MARIGOLD「MARIGOLD Rising Spirit 2025」後楽園ホール
今日は後楽園ホールへ、MARIGOLD「MARIGOLD Rising Spirit 2025」を観に行く。
先月末にSTARDOMを退団した岩谷麻優が、MARIGOLDに電撃移籍して早くも後楽園大会に登場。
あまりにも急な展開にファンとしては戸惑いつつも、ここはやはり現実を確かめておきたい。
というわけで、ちょっと複雑な気持ちで水道橋駅へ向かう。いつも通りにまずは東京ドームの様子窺い。
今日は「RIZIN 男祭り」をやっている模様。なんでも11時45分試合開始で20時頃まで続くとのこと。
いまは17時半だというのにやけに賑わっていると思ったら、ちょうど休憩時間ということらしい。
ちょっと時間調整して、18時10分ごろ会場いり。エレベーター待ちの列はそれほどでもない。
だけど物販は長蛇の列。試合終了後の岩谷麻優サイン会が目当てらしい。さすがアイコン、大人気だ。
今日の席はBシート 南F列15番。リング正面側のやや右寄り6列目。ロープが邪魔にならずに観やすい。
観衆は主催者発表1,210人。かなりビッシリと入っている印象。
試合開始予定時間より少し前から前説が始まる。放送席のゲスト解説は負傷欠場中の天麗皇希。
前回観たような派手な演出はなく、普通に対戦カードが発表されて、予定通り18時30分試合開始。
第1試合は、ハミングバード&瀬戸レア&○南 小桃 vs 勇気みなみ&咲村良子&橘 渚 の6人タッグマッチ。
知らない選手ばかりだなと思ったら、勇気は2024年8月デビュー、咲村と橘は2024年12月デビュー、
ハミングバードは2024年10月に突如現れた謎のマスクマン。瀬戸と南は観た事あるけど、キャリアはまだ浅い。
各選手の頑張りは感じるものの、試合内容としては物足りない感じ。まだまだこれからの新人という印象。
試合は南がフィッシャーマンズ・スクリューを決めて、橘からフォールを奪ってみせた。
第2試合は、石川奈青 vs 山中絵里奈 vs リアラ の3WAYマッチ。
今日は石川のデビュー5周年記念日。なぜか約2ヶ月ほど出場していなかったらしく、期待の歓声が飛ぶ。
山中は“ベストボディ・ジャパン”所属、リアラはフリーの選手。ともにバリバリのヒールキャラで場内を沸かす。
どうしても山中&リアラ vs 石川奈青という構図になり、石川には不利な展開。ロープ際で徹底的に痛めつけられる。
だけどリアラのシャンパンボトルが山中に誤爆したところを、石川はヘッドシザース・ロールからのN.A.Oで
リアラから3カウントを奪取。三人三様だけど、それぞれに良い選手だと思った。
第3試合は、翔月なつみ&後藤智香&ちゃんよた vs 野崎 渚&CHIAKI&メガトン の6人タッグマッチ。
正統派スタイルの三人とヒール道を貫く三人の対戦。場外乱闘でペースを掴んだヒール軍団が有利に試合を進める。
野崎とCHIAKIの動きがものすごくイイ。特にCHIAKIは実力派ヒールとして成長した感じ。
メガトンは噂には聞いていたけど、本当に何も出来ない・・・バタバタと動いているだけに見える。
最後も後藤のグラウンド・コブラツイストであっさりとギブアップ。もうちょっとなんとかならないものか。
試合後、後藤は放送席の天麗に対戦要求。5・24代々木大会での対戦が決定した。
第4試合は、青野未来 vs 田中きずな のシングルマッチ。
このあたりから試合が俄然白熱。二人のバチバチとしたファイトに会場が沸く。
青野はルックスが良い上にプロレスラーとして芯が通っている感じがして好き。
プロレス界のサラブレット田中も頑張りを見せるけど、いま一歩力及ばずという感じ。
父親直伝のHEATクラッチを繰り出すも、青野は切り返してラリアットで叩き伏せる。
最後はバズソーキックからスタイルズ・クラッシュを決めて、青野がピンフォールを奪った。
第5試合は、桜井麻衣 vs 松井珠紗 の「ユナイテッド・ナショナル選手権試合」。
久しぶりに観る“超貴婦人”。ギミックに頼ること無く、プロレスラーとして成長した感じ。
対する松井はヒール軍団“Darkness Revolution”入りしたばかりなのか? いまいち流れがわからず。
だけどそのファイトはラフありテクニックありパワーありで、とっても良いと思った。
徹底的に桜井を追い込んで、ひょっとして勝つのかもという期待感が場内に渦巻く。
しかしそこは桜井も大したもの。STKで追い込んだところでグロリアス・ドライバー。
桜井はカウント2で自ら松井を引き起こし、最後は新技のロマネコンティタン(右足で相手の足を
4の字にロックし、左足で首を固めながらのチキンウィング・アームロック)でギブアップを奪った。
試合後は練習生の心希がデビュー戦の相手に桜井を指名。心希は大向美智子の長女とのこと。
女子プロレスというドラマは、未来に向かって延々と続いていく。
セミファイナルは、林下詩美&ビクトリア弓月 vs MIRAI&山岡聖怜 のタッグマッチ。
元STARDOMの三人にレスリング出身のスーパールーキー山岡が加わったカード。
とはいえ2025年1月デビューの山岡は、三人のハイスパート・レスリングにはついて行けず。
それは仕方が無いこと。とりわけデビュー間も無く移籍した弓月の頑張りは身を見張るものがある。
林下とMIRAIのパワー対決を軸に、弓月の華麗な空中殺法が繰り出されていく試合展開。
最後は林下がラリアット2連発からトーチャーラック・ボム、立て続けのハイジャック・ボムでMIRAIをフォール。
この試合はマリーゴールド・ワールド王者・林下と挑戦者・MIRAIの前哨戦でもあり、林下が一歩リードする形になった。
そしていよいよメインイベント、岩谷麻優 vs 高橋奈七永 のシングルマッチ。
高橋の「パッションカウントダウン」ではあるけれど、注目はやはりマリーゴールド初参戦の岩谷。
メインイベントの赤コーナーという大役、アレンジこそ変わっているけれどテーマ曲「THE SAVIOR」はこれまで通り。
ものすごい大歓声に包まれて試合はスタート。まずは刺殺戦からロックアップ。気合に溢れた攻防。
高橋のパワーに岩谷が押されてやや劣勢に。岩谷のトペ・スイシーダをイスで迎撃して場外戦。
高橋は岩谷を南側客席上段まで連れ込んで、激しいチョップ合戦を展開。ものすごい迫力。
高橋が岩谷を蹴落とすと、岩谷はゴロゴロと階段を転がり落ちて大ダメージを負ってしまう。
ここから岩谷はゾンビ・モードに突入。どんなに攻められても、フラフラになりながら立ちあがる。
トペ・スイシーダ、ミサイルキック、フロッグ・スプラッシュ、ムーンサルト・プレス・・・飛び技で活路を見出す。
25分を超えたところで「時間切れ引き分けか?」という空気が流れだしたところで、
トラースキックとラリアットの打ち合いから一瞬の隙を突いて、岩谷がウラカン・ラナでフォール勝ち。
試合後、「スターダム辞めて、3日後に会見やって・・・置いてきぼりにしちゃったファンの皆さん、ごめんなさい。
これからも一緒に、一緒に色んな夢を見ていきたい。皆さん!これからも付いてきてください!」と岩谷。
高橋は「プロレスを長くやってると、頑張ってきたらまた岩谷とこうやって試合ができて・・・
なんか、天使みたいだなお前。正直、私が辞めたあととか大丈夫かなってちょっと心配してたけど、
なんか私以上にでっかくなってさ、麻優がさ、マリーゴールド来てくれてさ、良かったよ!ありがとうッ!
岩谷麻優のプロレス、最高だったよ!」と返す。その言葉にジーンと胸が熱くなった。
弓月が自らが持つスーパーフライ王座の挑戦者に岩谷を指名し、青野が高橋の引退試合の対戦相手に立候補。
ここでも女子プロレスの新しい時代が始まったことを感じる。なんだかおもしろくなってきたぞ。
大会の締め方を知らない岩谷に高橋がレクチャーしながら、「シャイン・フォーエバー!マリーゴールド!
パッショォーーンッ!」で、21時20分ごろ本日の大会は終了。
【対戦カード/試合結果】
<第1試合:6人タッグマッチ 15分1本勝負>
ハミングバード&瀬戸レア&○南 小桃
(7分29秒 フィッシャーマンズ・スクリュー→片エビ固め)
勇気みなみ&咲村良子&橘 渚●
<第2試合:3WAYマッチ 15分1本勝負>
○石川奈青
(7分09秒 N.A.O→エビ固め)
リアラ●
※もう一人は山中絵里奈
<第3試合:6人タッグマッチ 15分1本勝負>
翔月なつみ&○後藤智香&ちゃんよた
(9分31秒 グラウンド・コブラツイスト)
野崎 渚&CHIAKI&メガトン●
<第4試合:シングルマッチ 15分1本勝負>
○青野未来
(11分52秒 スタイルズ・クラッシュ→エビ固め)
田中きずな●
<第5試合:ユナイテッド・ナショナル選手権試合 30分1本勝負>
《王者》○桜井麻衣
(16分42秒 ロマネコンティタン)
《挑戦者》松井珠紗●
※第2代王者が4度目の防衛に成功
<第6試合:タッグマッチ 20分1本勝負>
○林下詩美&ビクトリア弓月
(15分55秒 ハイジャック・ボム→片エビ固め)
MIRAI●&山岡聖怜
<第7試合:パッションカウントダウン 30分1本勝負>
○岩谷麻優
(26分19秒 ウラカン・ラナ)
高橋奈七永●
会場の外へ出るとたくさんの人。東京ドームの「RIZIN」が終わったらしい。
格闘技を観た直後は自分も強くなったと勘違いしているので、水道橋界隈は殺気立っている(笑)
そんな中、いつものように「ニュー神田屋」へ。ところがラストオーダーがちょうど終わったところ・・・。
仕方が無いので神保町駅まで歩いて、地元に戻って「串カツ田中」で打ち上げ。
この店は24時迄なので、ゆっくり出来る。カウンター席に座って、串カツをつまみに呑む。
それでも23時を過ぎると他のお客さんがみんな帰ってしまい、さすがに焦る。
そんな時、新たなお客さんが! どうやら外国の方みたい。ありがとう~ホッとしたよ。
というわけで、23時半過ぎまで充分に満喫して帰宅。
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