシャルシングルマッチ~ノーDQルール 時間無制限1本勝負>
○鈴季すず
(15分55秒 スカイツイスタープレス→片エビ固め)
星来芽依●

<第6試合:センダイガールズワールド選手権試合 30分1本勝負>
《王者》○橋本千紘
(14分55秒 パワーボム→エビ固め)
《挑戦者》舞華●
※第18代王者が初防衛に成功

<第7試合:ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負>
《王者組》○羽南&飯田沙耶
(14分26秒 バックドロップホールド)
《挑戦者組》葉月●&コグマ
※第35代王者組が3度目の防衛に成功

<第8試合:IWGP女子選手権試合 60分1本勝負>
《王者》岩谷麻優●
(21分54秒 クロスアーム式朱世界→片エビ固め)
《挑戦者》○朱里
※王者が10度目の防衛に失敗。挑戦者が第4代王者となる

<第9試合:ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負>
《王者》○スターライト・キッド
(20分37秒 スタースープレックスホールド)
《挑戦者》AZM●
※第24代王者が3度目の防衛に成功

<第10試合:ワールド・オブ・スターダム選手権試合~完全決着敗者引退特別ルール 時間無制限1本勝負>
《王者》○上谷沙弥
(26分09秒 トワイライトドリーム)
《挑戦者》中野たむ●
※第20代王者が2度目の防衛に成功

かなり遅くなってしまったし、新横浜で呑むのもなんなので、そのまま帰ることにする。
規制退場で一番最後だったし、いつものように遅めに出たので退場はスムーズ。
グッズ売り場で安納サオリのスカジャンを買おうと思ったけど、残念ながら売り切れ。
20時55分発の東横線はガラガラ。座って帰ることが出来たのでラッキー。
代々木八幡で打ち上げしようと思ったけど、「アシタマ」は混んでいるので断念。
「富士そば」で冷しコンビーフそばを食べる。生ビールが美味しかったので結果オーライ。

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